声を大にして言いたい!
「まずはプレスリリース、ください。」
PRは苦手ですか?
オーガニック業界では、自社製品や生産物をPRするという、企業文化が育っていない、そもそも無い!?という方たちが、実はとても多いとずっと感じてきました。
広報の専任担当者を設ける余裕はない。日々、忙しくてなかなかPR活動ができていない。自社のSNSですらなかなか更新できない、という声も聞かれます。
オーガニックコスメ企業は、自社内に広報担当者がいたり外部に委託するなどしているところも多く、積極的にPR活動を行っているところが増えてきました。一方、オーガニック食品を扱う企業では、そもそも広報担当がいないというところが本当に多いんです。営業担当が兼任、あるいは社長が直接!なんていうところも多いです。
それにはやっぱり理由もあって。
オーガニック食品のメーカーや生産者の方たちは、生産量が限られるなどの事情や、大手との取引条件が合わないなどの理由から、販路が専門店に限られている、あるいはあえて販路を絞っているところもあります。食品はコスメと違って単価も利益率も低い傾向にあるので、その中から広報の費用を捻出するのが難しいという会社も。新製品を発売する時は、営業担当者が口座開設しているところにのみ“商品規格書”と見積もりを送るだけ、という会社が、オーガニック業界では実はとっても多いんです。つまり、自社製品のPRを既存の取引先である小売店の取り組みに任せているだけで、潜在顧客の獲得に向けてのアプローチができていないということ。
なんてもったいない!
ずっと、そう思ってきました。
いつもの商品規格書、営業用の資料を少し変えるだけでも立派なリリースになります。新しい販売チャネルの開拓のためにも、取引先や消費者に自社の商品やサービスを広く知ってもらって購入してもらうためにも、まずは情報を発信しないことには、何もはじまりません。
広報の専任担当者でなくても良いですから、まずはプレスリリースを作成するところから始めてみてください。
あまり難しく考えなくてよい
では、プレスリリースってどうやって作ったらいいの?という皆様へ。
検索すると、プレスリリースの書き方についての情報がたくさん出てきます。概ねほとんど一緒で、基本は
①タイトル
②リード文
③本文
④画像
⑤連絡先
から構成されます。
基本にきっちり従って作成しなくても、内容が伝われば大丈夫。リード文がなくても最低限必要な情報を文章に入れれば問題ありません。
例えば、新商品発売のリリースならば、
◎発売日
◎商品概要(商品名、内容量、原材料、価格など)
◎商品の特徴・セールスポイント
を、必ず本文に盛り込んで。
そのほかにブランドコンセプト、商品の背景にあるストーリーをプラスすれば、より商品の魅力が伝わります。
あまり難しく考えなくても大丈夫です。これらは、だいたいいつもの“商品規格書”に載せている情報ですから。
画像は大事
一番大事なのは、画像です。
新商品のリリースの場合、最低限商品の単品画像は必要になります。これもいつもの商品規格書で使っているので用意はされていると思うのですが、特にオーガニックプレスのようなWEB媒体の場合は、解像度が下がり画質が落ちてしまった画像や小さすぎるサイズはNGです。プロが撮った写真でなくても大丈夫ですが、とはいえ、ある程度の画質、クオリティは必要になってきます。
キービジュアルに使えるイメージ画像があると、なお良いですね。
なお、素敵な画像があるにこしたことはないですが、最低限、商品の単品画像があればリリース自体は作れますのでご心配なく。また、オーガニックプレスの場合は、いただいた情報をベースに必要に応じて校正してから発信しますので、文章にあまり自信が無くても大丈夫ですよ。
何がともあれ、情報発信しましょう。
自社製品のPRのためにも、業界全体の底上げのためにも、
まずはプレスリリース、ください。
この記事を書いた人
オーガニックプレス株式会社 (ORGANIC PRESS Inc.)
CEO / Editor-in-Chief 佐藤あき (Aki Sato)
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。