有機農業の原点とは、環境を守り、持続可能な社会を作ること。そのためには、森・里・海、そしてそれらを繋ぐ川を含めた大きな循環に目を向け、その繋がりを大切にした地域作りをしていく必要があります。そのことを、畠山さんは、海に生きる漁師としての視点から理解しました。高度経済成長期、沿岸漁業の衰退を目の当たりにし、そこに注ぐ川の流域の環境悪化によるものであることに気づいたのです。原因は、工場排水、農業排水、家庭排水、農薬・除草剤・化学肥料の使い過ぎ、森林の荒廃など多岐にわたっていました。特に河口堰やダムで川をせき止めると、あっという間に海が荒廃するのを自らの目で確かめました。以降、畠山さんは、森が海を育て、海が森を慕う、その繋がりを、「森は海の恋人」という分かりやすい言葉で表現し、保全活動を精力的に推進していったのです。
「The forest is longing for the sea,the sea is longing for the forest. ~森は海を慕い、海は森を慕う。」森・里・川・海を一つの大きな生態系としてとらえ、保全することは、有機農業の原点でもあります。森に樹を植える漁師”として世界的に知られている畠山重篤さんを講師にお迎えして講演していただくと共に、後半は、日本におけるオーガニックコットンの第一人者で一般財団法人森から海へ代表理事でもある渡邊智惠子さんと畠山さんのトークセッションを行います。
このセミナーでは、畠山さんの思いとこれまでの活動実績を知るとともに、その活動を科学的な立場からバックアップした北海道大学水産学部(当時)松永教授の知見、自然界の様々な循環の鍵となるフルボ酸鉄の働き等を学びます。
川による森・里・海の循環という壮大なロマンを、畠山さんと渡邊さんのユーモア溢れるユニークな語り口でお楽しみください。
※7月28日の「オーガニックバイヤーズミーティング&シンポジウム」では、畠山重篤さんが出演しているドキュメンタリー映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第八番』を上映致します。
有機農業の原点を語るシリーズ2
川が繋ぐ、森・里・海の循環
講師
畠山重篤
養殖漁業家・エッセイスト・NPO法人森は海の恋人 理事長・京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授
渡邊智惠子
株式会社アバンティ代表取締役・一般財団法人森から海へ 代表理事
■開催日時:7月30日(日)13:30~15:30(13:10受付開始)
■会場:東京国際フォーラム ホールE メインステージ
お時間になりましたらメインステージ受付にお越しください
▽お申込はこちら
http://food-trust.jp/2017expo/0730m_b/0730m_b.html
■主催 一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン
▽暮らしとビジネスを考える ソーシャルイノベーションセミナー100
https://food-trust.jp/seminar100/
「暮らしとビジネスを考えるソーシャルイノベーションセミナー100」は、2016年11月東京国際フォーラムにて開催される「オーガニックライフスタイルEXPO」事前セミナーとしてスタート。EXPOカテゴリーに合わせ、プロ向け、一般向けスペシャルセミナーを開催します。各ジャンルを深く掘り下げ、オーガニックライフスタイルとは何か、様々な角度から明らかにしていきます。
▽「ソーシャルイノベーションセミナー100」に関するお問合せ
一般社団法人 フードトラストプロジェクト
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Tel:03-3523-0028
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