ヨガをする前に、あまりおなかいっぱい食べると動きづらくなるし、インストラクターからも「食事をしてから2時間は開けてください」と指導されます。が、あんまりおなかが空きすぎていても集中できなさそうだし、ちょっと小腹を満たしておこう、という方も多いのでは。ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」の全国の会員さんとインストラクターさんに聞いたアンケートをご紹介します。
クラスの前に、間食や軽い食事をしますか?
会員さんは6割以上の方が、間食をしないのに対して、インストラクターは約65%の方が間食をしている、という結果になりました。
この結果に関する印象を、インストラクターやお客様を身近にみているスタジオのスタッフに聞いてみました。
「先生方は、レッスン後に軽く食べている印象のほうが強かったので、意外でした!」
「インストラクターさんは、栄養補助食品やお菓子、炭水化物などをあまり摂らないのではないかというイメージがありましたが、食べているところをみて一緒なんだなと安心しました!」
また、インストラクターは職種的に規則正しい食生活は難しい人が大半のため、間食の割合が高いということがみえてきました。
「1日に複数本クラスを担当していると、まとまった食事の時間が取れないため、こまめに間食している方が多い印象です。」
「クラス数は多い、もしくは移動が多い人ほど、間食や軽食が増えるようです。」
「昼食、夕食どきのクラスを担当されている先生が間食やお食事をされていることが多いと思います。」
「夜のクラスなどはクラス後だと時間が遅くなってしまうため、クラス前に先に食べてしまうようです」
「お客様でも特に夜のレッスンや連続受講される方は間食をしているのかな、という印象です。」
ティーチングの質を考慮して、あえて、こまめなエネルギー補給をしている方も。
「満腹になってしまうとポーズがきれいにとれないのでこまめに食べている、というインストラクターさんもいました。」
「間食はしますが、クラス前は控えめにします。」という意見と相反して、「クラス前にしっかりエネルギーを補充している。」という方も。
なかには、「クラスをしているとおなかが空かない」というインストラクターならではの緊張感を思わせるコメントもあり、それとまた対照的に、「ちゃんと食事をしていても、2クラスでしゃべり通すと、腹ペコすぎてしまうので、クラス終了後に、空腹感に耐えられず(笑)、間食します。」というコメントもありました。
間食はどんなものを食べますか?
間食をしている人の中で、会員さんは一般的なお菓子を食べている方が多く、次いでドライフルーツやナッツ。インストラクターは、ドライフルーツとナッツが過半数を超えており、おにぎりなど穀類、フルーツと一般的なお菓子が並んで選択されていました。
具体的にインストラクターがなにを食べているのかみていくと、フルーツでは、バナナが圧倒的人気で、りんご、ぶどう、オレンジ、プルーン、グレープフルーツ、パイナップルと続きました。なかには、「季節の果物を食べるようにしている」「朝はフルーツもしくはグリーンスムージー」「フルーツは消化に負担が少ないので」というコメントがありました。
ドライフルーツとナッツのなかでは、アーモンドが一番人気で、プルーン、デーツ、クルミ、マカデミアナッツ、レーズン、カシューナッツ、ピーカンナッツ、ひまわりの種、かぼちゃの種、きなこ、ベリー類と続きます。取り入れ方にこだわりのあるインストラクターの声として、「ローフードが好きなので、ナッツ類も酵素の生きている生のものを食べます」「ナッツやストレートのジュースを飲みます」「通販で買ったノンフライ、ノンソルトを炒ったもの」というのがありました。
エナジーバーでは、シリアルバーやプロテイン系のゼリー、チョコレートとドライフルーツがミックスされているバーを食べており、こだわりとしては、「マクロビ系のもの」「手作りするときもありますがこだわりすぎないようにしています。」という声がありました。
おにぎりなど穀類では、玄米おむすびが圧倒的に多く、ほかに、雑穀おにぎりや天然素材の梅干しのおにぎり、サツマイモという声がありました。
一般的なお菓子では、チョコレートがだんとつに多く、ほかに、羊羹、飴、ビスケット、おせんべい、ドライフルーツケーキとあり、「腹持ちがよいので植物性のうの花クッキー」や「胡麻と黒糖のお菓子」という声もありました。
その他の意見では、あんこのお菓子、スイートポテト、そして「自分で作ったロースイーツやマクロビ焼き菓子」「スーパーフードや、ヴィーガンや、ローのお菓子など。」というこだわりのお菓子を選択している方が見受けられました。
また、間食に際しては、
「ごみが出にくいものや手を汚さずに食べられるものなどを選びます。」「時間がない時は、歯磨きをしないで済むものを選択します。スタジオで売っている甘いドリンク(お酢の炭酸水)や、エナジードリンク、駅のスタンドにあるスムージーなど。スムージーは最高にいいです。時間に余裕があれば、おにぎりやパン屋さんのお惣菜パンを選択します。可能な限り添加物の入っていないものを選択しています。」という意見もありました。
食に関してのこだわりではほかに、
「ショートニングの使われていないものと、動物性の出汁等入っていないものを選びますがそれ以外はこだわりないです。」
「夜8時以降はなるべく食べないようにしています。」
間食をとらない方は、しっかり三食とっているので、ということでした。
結論として、担当しているクラスのシフトによって、朝・昼・晩の食事時間が不規則になるインストラクターが多く、食事がとれない代替に、間食をしているようです。ただ、できるだけ素材のわかりやすい、ナッツ、ドライフルーツなどナチュラルなもの、マクロビやヴィーガン、ローフードなどこだわりのもの、植物性のもの、玄米、洋菓子よりは和菓子、というヘルシー志向であることがわかりました。
この記事を書いた人
スタジオ・ヨギー/ヨギー・マガジン
コンテンツディレクター 七戸 綾子
studio yoggy presents「ヨガをする人たちのほんとうのところ」
ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」を全国20カ所に展開する株式会社ロハスインターナショナルにて、コンテンツディレクターを務める。音声アプリ「音ヨガ」「寝たまんまヨガ」の企画・制作、広報誌やオウンドメディアの編集を経て、2016年「ヨギー・マガジン」を立ち上げ、ヨガにまつわる記事やストーリーを発信している。
これまで一番効果があったダイエットは、炭水化物、脂肪、糖分を抜く“リセットダイエット”だったが(-9kg減)、元来の食いしん坊が災いしてあっという間にリバウンド。鍼灸師であり食事療法士の辻野 将之氏に、東洋医学に基づいたホリスティックな視点を学び、食養生ジュニアコーディネーターに。現在は、旬のもの、ナチュラルな素材のものを美味しく食べることを心がけている。