ヨガをしている人たちは、健康的で、食事もヘルシーでこだわっていそう。そんなイメージをよく言われますが、実際のところはどうなんでしょう? ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」の全国の会員さんにアンケートを取ってみました。

食事へのこだわり

ナチュラル系を好む人が半数以上。意外にも、こだわりない人も30%以上いるという結果になりました。

アンケート回答数985名

オーガニックの食事をどのくらいの頻度で取り入れている?

総じて頻度にばらつきはあるものの、オーガニックの食事を取り入れている方が約8割を超えましたが、ほぼ全食(8割以上)という方が3.2%で、ごくたまに(1割~2割)の方が最も多く41%。まったく取り入れていない方が約18%いました。

食生活によって、体や生活に変化や効果を感じたことはありますか?

なんらかの変化や効果を感じた方が68%いました。

なんらかの変化・効果を感じた方のコメントのうち、82%は肉体的変化について、残り18%は精神的あるいは意識的な変化についてでした。

肉体的変化として、体重の増減、やせる・太る、体が軽く感じる・重く感じる、体型の変化、体調の良し悪し(胃腸の調子、風邪を引きにくくなったなど)、からだがラク、すっきり感じる、体臭や便のにおいに変化を感じる、疲労感の違い、肌の調子の変化、花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の改善、便秘の改善、冷え・むくみ・代謝・貧血・血糖値などの体質の変化、生理痛の重さ、睡眠の質の変化、生活リズムが整った、持久力があがった、などが挙げられていました。

「旬の食べ物を食べるようになり、冬は体が冷えにくくなった」

「冷え症改善のために漢方医のアドバイスに従い意識的に食を変え、末端の冷えが改善した。」

「ランニングの練習後に、たんぱく質が多い食品をとることで、筋肉がついていくように思います。それとビタミンシCが豊富な豚肉をとることで、疲労回復が早いとおもいます。」

「肉魚乳製品、添加物の摂取を減らしました。薄味のものが好きになり、食べ過ぎなくなりました。添加物が入ったものを摂ると気持ち悪くなることがあります。」

「インスタントや野菜ジュースではなく、野菜そのものをしっかり食べる。炭水化物に偏った内容を良質なたんぱく質や野菜を増やしたことで、花粉アレルギーがでなくなり、風邪を引きにくくなった。」

精神的変化として、元気やエネルギーがわく、前向きな気分になる、食事によってゆとりや満足度が変化する、精神的安定が得られたり、ストレス・イライラ・落ち込みなどのネガティブな感情が起きる、味やにおいなど感覚が敏感になる、体の中の変化に気づきやすくなる、集中力がUPする、食の好みや食事の仕方が変化する、などが挙げられていました。

自分に合う食事や食事のスタイルを見つけた方のコメント。

「自分に合うものを食べると明らかに体調もメンタルも調子が良い」

「安定した、ゆったりした食事をしていると心も落ち着いている。逆に心が落ち着かないときは、食事が乱れると感じる。 食事が落ち着いているのは、適量で健康的なものをとっている時。個人的には味の濃くない和食や野菜中心の食事が心地よく感じる。」

「新鮮で生命力のある食べ物や作り手の思いが込められたお料理は身体の内側からいいエネルギーを与えてくれます。よって心身健やかになりました。」

「食事の時間だからと言って無理に食べず、自分が食べたいと思った時に食べたいと思うものを食べたい分だけ食べるようになってから体調もスタイルキープも楽になりました。」

「食物繊維と乳酸菌を意識して腸内環境を整えることで、肌がきれいに、気持ちが前向きになった。 自炊を心がけることで、栄養バランスに気を配り、満足できるようになった。」

「添加物など気を付けるようになった結果外食や買い食いが減って自炊が楽しくなり、節約につながった。」

「その食材が作られている環境、地理的・歴史的背景、生産者さんの思いなどを知るようになってからより繊細に“美味しさ”を感じ楽しめるようになった。」

どこまでヘルシー? ヨガ愛好者の食生活

こだわりある食生活を実践して実感のこもったコメントも見受けられました。

「20年以上ベジタリアンです。時々、外食時に動物性のエキス(もともとお肉等が入っていたと思われるものから肉だけ取り除かれて出されたものや、下味等に)を摂取することがありますが、すぐに体で感じて解ります。少し体が重くなるような感じというか、、、。食べるものは体と心に本当に影響していると思います。」

「raw foodを意識したら、冷え性になってしまったり、 マクロビオティックを意識したら、乾燥性肌荒れを起こし、病院通いしたりした事があります。 今は、規則正しく、バランスのとれた食生活をしています。」

「自然由来の食事に慣れると、化学調味料や保存料を使用したもの、また塩分、糖分を過度に使用した料理との味の違いがはっきりと分かるようになった。」

スタジオに通い、ヨガなどのプログラムを日頃している人らしいコメントだったのが次の通り。

「自分の体に敏感になった」

「季節の移り変わりを感じやすくなる。」

「体が素直になった」

「感覚が研ぎ澄まされました」

「不足している栄養素を無意識に摂取する事が多い。」

「野菜が減ると体が濁っている気がする」

「肉を食べると体がぐっと重くなるなど、食べ物によって消化の速度や負荷が違うことを実感する。また、本当に食べたいものや、食べたいと思うタイミングが、体に効いてみるとわかるようになった。」

「イライラした時に過食に走ってしまっていたが、体の声を聞いてタイミングを間違えないようにしたり、ジャンクフードを避けるようにしたら体に良いものしか欲しなくなってきた。」

「食べものからの変化ではなく、気持ちのリズムで欲する食べものが違うこと。 例えば、ヘルシーな気持ち(抑圧がなく楽しく過ごせているとかんじるとき)は、ヘルシーでナチュラルなものが美味しく感じ、ストレスを感じてるときは、辛いものやジャンクフードを欲する。 身体はとても正直にできてるなと感じる。 なので、身体にいいからとわかっていても、食べたくないときは無理してヘルシーを求めない。身体の欲求に従う。」

など。

様々なヘルシーな食事、ダイエット法を実際に試した末に、“体の声を聞く”というのが、ヨガをしている人たちの見つけた答えのひとつ。科学的じゃない、理屈じゃない、でも「~したい」という欲求や感覚に敏感になることや、体のコンディションを察知し、違和感を見逃さず対処する、それが何よりの健康法なのかもしれません。

この記事を書いた人

スタジオ・ヨギー/ヨギー・マガジン
コンテンツディレクター 七戸 綾子

studio yoggy presents「ヨガをする人たちのほんとうのところ」
ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」を全国20カ所に展開する株式会社ロハスインターナショナルにて、コンテンツディレクターを務める。音声アプリ「音ヨガ」「寝たまんまヨガ」の企画・制作、広報誌やオウンドメディアの編集を経て、2016年「ヨギー・マガジン」を立ち上げ、ヨガにまつわる記事やストーリーを発信している。

これまで一番効果があったダイエットは、炭水化物、脂肪、糖分を抜く“リセットダイエット”だったが(-9kg減)、元来の食いしん坊が災いしてあっという間にリバウンド。鍼灸師であり食事療法士の辻野 将之氏に、東洋医学に基づいたホリスティックな視点を学び、食養生ジュニアコーディネーターに。現在は、旬のもの、ナチュラルな素材のものを美味しく食べることを心がけている。

関連記事