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稲わらと大豆だけで納豆は作れる! 藁苞納豆(わらづとなっとう)

2018 / 02 / 1特集コラム


以前、健康情報番組で「納豆」がダイエットに効果的!?という内容で取り上げられたことをきっかけに、納豆がスーパーから消えるという事態が発生したのをご存じだろうか?TV放映の翌日には見事なまでに納豆売り場は空っぽに。しばらくは入手できない、食べられないとなると、余計に食べたくなるもの。そんな中、買い置きしていた納豆を使って大豆から納豆を作った!なんてツワモノも登場した。最近は手作り用の「納豆菌」も販売されているが、実は「納豆菌」が無くても、「大豆」と「稲わら」があれば、納豆は作れる。

稲わらと大豆で藁苞納豆(わらづとなっとう)を作ってみる

昔は「藁苞(わらづと)」と呼ばれる藁で包まれた納豆があったが、今や、スーパーで販売されている納豆は、パック入りのものがほとんど。たまにワラ納豆も販売されているが、納豆メーカーでつくられているもののほとんどは、納豆菌を添加して製造されているという。つまり、パッケージが藁というだけ。雰囲気はでているが、ホンモノの 藁苞納豆(わらづとなっとう)とは言えないのだ。

稲わらと大豆で藁苞納豆(わらづとなっとう)を作ってみる
ホンモノの藁苞納豆(わらづとなっとう)には、めったにお目にかかれない・・であれば本当に藁と大豆で納豆ができるのか?自分で試してみるのが一番早い。

直接大豆に触れるものだからこそ、農薬を使用していない稲わらを使いたい!ということで、有機農家さんから入手した。農薬を使っていないからといって、土やホコリ、その他の雑菌が気になる藁。しかし、驚くことに、稲わらに棲む天然の納豆菌は100℃のお湯でも死なない!?とか。そこで、藁は一度大きな鍋にお湯を沸かし、煮沸消毒して水気をきっておく。酒蔵の見学で「納豆は食べてこないように」と言われる意味が、今になってよくわかった。麹菌などに納豆菌が触れてしまうことで、お酒の製造に悪影響が出てしまうのだそうだ。それくらい、納豆菌は強いのだ。

稲わらと大豆で藁苞納豆(わらづとなっとう)を作ってみる
稲わらは、長さがあれば折り曲げて。30cm程度の長さであれば、両端を同じ藁で結んで準備しておこう。あとは、蒸した(または茹でた)大豆を中央に配置して包む。発泡スチロールなどに入れて、40度程度になるよう24時間保温すれば、納豆のできあがり!

稲わらと大豆だけで納豆は作れる! 藁苞納豆(わらづとなっとう)

発酵が進むと、徐々に大豆の表面が白っぽくなってくる。

稲わらと大豆で藁苞納豆(わらづとなっとう)を作ってみる

納豆菌による白い菌膜ができて大豆が糸を引くようにようになれば、納豆菌が正常に発酵した状態だ。

稲わらと大豆で藁苞納豆(わらづとなっとう)を作ってみる
海外在住の方など、現地で購入すると高かったり、そもそも納豆の入手が難しかったりする。納豆菌を買って手作りしている人もいると聞くが、菌が入手できなかったら、「大豆」と「稲わら」で納豆づくり、試してみては?そもそも藁の入手自体が難しいかもしれないが・・・。

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

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