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一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

2017 / 09 / 25特集コラム


昔、タイでは包むといえば植物の葉を利用した。

中でもバナナの葉は基本中の基本。日本のハランのように使っていた。手に取るとバナナの葉は上等な帯のように幅広で長く、包装紙にもなれば、テーブルクロスにもなる。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋
屋台では食品の上を覆ってラップがわりにしていたり、アルミホイルのように、包んで調理に使うこともある。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋
小さく切った葉は、お菓子の容器として使われ、菓子により包み方が違い、どれも折り紙のように可愛らしい。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋
タイには「植物を編む」という技術がある。タイの伝統工芸で、庶民的なバスケットは序の口、仏教行事に使うもの、王族の暮らしに使うものと、ここまでやるかというほど繊細に編み込んで、おおきな立体を作り出す。

植物の器は通気性がよく、適度な湿り気と、ヒャッとする温度をキープするため、暑い国で腐らず食べ物を置いておくには理想的な環境を作り出す。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

近代化が進む中、バンコクではめっきりバナナの木を見かけなくなった。梱包方法も葉っぱからビニール袋と輪ゴムにかわった。

屋台でテイクアウト用に使われる、あの空気をパンパンに入れたビニール袋のことだが、いやそれだって、数年後には見かけなくなるかもしれない。スーパーでは日本と同じプラ容器が主流である。タイらしい庶民の知恵も、やがては語り草になってしまうのか・・・なんだかさみしい。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

正直、化学物質は大丈夫?と随分心配もしたし、今も心配だが、それはそれとして、「空気入りビニール袋術」は、スープたっぷりなトムヤムクンから、油ギンギンのプーパッポンカレーまで、一滴の漏れもなく運べるのだから、ス・ゴ・イに尽きる。

その上、意外にも、袋に入れて運んだ食べ物は、平たい容器に入れて運ぶよりも、型崩れがない。容器に角がないから、春巻きも潰れることなくパリッと筒のまま保て、菓子も専用カップにでも入っていたかのように凹みや傷がない。

炒め物やサラダに至っては、ほどよく汁がまわり、たった今、出来上がったかのような新鮮さを持続できるのだ。

南国は驚くほど腐りやすい。私の料理クラスでも持ち帰りには気を使うが、密閉度の高いこの方法だと、安心して持ち帰ってもらえる。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

「いや~食べ物はどうかなぁ」という方も、緩衝材としてはいかがだろうか。わざわざ市販の緩衝材を買うより、この方法でそこらの空気を入れてできるのだ。ゴムをはずせば袋一枚に戻るっていうのもいい。場所も取らず、繰り返し使うこともできる。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋


空気入りビニール袋の作り方

1.まず袋の両端をつまんで袋の真ん中で合わせる。
こうすると平べったい袋が立体化するのだ。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

2.モノを中に入れ、袋の口を折畳んでいく。
いい具合に空気が袋に集まってパンパンに膨れてくるのが、なんとも不思議だ。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

3.輪ゴムのハジを左手の小指にかけて、袋の首に輪ゴムを巻きつける。

ゴムを巻くときは、空中で袋の首を左手に持って持って、クルンクルンと袋を振り回すような気持ちでやってください。屋台のおばさんの技を見るのが一番なので、次回タイにいらした折には是非、屋台で研究してください。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

4.輪ゴムの最後をバッテンがけにして止める。
これはエコ系のタイ人のこだわりで、こうしておくときつく締まった輪ゴムが、バラバラーンと一挙にはずれ、ビニール袋を無傷で開けることができる。もちろん輪ゴムも再利用できるというわけです。

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋
一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋

我が家ではちょっぴり余った豆腐や、剥いてしまったニンニクや生姜の短期保存に重宝している。

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野菜ピザの作り方

一滴たりと汁を漏らさぬ空気入りビニール袋
手作りナンプラー&トマトソース
・トマトソース  大さじ4
・オリーブ油   大さじ2
・ナンプラー   小さじ1
・チリ      1本
すべての材料を混ぜ合わせる。

野菜ピザ
・地粉      100g
・ベーキングパウダー 2g
・塩       小さじ1/5
・オリーブオイル 大さじ1/2
・ぬるま湯 50度 大さじ5
・野菜の塩炒め  1カップぐらい

1.粉、ベーキングパウダー、塩をあわせる
2.真ん中にくぼみを作り、油を入れる
3.くぼみにぬるま湯を入れて一気にまとめる。
4.生地を直径22cmに延ばし、フォークで穴をあける
5.180度のオーブン中段で10分焼く。
6.5を取り出してナンプラー&トマトソースを1/3量塗り、炒め野菜をのせ、残りのソースを上からかける。
7.オーブンに戻し上段で180度で5分焼く。

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二年熟成発酵『王国のナンプラー』

王国のナンプラー

「王国のナンプラー」は砂糖を一切使っていません。甘味はご自分のお好みに応じてお使いいただけます。砂糖を使わずに丸みのある香りと濃くを生み出すには、長いの時間をかけた熟成発酵が必要で、「王国のナンプラー」は二年の熟成発酵期間から生まれた本物の旨みです。魚臭はほどよく抑えられ、深い濃くがタイ料理の伝統の味を作り出します。材料となる魚はカタクチイワシのみを丸ごとを使用。バランスのとれた旨味の一滴を作るため、材料は毎回厳しく吟味しています。添加剤や防腐剤は一切使っていません。

原料:カタクチイワシ・塩
内容量:200ml
原産国:タイ
小売価格:600円(税抜)

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木幡恵の「いつだって幸せごはん」木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

★Gaia Table 南国食日記
http://gaiatable.com/diary/

★ヤムヤムホームページ
http://www.gaiatable.com/

木幡恵の「いつだって幸せごはん」