欧米諸国の外国人にとって苦手な食べ物という印象がある海苔。あの磯の香、黒い色、紙のようなパリパリの食感がダメ、という方が多いという。ところが、最近ではその栄養価の高さに注目が集まり、Sea Veggies、Sea vegetable(シーベジタブル)、海の野菜と言われ、スナック菓子にも取り入れられるようになってきたようだ。Whole Foods Marketを代表とするオーガニックショップでも、数多く販売されるようになった。
「Roasted Seaweed Snack」として、いわゆる塩とごま油で味付けされた韓国海苔のような形状にしたスナック。ベーシックなごま油×海塩の味付けの他、オーガニックサンフラワーオイルや菜種油などの植物油を使用し、照り焼き味、黒糖味、ハーブやチーズ、ワサビ味・・・など、バラエティも豊富だ。
形状も、シートタイプだけでなくクランブルタイプのものなどもある。どれも化学調味料を使わず、オールナチュラル。中には製品としてUSDAオーガニック認証を取得しているものも、販売されている。
Trader Joe’sでは、なんとプライベートブランドのNORI SNACKまである。日本ではお酒のおつまみとして食べるイメージだが、ビタミンやミネラルが豊富なおやつとして、子供用のスナックとして商品化されているものもあった。
海苔を使った甘めのスナックなどもある。NORIを、オーガニックのココナッツオイルにメープルシロップ、ゴマ、アップルビネガー、ガーリックやオニオン、トマトのスパイスなどを使って味付けしたというもの。日本人にはちょっと想像がつかない組み合わせだ。
他にも、RAWのエナジーバーを細いスティック状にして、周りを海苔巻のように巻いたようなものがあったりと、既成観念にとらわれない自由で豊かな発想がアメリカらしく面白い。
NORIを使ったヘルシースナック、これからますます注目を浴びそうだ。現在は主に韓国産の海苔のようだが、日本の海苔も市場を海外に広げるチャンス?現段階では水産物である海苔は有機認証の対象外となっている。
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。