市販のおやつではなく体にやさしい手作りおやつを!と、小さなお子様のいるママの多くは思っている。材料となる小麦粉やドライフルーツやナッツ、卵や牛乳などもオーガニックのものが入手可能なのだが、実はトッピングやデコレーション類などに関しては、オーガニックはもとより無添加でナチュラルなものも少ない。毎日のおやつなら、デコレーションは不要かもしれないが、特に誕生日やクリスマスパーティーといった楽しいシーンでは、子供が喜ぶカラフルなおやつで楽しい演出をしたいもの。それなのに、いざ欲しい!と思ってもないのが残念。毎日食するものではなく、使用頻度が低いものだからこそ流通されにくいものなのだ。

スーパーに必ずと言っていいほど設けられている、製菓材料コーナー。ここで販売されている一般的な製品の原材料を見ると、赤104、赤3、黄4、黄5、青1、銀、二酸化チタン・・・といった着色料を使用。他にも香料や増粘剤、光沢剤のようなものが使われていることが多い。鮮やかなカラーが多く、どう見ても健康的な食べ物と思えない。

一般的な製菓トッピング

そんな中、ドイツで見つけた製菓用デコレーション。オーガニックであることに加えてVEGAN(ヴィーガン) & GLUTEN FREE(グルテンフリー)!

生クリームや植物油脂のクリームの代わりに使えるVEGANホイップクリームは、低脂肪でヘルシー!じゃがいも由来のでんぷんや食物繊維のイヌリンなどをベースに粉末状にしたものでできている。実際に豆乳を加えて泡立ててみると生クリームのようにツノが立つほど固くはならなかったが、手作りケーキのデコレーションやウインナーコーヒー風にするなど、工夫次第で色々楽しめそうだ。いわゆる植物性ホイップクリームも、乳製品を使っていないものはVEGANであるかもしれないが、それだけで健康的な製品かどうかは別だ。

このオーガニックのトッピングシュガーは淡く優しい色あい。合成着色料ではなく自然の素材からつけられている。ブルーやグリーンは藻類から。赤や黄色系はりんごやカシス、ベニバナ、にんじんなどの色で、もちろん、オーガニックの原料からできている。

ドイツで見つけたオーガニックのトッピング

日常の食生活の中で必ずしも必要ではない、デコレーションやトッピングにオーガニックの選択肢があるのはうらやましい限り。今のところ日本ではお目にかかれていないが、今後日本でもオーガニックあるいはナチュラルで無添加の製品が流通されるようになれば、家庭用としてだけではなく、カフェやレストラン、ドーナッツなどスイーツ店などでも活躍しそうだ。

製菓用のデコレーションといえば、手作りおやつに楽しさ、カラフルさを与えてくれるもの。ありそうでなかった、オーガニックの製菓用食材。オーガニックで、さらにヴィーガンでグルテンフリーとなれば、「こんなの欲しかった!」と、菜食主義の方や健康志向の女性が喜ぶ声がたくさん聞こえるに違いない!

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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