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タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

2017 / 12 / 28特集コラム


「調印式に来れるかなぁ」と米の生産者グループから連絡が入った。ヤムヤムの玄米麺の原料である有機米の栽培を一手に引き受けている農場のお願いだもの、もちろん行くが、でも、なんの調印式なのかいまいちよくわからない。

早朝バンコク発の1日1往復しかない飛行機に乗り40分、タイ東部の町「ロイエット」に到着した。

初めて見るロイエットは、見渡す限り大平原が続く町だった。つい先日も一部地域で洪水が発生したそうだが、こう平たければ洪水はつきものもある。おかげで納期が遅れ、取引先には迷惑をかけたが、この大地を目の前にすれば「うつ手はないよなぁ~」と、思えてしまう。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

生産者グループの代表ロンワリット パリアチャトラックル氏が、空港まで迎えに来てくれた。彼は有機農家でもありながら、イーサンコミュニティーエンタープライズ アグラリアン ネットワークを運営している代表である。近郊120の農家にオーガニック米作りを指導し、取れた米を買い取っている。静かな表情からは想像できないが、自由気ままなタイ人を相手に、組織を作り管理運営している。並みの人望では実現しないことだけに、彼の底力と熱い想いに感服する。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

研修センター

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

オーガニックのお米

残念ながら、水田は刈り取り後だったが、収穫の後に残った稲藁のあちこちに蜘蛛が糸を張り、小花達が咲いている。生物がいきいき住み着く水田は謳っているかのようなオーラが立ち上り、畦道を歩くだけでこちらまで元気になる。水牛も私を見つけると遊んでと近づいて来た。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

事務所で朝食をいただき、あれこれ話すも、じきに暇になった。タイは乾季に入って気温も下がり、ポカポカとつい眠くなる。

今日の調印式は昼からということなので、まずはお昼を食べに行くことになった。

ロイエットはイーサン地方になので、パパイヤを切った酸っぱ甘いサラダ「ソムタム」が有名である。本場の味を食べたいとも思うが、激辛で有名な地域でもあり、ソムタムもなんだか激辛キムチみたいな色をしている。トムヤムのような魚のスープも黄色いカレー粉がビシッと効いていて、ハァーハァー言いながらモチ米に浸してなんとか完食した。

お腹も一杯になると、どこからともなく吹いてくる風にまたまたウトウトしてくるが…、ネー!!もう2時半ダヨ!こんなことしててイイノーォ!調印式はドウナッタの!?こんなことはタイでは良くあるが、それにしても、もう5時間もボーッとしているのだもの。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

やっと陽も傾いた頃、調印式の展示会場に行くことになった。会場にはロイエットの米農家がそれぞれ自慢の米や製品をアピールしていた。テレビカメラも入っている。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式
タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

会場のパネルを見て初めて知ったが、今日の調印式の相手国は中国だった。ロイエット市が南部中国との米の売買を促進しようと企て、売買契約樹立を祝って公開調印式をすることにしたのである。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

だが、調印式の進行が大幅に遅れてしまったようで、会場は夕方から結婚式の予約が入っているとかで、急遽、何もかもが別の会場に移動するという大騒ぎになった。

それでもなんとかなるもので、50名近い中国人バイヤーが着席し、ロイエット市長の挨拶についで調印式が始まった。

夫は、もう自分の出番が来るはずないと、先ほどからパチパチ写真係に徹していたその時だ。「ヨォシフゥミィ キハタァー」と名前が呼ばれた。

タイ語と中国語のアナウスによると「ロイエットの有機認証米を買っている日本の会社です」ということらしく、やっと出番が回って来た。ロイエット市は中国に対して「日本も、オ ト ク イ サ ン なんですよ~ォ 」というアピールがしたかったようで、ジャパン、ジャパン、ジャパン、ジャパンが連発された。そう…こういう形で私たちはロイエット市のオーガニック米のアピールに一役かうことになっていたのだ。

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式

調印式

調印式が終わると、会場では一気にくだけ、伝統食が振る舞われ、いつしか伝統舞踊に伝統音楽の宴となったが、搭乗時間も迫ってきた。飛行機待たせておくから、食べていけとまんざら嘘でもないらしい申し出もあったが、まさか飛行機待たせるほどのVIPでもなし、慌ただしくおいとました。

後日、農園から稲が実る来年4月にまた来てくださいという嬉しいお誘いと、試作中の有機タイ米で作った米酢と赤米の酒が送られてきた。

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王国のナンプラーで作る
キムチの浅漬け

タイと中国で交わされた米の売買契約調印式
白菜  400g(切ってから塩と水を入れて重石)

◎キムチの素
生姜 7g
ニンニク10g
唐辛子粉 大さじ1
パプリカ 大さじ1
王国のナンプラー 大さじ1
甘酒   30g
りんごの擦ったもの 30g
塩 6g

大根千切り 70g
人参千切り 50g
にら 2センチに切る 30g

1.白菜は一口大にして1.5パーセントの塩をして、水50ccを入れ重石をしてしんなりさせる。
2.キムチの素の材料を混ぜ、千切りした野菜を混ぜる。
3.白菜を絞って1に入れ混ぜ合わせ、ビニール袋に空気をなるべく抜いて詰める。冷蔵庫で保存。すぐから2~3日経つと俄然美味しくなる。
※2018年出荷より玄米太麺フォーと、玄米細麺パッタイにJAS有機認証マークがつきます。

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二年熟成発酵『王国のナンプラー』

王国のナンプラー

「王国のナンプラー」は砂糖を一切使っていません。甘味はご自分のお好みに応じてお使いいただけます。砂糖を使わずに丸みのある香りと濃くを生み出すには、長いの時間をかけた熟成発酵が必要で、「王国のナンプラー」は二年の熟成発酵期間から生まれた本物の旨みです。魚臭はほどよく抑えられ、深い濃くがタイ料理の伝統の味を作り出します。材料となる魚はカタクチイワシのみを丸ごとを使用。バランスのとれた旨味の一滴を作るため、材料は毎回厳しく吟味しています。添加剤や防腐剤は一切使っていません。

原料:カタクチイワシ・塩
内容量:200ml
原産国:タイ
小売価格:600円(税抜)

▽ヤムヤムWEBショップ販売ページへ
http://gaiatablethai.shop-pro.jp/?pid=107311682

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木幡恵の「いつだって幸せごはん」木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

★Gaia Table 南国食日記
http://gaiatable.com/diary/

★ヤムヤムホームページ
http://www.gaiatable.com/

木幡恵の「いつだって幸せごはん」