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キーワードは「手軽さ」と「機能性」 BIOFACH 2017から見る今年の食品トレンド

2017 / 03 / 23特集コラム


スーパーフードやヴィーガンに代わるような大きなトレンドは見受けられなかったものの、浮かんできたキーワードは「手軽さ」と「機能性」。スーパーフードやヴィーガンといったジャンルが市場に定着してきたことで、より手軽に生活の中に取り入れることができるものや、ラインナップを幅広くして様々なニーズに対応したものが増えてきています。

■お手軽ヴィーガン総菜

とうふメーカー・Taifun(タイフーン)が発売した「FETO(フェト)」はヨーロッパで親しまれているギリシャチーズ「フェタチーズ」の風味に近づけたとうふ加工品。見た目から食べ方の提案までフェタチーズとそっくり。プレーンタイプ以外は味付けされており、そのまま前菜風にも、軽く焼いてメインにもできるとのこと。(全て冷蔵商品)

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左からパプリカ味、プレーン、ハーブ味

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カップ入りでそのまま食べられるアンティパストも

■15分でチアシードスイーツ

穀物や豆製品を扱うDavert(ダヴァート)はここ数年、チアシードやキヌアなどのスーパーフード加工品を多く販売しています。今回紹介していたのは「Chia-Cup(チアカップ)」。マグカップに中身を入れ、水を加えて15分待つだけで一人分のカップスイーツが作れるという製品で手軽さを売りにしていました。

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ラインナップはチョコレート、マンゴー、ココナッツ、ラズベリーの4種類


■機能性ミューズリー

焼き菓子やミューズリーを製造するROSEN GARTEN(ローゼンガルテン)が新たに発売したのはスーパーフードやハーブ、スパイスなどを組み合わせ、デトックスや抗酸化など機能性を打ち出したミューズリー。パッケージデザインも従来のものから一新し、健康意識の高い顧客層の取り込みを狙っています。

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上段が機能性ミューズリー、下段にはヴィーガンをターゲットにした商品も

■新たな注目株・海藻

新たな食材として頭ひとつ抜きん出ている印象だったのは海藻。カロリーの低さや含まれている栄養素に加え、欧米では見慣れぬエキゾチックな食材であることも魅力のひとつのようです。

デリカテッセンをメインとするbioverde(ビオヴェルデ)の新製品は「Algen Salat(海藻サラダ)」(冷蔵商品)。洋風とエスニックの中間のような味付けで、やはりこれも手軽さが売り。試食した人からは美味しい!と声があがっていました。

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左からごま&しょうが味のカップサラダ、調理用の海藻パック、わさび味のカップサラダ

ココナッツ製品を販売するKULAU(クラウ)が第2の柱として打ち出していたのも海藻製品。ハーブソルトならぬ海藻ソルト、乾燥の海藻フレークなどが並ぶ中、韓国海苔風の「Nori-Snack(のりスナック)」と、ほうれん草やしょうが味の「Algenchips(海藻チップス)」が来場者には好評のようでした。

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手前の試食皿に出されているのが海藻チップス

どのメーカーにも共通していたのは普段の食生活に取り入れやすい製品スタイルであること。海藻の味に慣れない欧米人向けにしっかりとした味付けにするなどの工夫もされていました。ちょっと気になって海藻の産地について聞いてみるとスペインやフランス、韓国など。日本産でオーガニックはなかなかなくて…と残念そうに話す担当者もおり、豊富な海藻の食文化を誇る日本における認証整備を願ってやみません。

今回BIOFACHを訪問してみて、こんなものまでオーガニック品質でつくれるんだ!?とそのバラエティの豊富さに改めて驚かされました。消費者の選択肢が増えれば増えるほどおのずと淘汰も起こるもの。開催からひと月が経ち、お披露目されていた新製品が早くも店頭に並び始めています。厳しい目にさらされ、生き残るのはどのような製品なのか。本番はここからです。

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神木桃子(こうぎももこ)プロフィール

オーガニックとローカルをテーマに食の魅力を探求し続けるレポーター。
オーガニック専門店を運営する会社にて販売・バイヤー職に、地域産品のコンサルや販売を行う会社にて営業・バイヤー職に従事し、商品企画から流通、販売まで幅広い経験を積む。
2014年秋からドイツ在住。