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おいしくて、そして心に効くドキュメンタリー。在来作物と種を守り継ぐ人々の物語

よみがえりのレシピ

2013 / 03 / 10用語解説


在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」である。しかし高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまった。社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されている。在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながる。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿である。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたい。

『よみがえりのレシピ』

監督・編集:渡辺 智史 プロデューサー:高橋 卓也 撮影:堀田 泰寛 音楽:鈴木 治行 出演:江頭 宏昌、奥田 政行、在来作物を守り継ぐ人々

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■監督 プロフィール
渡辺智史  1981年生山形県鶴岡市出身。
東北芸術工科大学在学中に東北文化研究センターの民俗映像の制作に参加。2002年「関川のしな織り」で撮影を担当。03年山形県村山市の茅葺集落五十沢の1年を追う。上京後イメージフォーラム付属映像研究所に通いながら、映像制作を開始する。 05年有限会社アムールに入社し飯塚俊男氏に師事する。06年障がい者が参加する第九合唱を描いたドキュメンタリー映画「An Die Freude 歓喜を歌う」撮影・編集。07年「映画の都ふたたび」を撮影。08年フリーで活動開始。「湯の里ひじおりー学校のある最後の1年」を監督。10年映画「よみがえりのレシピ」を撮影開始、11年の秋に山形県内で公開する。2011年山形国際ドキュメンタリー映画祭、2012年香港国際映画祭に本作品を正式に出品している。

 

■ストーリー 栽培者自身が種苗を管理し守ってきた在来作物(ざいらいさくもつ)は、世代を超えて地域に受け継がれてきました。しかし品種改良された作物より収量が少なく、病気にも弱いことから市場で評価されず、多くは消失してしまいました。そんな時代に独自の料理法で在来作物の存在に光を当てた“山形イタリアン”「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフ。野菜の個性的な味・食感・香りを生かした料理には、新鮮な魚介や肉と、地域の風土や物語も盛り込まれます。また焼き畑農法を研究する江頭宏昌先生は「ここにしかない価値」を秘める在来作物が地域再生の起爆剤になると確信しています。さらなる主役は、手間を惜しまず種(たね)を守り続ける農家の人たち。その笑顔と心意気を感じることで、何気ない日々の生活が少しだけ違って見える、そんな魅力が『よみがえりのレシピ』には溢れています。

■宣伝・配給 : 映画「よみがえりのレシピ」製作委員会(2011年4 月設立)

協力:山形県農林水産部新農業推進課 山形在来作物研究会 機材協力:東北芸術工科大学東北文化研究センター 後援:東北芸術工科大学・校友会 東北芸術工科大学卒業生後援会