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伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO

2018 / 08 / 1特集コラム


基本の卸売事業に加え、新たな市場づくりに向けた取り組みを行う伊藤忠食品株式会社。6月に開催された展示会「FOODWAVE 2018 TOKYO」では、「CHALLENGE for Innovation ~出会う・味わう・感じる未来」をテーマに、時代の変化や未来を見据えた商品や情報を提供するとともに、新たな取り組み企画などが紹介されました。

2013年頃からオーガニック&ナチュラル製品のMD提案にも力を入れてきたという同社。取り組みのきっかけは、2013年頃、感度の高い小売業の方から「オーガニックやナチュラル志向の製品はないか?」と問い合わせを受けたことから。その後、オーガニックやナチュラルに対しての意識や市場のなかでの高まりを受け、3年前の2015年大阪展示会から「オーガニック&ナチュラル for beauty」ゾーンを展開するなど、本格的に取り組みを強化してきました。2017年4月からは専門組織として、ヘルス&ビューティMDチームを新設し、現在は商品本部MD統括部のヘルス&ビューティMDチームが、取り組みの強化にあたっています。

現在、伊藤忠食品が扱うオーガニック&ナチュラル製品は、およそ5,000アイテムほど。2018年度は、前年比125%の売上計画を組んでいるとのことでした。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO

オーガニック&ナチュラル for beauty / FOOD WAVE 2018 TOKYO

伊藤忠食品は、オーガニック&ナチュラルフードにおける幅広い商材を集め、小売店が喜ぶ店頭販促物、売場企画、演出案等を提案するとともに、新たな市場づくりに向けての仕掛けや、消費者向けの情報発信にも取り組んでいます。ドライフルーツやナッツなどの「バルクフード什器」の提案を他社に先駆けて提案してきた同社ですが、今回の展示会では、ナッツバターのマシーンを紹介していました。海外の売り場ではよく目にするものの、日本の小売店ではまだまだ導入しているところは少ない、ナッツバターの製造機。新しい市場、そして消費者がワクワクできる売場も提案しています。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO

新たなトレンドとして発信提案中なのが「アスレチックフード」。いわゆる高タンパク質商材の販売提案に注力しています。高タンパクを代表する商材「プロテイン」は、アスリートやボディービルダー、筋肉増強をしたい男性のためのものといったイメージですが、パウダータイプ、バータイプ、いつもの食卓にも取り入れやすい飲料や食品などを展開することで、様々な角度からアプローチしています。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO
また、この夏注目の冷菓のキーワードは「ギルトフリー」。素材へのこだわりがあるもの、低カロリー、グルテンフリー、ヴィーガンなど、健康要素を取り入れたオーガニック&ナチュラルなアイスを展開していました。世の中のトレンドを素早くキャッチして取り入れることで、一般流通市場へ普及啓発する役割を担っています。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO

昨年より、オーガニック業界内でも注目度上昇中の「Bio-SAKE (ビオサケ)」にも、伊藤忠食品は他社に先駆けて着目しています。本展示会「オーガニック&ナチュラル for beauty」ゾーン内でコーナーを設け、蔵元による試飲会も行われました。各地から駆け付けた小売店バイヤーが立ち寄り、Bio-SAKEコーナーは常に賑わいを見せ、注目度の高さがうかがえました。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO
2013年に「和食」が世界無形文化遺産に登録されたことも背景に、海外で日本酒人気が高まっているといいます。安心・安全・オーガニックへの関心が世界的に高まる中、同じ日本酒の中でも有機米を使用した日本酒「Bio-SAKE」は、日本のみならず海外への活路も見いだせるのではないかという期待も高まります。

伊藤忠食品によるビューティー&ヘルスケア市場への取り組み / FOOD WAVE 2018 TOKYO
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前に世界の注目が集まり、また、消費者から、そして多くのメディアからも熱視線が送られている今こそ、オーガニックの市場価値を高めるチャンスです。オーガニック製品の買い場が増えれば、認知拡大、市場拡大につながります。しかしながら、もっと消費者の手に届きやすいものでなければ、一部のメディアやマニアから求められるだけに終わってしまいます。

一般の小売店や流通(卸売業)による、“従来の役割を超えた発想”が、今後のオーガニック市場拡大への、最大の後押しとなるかもしれませんね。

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/