牛乳の代替品として豆乳に続く「第三のミルク」として注目のアーモンドミルク。ここ数年の間に、大手企業が取り扱うことでCMやテレビ番組で紹介されたり、コンビニやスーパーでも手軽に購入できるようになりました。参入メーカーも急速に増えてきている印象で、オーガニック業界でも同様に、続々と新ブランドが登場しています。
そんな中、イタリアから日本に上陸したばかりの、ブリッジ社アーモンドドリンク(THE BRIDGE ALMOND DRINK)を、早速編集部で試してみました!
ブリッジ社の製品を輸入しているのは、認定オーガニック食品・ナチュラルコスメの輸入販売・マクロビオティック食品の製造販売・輸出を行う株式会社ミトクさんです。
もちろん、有機JAS認証も取得しているのですが、何よりも他社ブランドとの大きな違いは、原材料がとてもシンプルである、というところでしょうか。原材料は、有機アーモンドと増粘剤(有機ローカストビーンガム)のみ。そして使用する水は、イタリア北部にあるレッシーニ山のふもと、海抜450メートルから採れる湧き水(Spring Water)を使用しています。油脂、食塩、砂糖なども使用していません。
アーモンドミルクの多くは、無糖のものも販売されていますが、そのまま飲みやすいように砂糖などの甘みがついていることも多いので、糖質を控えている方などは注意が必要です。また、無糖のものであっても、味や品質を安定させために複数の添加物等が使われることが多いです。そのうちのひとつが「増粘剤」というわけなのですが、ブリッジ社のアーモンドドリンクは、原料となっているのは有機ローカストビーンガム。原料表示の枠外に、さらに「※増粘剤(有機ローカストビーンガム)とは、有機いなご豆の粉末です。」と、補足説明もされています。丁寧ですよね。
気になる味の方は、他ブランドのものに比べさらりとしていて飲みやすい印象を受けました。口の中でもったりとするような感じはなく、さっぱりしています。良い水を使っている、というのも何となくわかります。アーモンドミルクは家庭でつくることも可能ですが、世界的な健康志向の高まりでアーモンドの価格が上昇しているうえ、オーガニックアーモンドを使うとなるとかなりの高額になってしまいます。オーガニック認証で1リットル650円(税別)という価格は良心的だと思いました。1食200mlとすれば、130円(税別)ですから。
そのまま飲んだり、珈琲のミルク代わりに使ったり、シリアルにかけるなどはもちろんのこと、幅広い料理に活用できそうです。それは、余計なものを使っていないシンプルな配合だからこそ。お砂糖や塩、油脂など入っていない方が料理に使う場合には良いですよね。
パッケージの側面には、遊び心のあるデザインやメッセージ、今ブームの「ゴールデンミルク」のレシピが書かれていました。(イタリア語ではなく英語で)日本の製品パッケージにレシピといえば、きっちり分量や手順が書かれていますが、ざっくりしているのも微笑ましい。でも、なんとなく読めば試してみたくなりますよね。さっそくおすすめのゴールデンミルクを作ってみました。
このパッケージに印刷してある内容、おすすめレシピは定期的に変更されるのでしょうか?あるいは、輸出先によってなど、いくつかパターンが用意されてるとか?同じブランドの他もミルクは何が書かれているのだろう?なんて、つい気になっちゃいますね。そんな目線で売り場をチェックしてみるのも楽しいものです。
「ブリッジ アーモンドドリンク」のいいね!ポイント
◎原料配合がシンプルであること
◎ローカルの資源、湧き水を活かした製品であること
◎オーガニックであること
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。