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ミャンマーの天然日焼け止め

2018 / 05 / 2特集コラム


南国暮らしの悩みといえば、なんといっても日焼けである。だが、どういうわけか、タイには日焼け止めに有効なハーブというものがない。思い当たるとしたら、火傷から日焼けまで炎症全般に効果のあるアロエベラぐらいだろうか。

もちろん日焼け止め剤は、大きな市場であり、タイのコスメ業界も各社いろいろな製品を出している。しかし…アウトドアには使うだろうが、なんたって一年中、3分でファンデーションが流れ落ちる灼熱の太陽の下である。日焼け止めよりは、ホワイトニングの方に興味もお金も向いているようだ。

結局、なるべく日に当たらないためには、まだ夜も開けない6時ごろから行動を起こし、日中は屋内で過ごし、日が陰ったら遊びに出かけるという生活スタイルに落ち着くことになる。

ミャンマーの天然日焼け止め

夜のバザール

リゾート地では観光客が海岸で寝そべっているが、タイの太陽は甘くない。ものの10分で炎症を引き起こすところまで焼けてしまう。

浜辺に遊びに来ているタイ人は、昼間は木陰でランチとお昼寝とおしゃべりを満喫し、太陽が傾いてから海でピチャピチャ楽しむ程度である。

ところが同じ東南アジアでも、隣国ミャンマーには国民から絶対の信頼を得ている天然の日焼け止めがある。

ミャンマーの天然日焼け止め
都会では見かけなくなったが、地方では黄色いチョークを頬に塗った人たちでいっぱいだ。赤ちゃんは全身に、年頃の娘たちも当然とばかり塗っている。

ミャンマーの天然日焼け止め
よくよく見ると、塗り方にも流行りがあるようで、おばさんは単に丸く塗っているが、若者は四角くバランスよく塗っている。メイクの一部のような感覚だ。

ミャンマーの天然日焼け止め

黄色いチョークの正体は「タナカ」という木の粉末である。タナカはミカン科ゲッキツ属に属す樹木で、日本でも奄美大島以南で自生している。商店街の雑貨屋さんにはタナカを配合した化粧品アイテムが揃っている。

ミャンマーの天然日焼け止め

私も試しに塗ってみた。

水で溶いて頬に湿布すると、以外にも少し粘り気があり、ピタッと頬に吸い付いてくる。肌は日に当たると水分を失い火照って突っ張ってくるが、一日中、冷んやり感が持続した。

ミャンマーの天然日焼け止め
ミャンマーの内陸地、仏塔遺跡が残るパガンには「タナカミュージアム」まであるというので行ってみた。

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タナカの木と一口に言っても、品種があり、有効成分の含有量も違うらしい。タナカのUV成分は、外側の固い樹皮の部分に多く、その他の部分は保湿成分はあるがUV成分は少ないのだそうだ。樹皮の部分だけの粉は相当に貴重で高価らしく、ミュージアムにも置いてなかった。

確かタナカのSPFは7ぐらいで、PA++だったと思う。日焼け止めとしては日々の日焼けを緩和する穏やかなものだが、保湿成分も含まれているため日焼け後の肌ケアーにもなる。ミャンマー国民が信頼するのも納得である。

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村のマーケットのタナカ売り

村の市場では食材の横にタナカを売る店が並んでいた。石板でタナカをすり、粉になったタナカを水で溶いてはクオリティーをアピールしてくる。私も先ほど学んだばかりの情報をたよりに、なるべ固い樹皮がついている2本を買った。

タイではタナカを湿布して歩く勇気はないが、ファンデーションをつけたくない休日、化粧水やココナッツオイルをつけた上に、お粉がわりにはたいたり、クリームにして使っている。

布ナプキンを使うとつくづく実感するのだが、パーフェクトを目指すのではなく、ほどほどのケアーは、なんだかとても気持ちいい。

南国の植物は多かれ少なかれ、強い陽射しから自分を守るUV成分を持っている。丁寧に天然成分を重ねて使うことで、肌を日差しから守りたい。

ミャンマーの天然日焼け止め

タナカで作った手作りコスメ


タナカパウダーの作り方

・タナカの粉 大さじ2
・クレイ   大さじ1/2
・米粉    大さじ1/2
・アロマオイル(レモングラス、ミントなど) 3~5滴
1.タナカ粉とクレー、米粉を振るい合わせる
2.アロマオイルを振り入れ、よく混ぜる
3.容器に詰める

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保湿とUVのためのバーム「HIKAGE BALM

※2018年5月1日現在欠品中
ミャンマーの天然日焼け止め

成分:やし油、マンゴ種子油、ミツロウ、エゴマ油、ごま油、タナカエキス、有機ウコンエキス

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木幡恵の「いつだって幸せごはん」木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

★Gaia Table 南国食日記
http://gaiatable.com/diary/

★ヤムヤムホームページ
http://www.gaiatable.com/

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