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西洋わさび入り、練りわさびの話。本わさびとは?

2013 / 11 / 25特集コラム


お寿司やお刺身やお蕎麦などの和食には欠かせない、日本を代表する香辛料「山葵(わさび)」。家庭では粉わさびやチューブタイプの練りわさびを使用することが多いが、実は、これらのわさびの原材料には、あの山葵の代わりに西洋わさび(ホースラディッシュ)を使っていることが多いのをご存じだろうか。ホースラディッシュの色は白く、あの生わさびをすりおろした時のような緑色をしていない。よって、加工わさびとして流通されているものは、着色料を使用してワサビ風の色に仕上げているものも多い。実は、今まで山葵だと思っていたものが、あの山葵ではない!?かもしれない。

本わさび、西洋わさび

西洋わさび(ホースラディッシュ)

もちろん、本物の山葵を使用しているものもある。最近では「本わさび」を使用し、本物に近い美味しさを再現したもの、国産原料だけにこだわった本物志向のものなど、差別化された商品も多く販売されている。しかしながら、必ずしも、それが100%「本わさび」であるとは限らない。本わさびの使用が50%以上であれば、「本わさびを使用」と記載が可能。50%以下でも「本わさび入り」と言えてしまうからだ。

より良いわさび製品を選ぶためのポイントは、まずは「本わさび」の文字があるかどうか。メインの原料わさびは、国産で生産地をきちんと明示してあるものを。そして本わさび100%のものあるとなお良いだろう。ホースラディッシュを使っているのが悪いということはないのだが、より本物のわさびの味を求める方には、本わさびのみを使用しているものがお勧めだ。もちろん、おろしたての、生わさびのあの香りや風味には到底かなわないが。

本わさび、西洋わさび

実は、加工わさびに関しては副原料を使用せざるをえないことは、大量生産の商品も自然食品店で販売されるのものでも同じ。常温で長時間の保存を可能にするには、山葵以外の材料が必要となる。一般のものには、保存性を高めるため酸味料、粘度を調節するために増粘剤や油脂類、味の調整にソルビットなどや、色味や香りを持続させるために色素類、合成香料などを添加しているものが多い。

副原料について特に確認したいポイントは、油脂には具体的に何を使用しているか?甘味料は何か?食塩はどのようなものを使っているか?など。ナチュラル系の良心的なメーカーのものは、積極的に産地などを明記し、天然由来、有機原料を取り入れているものが多い。一般のスーパーなどでは流通していないことが多いので、お近くの自然食品店やオーガニックスーパーなどで、是非チェックしてほしい。

本わさび、西洋わさび

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

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