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オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]

2017 / 10 / 30特集コラム


10月といえばハロウィンシーズン!ということで、オーガニックの南瓜と普通の南瓜を食べ比べてみることにしました。全く同じものを比較したいところではありますが、実際に買いに行ってみて早速つまずくことに・・・。その理由は

1.そもそも、カットしてあるものばかりで丸ごと販売しているところが少ない。
2.普通のスーパーでは一般的な西洋南瓜しか置いていないお店がほとんど。
3.産地は書かれていても「品種」まで書かれていない場合が多い。

・・・というわけで、今回は「栗かぼちゃ」というくくりで比較してみることにしました。

オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]
【有機かぼちゃ】
■産地:北海道産
■品種:栗かぼちゃ(九重栗南瓜?)
■サイズ:周囲=58cm 高さ=14cm
■重量:1,710g (可食部 1,558g / 91.1%)
■ワタと種:152g(8.9%)
■有機かぼちゃ平均価格:58円(税抜)/100g
■実際の購入価格:741円(税込800円) ※マルシェ価格で 43円相当/100g

オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]
【慣行かぼちゃ】
■産地:北海道産
■品種:栗かぼちゃ(黒皮栗南瓜?)
■サイズ:周囲=63cm 高さ=13.5cm
■重量:2,268g (可食部 2,031g / 89.6%)
■ワタと種:237g(10.4%)
■慣行かぼちゃ平均価格:38円(税抜)/100g
■実際の購入価格:780円(税込843円) ※34円相当/100g

写真左:慣行栽培 写真右:有機栽培
オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]
【有機かぼちゃ】
■皮:薄い
■実:オレンジ系
■種:ふっくら大きい

【慣行かぼちゃ】
■皮:緑部分が多い
■実:黄色系
■種:薄くて小さい

種の大きさが違って、有機のほうがふっくら大きく、慣行のほうは薄く小さい。これは品種の違いもあるかも?または熟度の差なの?

オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]

実際に切ってみて思ったこと。

1.有機かぼちゃのほうは、切り口から水滴が出てきた!慣行栽培のほうは出てこずサラサラ。水分の違いか、糖度の違いか?

2.種をとりだす際、慣行のほうは洗ってもなかなかワタが離れない。熟度の差?

3.最近の南瓜は家庭でも包丁で切りやすい。昔より柔らかくなった?昔は普通の包丁では刃が立たずなかなかきれなかった気が・・・。
※およそ25年前当時、あくまでも本人の感想です。

写真左:慣行栽培 写真右:有機栽培
【蒸しかぼちゃ】
オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]
【焼きかぼちゃ】オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]

「蒸す」「焼く」で比べてみました!

【有機かぼちゃ】
■甘み:濃厚な甘さ★★★★
■食感:ねっとり

【慣行かぼちゃ】
■甘み:さっぱりした甘さ★★★
■食感:ほくほく

蒸すより焼いたほうが甘みが増す気がします。慣行栽培南瓜のほうは、焼くとさらにホクホク感が増して繊維質を感じました。断面を見ても澱粉質が多い印象。

皮ごといただく!ビタミンの恵み

昔のかぼちゃと言ったら甘味が少なく水っぽい日本かぼちゃでした。日本かぼちゃを砂糖や醤油で味付けした「かぼちゃの煮物」は懐かしいお袋の味。

今は甘くてホクホクした西洋かぼちゃが多く、加熱した後は塩のみで美味しくいただけます。ホクホクして甘い「芋、栗、かぼちゃ」は太るイメージですが、焼いたかぼちゃは白米ごはんと比較すると約3割カロリーが低いです。

かぼちゃは体内でビタミンAに変わるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが含まれている優秀な緑黄色野菜。「冬至にかぼちゃを食べるとかぜをひかない」と言う諺があるように、乾燥する冬の季節には積極的に摂りたい栄養成分がしっかり含まれています。特にかぼちゃは皮の部分に栄養が豊富に含まれているので、今回料理をした皮がうすく色が濃い有機の栗かほちゃは、皮も抵抗なくいただけるので栄養的にとても良いと思いました。

栗かぼちゃにも色々種類があるのは初めて知りました。
購入する際に、詳細な品種データやストーリーがわかるとおもしろいですね。

Comment:藤原 たかこ
栄養士・食生活アドバイザー、日本元気シニア総研研究委員
コラムや女性の美と健康をサポートするためのレシピを雑誌・WEBマガジンなどに提供。商品企画開発にも携わっている。

オーガニックを食べ比べ![栗カボチャ編]

料理監修:藤原 たかこ

今回の比較で使用したかぼちゃは、この後ハロウィン料理にして美味しくいただきました。

・南瓜のケークサレ
・南瓜のモンブランクリーム
・南瓜のグラタン
・野菜のマーブル蒸しパン
・ブラックココアのマフィン

食べごろの判断が難しい「南瓜」

「オーガニックを食べ比べ!」第1回目は、南瓜を選んだことで購入するところから難航。。比較対象の品種が完全に一致していないのは残念ですが、だからこそわかったこと、感じたこともたくさんありました。

カットされて販売されている南瓜は、実の色や種の大きさなど、見える部分である程度「食べ頃」かどうかを判断しやすいですが、その代わり長期保存が難しいのが難点ですよね。丸ごとの場合は、中が見えないのでお店を信用して購入するしかないですが、収穫や出荷のタイミング、追熟している期間がわかれば、1つの判断基準になりそうですよね。

◎農産物の品質表示は「名称」と「原産地」ですが、「栗かぼちゃ」などの総称だけでなく、きちんと「品種」までプライスカードに記載して販売してほしい!

◎南瓜を丸ごと買う場合、中の色や種のふくらみなどが見えないので、熟度、食べごろの判断が難しい。生産履歴に加え、実際の収穫日や追熟の日数などの履歴がわかるようにしてほしい!

◎市場価格は、慣行栽培に比べて有機は1.5倍。この差をもう少し縮めたいところです。でも、今回の味比べは有機が勝ち!この味ならこの価格差でも、納得で有機を選びますね。カットされた量り売りよりも、丸ごと1個で販売しているほうが一般的に割安。マルシェなどでは、むしろ有機のほうが安い場合もありましたよ!

Photo / Text : 佐藤アキ
http://www.organic-press.com/about/