
Taro Terasawa©2025Patagonia, Inc.
パタゴニア プロビジョンズの自然酒コレクションにミニサイズが登場!アウトドアフィールドに持ち運びしやすく、ギフトにも適した150mlサイズの「やまもり ミニ」「繁土 ハンド ミニ」が2025年3月6日(木)新発売。
生態系や水田を再生させる方法で育てた米を使用し、天然の風味を向上させるために添加物を一切加えることなく、人工的介入を最小限に抑えた昔ながらの技法で、木桶醸造した自然酒は、2種類ともリジェネラティブ・オーガニック認証をめざす原材料を使用しています。環境再生をめざす自然酒をより多くのシーンで楽しむことができるミニサイズです。

提供:仁井田本家
やまもりの酒蔵の仁井田本家(福島県)と、繁土に使用している、コウノトリ育む農法のコシヒカリを栽培する坪口農事未来研究所(兵庫県)は、ともにパタゴニアと協同しながら、リジェネラティブ・オーガニック認証取得をめざしています。
その米の味を活かすため、精米歩合(玄米を精米し、残った割合)はやまもり85%、繁土70%です。純米吟醸酒が60%以下に対して、できるだけ米を残しました。

提供:寺田本家
1711年創業の仁井田本家、1673年創業の寺田本家ともに、現在主流である、乳酸を添加する「速醸酛(そくじょうもと)」ではなく、江戸時代からの伝統的技法である「生酛(きもと)」で仕込み、自然に乳酸菌を呼び込み、乳酸を得ています。
生酛でも、購入した酵母を添加することはよくありますが、やまもり、繁土ともに酵母も無添加で、蔵に住み着く酵母が自然と入ってきて発酵が始まるのを待つという伝統的な造り方です。栽培方法、醸造方法両面から、自然の力を引き出した自然酒は、ナチュラルワインのような複雑な味わいがあり、イタリアンなどしっかりした味の料理にもよく合います。
仁井田本家

第18代目の蔵元、仁井田穏彦氏
提供:仁井田本家
「やまもり」醸す仁井田本家は、1711年に創業し、自然栽培米と天然水のみを使って自然酒を醸造しています。
阿武隈川水系や溜池の恩恵に預かり、水が豊富な土地である福島県郡山市田村町で、仁井田本家は、広大な山林と田畑を管理しながら、この土地で300年間、天然の水だけで酒づくりをしてきました。「山に手をつけるな」という家訓の元、開発とは縁のない里山を維持してきた当主の18代目、仁井田穏彦氏は、次世代にその豊かさを託すため、自社での米づくりを2003年から始め、現在はより豊かな環境づくりを視野に入れた経営を目指しています。リジェネラティブ・オーガニック認証取得にも取り組んでいます。
「仁井田本家が日本酒をつくり続けるからこの土地が豊かでいられる、と地域から思われる相思相愛の関係になることが夢です」と穏彦氏は語ります。環境を整えることが目に見える生態系だけでなく、蔵に棲みつく微生物にも大きな影響を与えています。工業的に培養した株ではなく、自社の蔵や田んぼにいる微生物を育てて全量を仕込む、仁井田本家の自然酒の味わいは、土地の環境の健やかさというテロワールを表しています。
寺田本家

第24代目の蔵元、寺田優氏
提供:寺田本家
1673年より続く寺田本家は、地元の米と隣接する神崎神社の湧き水を使って銘酒を醸造しています。
20世紀半ばから日本酒業界を席巻した近代的な工業型発酵技術を採用したのち、寺田本家は30年以上前に伝統的な醸造方法に立ち返りました。その結果、同社のお酒はかつてないほど美味しくなりました。いずれも農薬や化学肥料を使用せずに育てられた、地元の「亀の尾」と、兵庫県豊岡市で「コウノトリ育む農法」に取り組む〈坪口農事未来研究所〉の「コシヒカリ」を 原料米とし、神崎神社の近くで湧き出る「御神水」だけを使って米を洗い、浸水させます。江戸時代から続く発酵工程を採用し、炭で発酵の場を整えた蔵内にすむ蔵付き麹菌を採取しています。
24代目の蔵元である寺田優氏は、土壌を修復する農法により水田で繁栄する微生物から発酵を促す麹や酵母、何百年も前から歌われてきた「もと摺り唄」を歌いながら酒母を攪拌する蔵人まで酒造りを支えるすべての生き物の健康を守ることが彼の役割だと考えています。同氏は昔ながらの唄により微生物が蔵人の繊細なリズムに呼応すると信じています。このため、酒造りの現場ではできる限り機械を使用していません。この非凡なお酒の栓を抜くとき、人と自然の調和を大切にする寺田本家の思いを感じることができるでしょう。
商品概要

Taro Terasawa©2025Patagonia, Inc.
■やまもり ミニ
原材料:米、米こうじ
アルコール分:13%
容量:150ml
価格:\726(税込)
生産:仁井田本家(福島県)
■繁土 ハンド ミニ
原材料:米、米こうじ
アルコール分:14%
容量:150ml
価格:\660(税込)
生産:寺田本家(千葉県)
▽パタゴニアオンラインストア
https://www.patagonia.jp/shop/provisions-wine-cider-sake

Taro Terasawa©2025Patagonia, Inc.
小瓶のふたを開けて、常温の水をはった鍋に小瓶を入れて弱火で加熱し、沸騰させずに、約80℃までの温度で湯煎をすれば、熱燗をすることが可能です。
▽パタゴニア プロビジョンズ公式サイト
https://www.patagoniaprovisions.jp/
▽パタゴニア プロビジョンズ公式インスタグラム
@patagoniaprovisions.jp