日本で2番目にオーガニックビレッジ宣言をした京都府亀岡市が、実践的な生産技術が学べる「亀岡オーガニック農業スクール」2期生の募集を2024年11月1日(金)より開始。
京都府亀岡市は、亀岡市の豊かな自然環境を守るため、各種環境政策を中心とした取り組みをすすめています。農業従事者の減少などの地域課題の解決と、有機農法は環境負荷が低く生物多様性の保全にもつながることから、令和5年2月に日本で2番目にオーガニックビレッジを宣言。取り組みの一環として、未来のオーガニック農家を育成する「亀岡オーガニック農業スクール」を令和6年2月から開校しており、第一期生の37組44名が実践的なカリキュラムで学んでいます。
実践的な学びの場
亀岡オーガニック農業スクールでは、有機農業の基礎知識や、土壌管理、病害虫対策など技術的なものから、農家として必要な農業経営、6次化や食文化などの文化的側面、販売戦略までを一貫して学ぶことができます。令和7年2月からスタートを予定している2期生の募集を、令和6年11月1日より開始。プロ養成コース、スタディコース、オンラインコースと3つのコースがあり、目的に応じて選択できます。
勘や感覚だけに頼らない
オーガニックスクールでは、再現性を重視し、勘や感覚だけに頼る農業ではなく、データに基づき生産するための方法を学びます。
例えば、「トマトの芽が〇枚になったらこの肥料を〇グラム入れる」といった、過去のデータに裏打ちされた栽培方法を学べることが特徴です。
特に、農業従事者となるためには効率性や確実性が大変重要であり、データを活用した方法を習得することで、安定した収量と品質の向上を目指します。
▽亀岡オーガニック農業スクール
https://kameoka-organicschool.jp/
持続可能な農業のために
亀岡オーガニック農業スクールでは、有機農業の基礎知識や、土壌管理、病害虫対策など技術的なものから、農家として必要な農業経営、6次化や食文化などの文化的側面、販売戦略までを一貫して学ぶことができます。
亀岡市は古くから「京の台所」として知られ、京野菜や丹波米など、全国に誇る農産物の一大産地ですが、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加といった課題に直面しているのも事実です。
持続可能な農業を推進するためには、農業を若者が参入しやすい成長産業とする必要があり、オーガニック農産物の生産拡大がその方法の一つとしてあげられます。しかしながら、オーガニック農産物の生産拡大には、次のような様々な課題があります。
・生産の難しさ
・販路の確保
・消費者への認知不足
これらの課題を解決するため、亀岡市では令和5年2月に全国で2番目にオーガニックビレッジを宣言し、包括的な取り組みをスタートしています。
▽亀岡市「オーガニックビレッジ宣言」
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/soshiki/30/45297.html