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海外のスムージーは進化している

2013 / 01 / 10特集コラム


ここ数年、消費者の健康志向の高まりから、「ノンシュガー」「ゼロカロリー」「糖質ゼロ」「トクホ」「メタボ」などのキーワードをコンセプトとする飲料がブームとなり、飲料市場を牽引している。これらの飲料に共通する「健康的」であることの意味は、ナチュラル&オーガニック業界のそれとは異なるもの。むしろ対極にあるものが多く、違和感を感じざるを得ないものばかりだ。

スムージー

家庭で作るスムージーが人気上昇中

そんな「ゼロブーム」「トクホブーム」などの勢いに押されながらも、この1~2年の間、日本でもじわじわと人気が高まり、今まさにブームとなっているスムージーやフレッシュジュース。かれこれ10年以上前から欧米のナチュラルフードショップやジュースバーなどでは人気であり、やっと日本に来たか・・・というのが正直な印象ではある。

本屋さんに行けばスムージーレシピ本がずらり。女性向けの雑誌やWEBマガジン、ナチュラル志向の方のBlogなどでも毎日のように情報が発信され、専門店がオープンしたり、カフェなどでもスムージーが登場するようになった。高額のブレンダーも飛ぶように売れているそうだ。まさに2013年は空前のスムージーブームとなりそうだ。

スムージーブームがきっかけとなり、もっとオーガニックへの関心が高まったり、有機野菜や果物を日常に取り入れるようになってくれたら、嬉しいこと。一過性のブームで終わらせたくないものである。

All-Natural Juice & Smoothieのバラエティが豊富

アメリカのオーガニックスーパーなどではおなじみ、「odwalla」「Naked」などの100%ナチュラルジュース。単品のジュースの他、様々な果物や野菜の組み合わせでつくるスムージー、ビタミンなどを配合したもの、プロテインを配合したもの、KIDS向けのもの・・など様々なタイプのものがある。異なる味、機能、目的別のものが数十種類ほどあって、自分の健康状態や身体に必要なものをチョイスすることが出来る。ビタミン以外にも、スピルリナや海藻類、ルイボスなどのティーやエキナセアなどのハーブなど、自然素材を使用した機能性成分も取り入れており、栄養学・サプリメント先進国ならではの製品だ。

odwallaodwallaのジュースやスムージーは、濃縮還元ではなくストレート果汁を100%使用しているうえ、低温で殺菌している。だから、風味が損なわれず搾りたてのフレッシュな味わい。とても美味しいい。全てではないが、オーガニック認証のものもある。

このような製品が日本で展開されないのは、やはり冷蔵販売で賞味期限も短く、品質管理も大変なため、流通から敬遠されてしまうからなのだろうか?搾りたてに近い、フレッシュで健康的なジュース、日本でもコンビニなどで気軽に買えるようになってほしいものだ。

スムージーが常温保存、携帯可能なタイプとして登場

日本で人気爆発中のスムージーだが、基本は生の野菜やフルーツなどの素材を、ブレンダーで丸ごと粉砕・攪拌して混ぜ合わせて作る。毎朝続けられればいいのだが、なかなかそうはいかないもの。そんな中、常温保存可能なスムージーのアイテムが、この1年の間にとても増えてきている。酵素やファイトケミカルなどをたっぷり含む、生のスムージーと、保存可能なスムージーは別物ではあるが、美味しくて健康的なナチュラルドリンクの選択肢が増えるのは、嬉しいことだ。

スムージー・チアッパック

イタリアのBIO認証フルーツピューレのMIXジュース。原材料は数種のオーガニックフルーツのみで、砂糖や添加物は一切使われていない。チアパック(キャップ付きアルミスタンド)タイプで常温保存可能。開封後は要冷蔵のうえ、24H以内に使うよう表記がある。

ヨーロッパから輸入された瓶入りオーガニックスムージーが上陸後、手軽な紙パックタイプのものもたくさん目にするようになった。海外では、持ち運びに便利なチアパック入りのものなどもある。飲料の容器も年々便利に、そしておしゃれに進化している。

残念なことに、このようなトレンドのナチュラル系ドリンクは輸入物がほとんど。国産メーカーさんでしかもオーガニックのものとなると、商品化はそう簡単にはいかないようだ。

日本のオーガニックスーパーの飲料コーナーを見て残念に思うのは、輸入品が多いこと。国産の飲料ももちろんあるが、みかん、りんご、ぶどう、にんじん、トマト、豆乳など、ベーシックなものが多く、トレンドを意識した製品は少ない。そして、産直品のイメージが強く、スタイリッシュさに欠けているのも、非常に残念なところだ。

スムージーやピューレ状のフルーツジュースもそうだが、海外ではオーガニックの果汁100%ジュースの他にも、ナチュラル系炭酸飲料、オーガニックコーラなど、大手メーカーの清涼飲料水に全くひけをとらない美味しさ、そしてスタイリッシュでポップで楽しいパッケージのものがたくさん販売されている。しかも、オーガニック認証マーク付き。海外のオーガニックの飲料業界は現状に満足することなく、常に進化して新しいものを開発している、という印象がある。

オーガニック&ナチュラルフードが安心・安全なのはもう当たり前。美味しいこと、楽しいこと、機能的であること、その時代にあったスタイルのものであること・・・なども求められる時代になったと感じている。日本のオーガニック&ナチュラル飲料市場は、海外の市場の進化にかなり遅れをとっている気がする。オーガニックに興味のない方も思わず手に取ってしまうような、美味しくて楽しい、新しい国産オーガニック製品を、もっと積極的に開発してほしい。

 

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/