「VegfestUK London 2016」で出会った「VEGAN EGG (ヴィーガンエッグ)」なるもの。100%植物性でできたEGG-FREEの卵(?)だ。

会場内でもより多くの人だかりができ、目立っていたこのブース。アメリカのメーカーで、他にもヴィーガンのマヨネーズやドレッシング、チーズなどの製品も紹介されていた。

このVEGAN EGG (ヴィーガンエッグ)、パッケージが4個入り卵のパックをイメージしており、外見は卵そのもの。卵の売り場に並んでいたら間違ってしまいそうだ。パックを開けてみると中にはパウダー状のものが入っていた。メインは素材は海藻類。セルロースや多糖類、カラギーナン、凝固剤として植物由来の乳酸カルシウムが使用されている。卵風の風味と黄色っぽい着色は、ニュートリショナルイースト(酵母)によるものだ。

原材料:Whole Algal Flour, Whole Algal Protein, Stabilizers: (Modified Cellulose, Cellulose, Gellan Gum, Carrageenan), Firming Agent: (Calcium Lactate [Plant Source]), Nutritional Yeast, Black Salt.

GLUTEN FREE、ALLERGEN FREE、CHOLESTEROL FREE、DAIRY FREE、NON-GM、SOYA FREE。VEGANの認証マークつき。

その後行ったロンドンのオーガニックスーパーで、このVEGAN EGG(ヴィーガンエッグ)が販売されていたので、購入して実際に作ってみることに!

袋からパウダーを出すと、なんとなく卵風の香りがする。まずは1食分、スプーン大さじ2杯程度(10g)を、115mlの水で溶く。

フライパンに適量の油を入れて、この液体を流し入れて加熱しながらかき混ぜていくと、だんだんスクランブルエッグのようにとろりとしてくる。

見た目もはまるでスクランブルエッグそのもの!

食感は卵の白身部分のようなぷるんとした感じ。塩、胡椒、ハーブなどで味付けをすると、より味もスクランブルエッグらしさが出てくる。サンドウィッチなどの具として挟んだら、本物の卵で作ったものだと思ってしまうかもしれない。スクランブルエッグだけでなく、キッシュなど、アイディアで色々なレシピに活用できるらしい。

このVEGAN EGG (ヴィーガンエッグ)、イギリスでは7.75ポンドほどで販売されており、日本円に換算しておよそ1000円弱とやや高め。内容量はおよそ12個分に相当するので卵1個あたり80~90円程という計算になる。

一般に卵のカロリーは1個60g程度で91kcal程だというが、このVEGAN EGGは一食分33kcalと低カロリーなのもうれしい。普通の卵に比べれば若干割高だが、ヴィーガン、ベジタリアンの方にはもちろん、卵にアレルギーのある人、コレステロールが気になる方にとって、レシピの幅も広がり、簡単に調理できる便利な卵(?)だ。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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