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BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会

2015 / 03 / 1特集コラム


2015年2月11日~14日、ドイツ・ニュルンベルグ(NURUNBERG MESSE)にて開催された、オーガニックの見本市BIOFACH and VIVANESS 2015。世界最大級のオーガニック専門展示会BIOFACH(ビオファ)と、ナチュラルパーソナルケア展示会VIVANESSが同時に開催される、オーガニック&ナチュラル専門のリーディング・トレードフェアだ。今年は、2,141社ものオーガニック食品企業(VIVANESSは203社出展)が一堂に集まり、世界136か国から44,624人ものビジター(主にバイヤー)が集結したという。ここ数年、出展者はやや減少ぎみではあるものの、ビジターは年々増加しており、世界的なオーガニック食品への高い関心度、ビジネスへの期待感が表れている。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会
BIOFACH(ビオファ)とNatural Products Expo

よく質問されるのが、毎年3月に開催されるアメリカ最大規模のナチュラル・オーガニック・健康・エコ関連製品のトレードショー、ナチュラルプロダクツエキスポ「Natural Products Expo West」との比較だ。

BIOFACHの大きな特徴は、厳格な有機の基準をクリアした製品のみが展示されること。ここに出展、出品するためには高いハードルがある。そのため、ここにあるものなら間違いない!と、世界各国のバイヤーから厚い信頼が寄せられている。基本的にBIOFACH(ビオファ)はオーガニックフードがメインのトレードショーであり、サプリメントや衣料品、雑貨、機器などはほとんど見あたらず、ごくわずか。一方のNatural Products Expoは、認証がないナチュラル製品も含め、幅広い分野の製品も展示される。サプリメントのカテゴリーが充実していることが大きな特徴で、オーガニック業界のみならず、健康食品メーカーやディストリビューターも、最新の素材や成分のリサーチ、情報収集のためにと世界各国から足を運んでいる。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会
BIOFACH(ビオファ)とNatural Products Expo West(ナチュラルプロダクツエキスポウエスト)、どちらも世界最大級のオーガニック展示会で、日本で行われる展示会とは比べ物にならないほど、ありとあらゆるビオ、オーガニック製品がずらり。そんな中でも、BIOFACH(ビオファ)では日常の食生活に欠かせない、ベーシックな食材を紹介しているブースが多く、各社こぞって熟練の味や製法などこだわりを追求したものが豊富にある。流行は追わない!といった、どこか頑固さ、プライドのようなものすら感じられる。国柄がそのまま現れてるとでも言おうか。

もう一方のNatural Products Expo(ナチュラルプロダクツエキスポ)では、より食卓を楽しくするアイディアであったり、現代のライフスタイルに合う、より手軽に食べられるように工夫された加工食品といったものなども豊富。トレンドにも敏感で、まさに今ブームに火がついているものから、今後のヒットを狙って仕掛けているであろうものなどもあり、アメリカの最新のものにいちはやく触れられる、そんな展示会だ。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会

2月、3月と開催時期が近いため、「どちらの展示会に行った方が良いと思うか?」といった質問もよく受けることがある。どちらも足を運べればいいのだが、どうしてもどちらかにしぼりたいという場合、オーガニックビジネスをこれから始める方、世界のオーガニック市場の規模感、品揃えや全体感をつかみたい方、ヨーロッパ発のものでオーガニック認証された食品の輸入や取り扱いを具体的に考えている方であれば、BIOFACHへ。これから数年後、日本でどんなものが流行るか?商品開発のヒントを得たいメーカーの方、ユニークな製品を扱いたい方、トレンドをリサーチしたいバイヤーなどは、Natural Products Expoをおすすめしている。

オーガニック業界のトレンド2015

ドイツのBIOFACH 2015(ビオファ)では、ある特定の素材のトレンドといったものは印象に残らなかった。今日本でブームとなっているココナッツ関連やスーパーフード、昨年アメリカでも人気であったキヌアやケールチップスなどといったものも、目立たず。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会
そんな中で大きな流れとして感じられたもの、キーワードは「VEGAN(ヴィーガン)」「GLUTEN FREE(グルテンフリー)」「LACTOSE FREE(ラクトースフリー)」。トレンドというより、既に市場に定着していると言っていい。これらはもう特殊なものとしてではなく、必要不可欠な分野としてオーガニック業界、小売店でも認識。展示会の会場内にも、カテゴリーとしてVEGAN(ヴィーガン)のコーナーが設けられ、そこには多くの人でにぎわっていた。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会

オーガニックコスメが進化している

ナチュラルパーソナルケアの展示会VIVANESS 2015では、長年オーガニックコスメ業界を牽引してきた名だたる老舗メーカーを中心に、大小様々な企業が集まっている。毎年各メーカーが技術を磨き試行錯誤する中で、テクスチャーや肌への機能、効果といった部分での不満を解消。パッケージのデザイン性や利便性も含め、より一般の消費者に求められるものへと、着々と進化し続けている。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会

ドイツのオーガニックコスメメーカーLOGONAでは、今まで難しいと言われてきたビオのネイルカラー(マニキュア)や、まつ毛用の美容液を商品化するなど、今までオーガニックコスメにはなかったアイテムを続々と開発し、世に送り出している。

BIOFACH and VIVANESS 2015 欧州オーガニック食品&ナチュラルパーソナルケアの展示会

ある製品ではフランスの消費者によるブラインドテストにより、肌への効果が公正に評価されて賞を受賞するなど、オーガニックコスメにも、一般のケミカルコスメにも効果で引けをとならいないものがあると印象付けた。また、オーガニックコスメの老舗メーカー各社も、パッケージの刷新を図るなど、新たなイメージで新たな客層を掘り起こしたりなど、積極的に挑戦する姿勢が印象的だった。

 

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/