オーガニックプレスが「オーガニック番付2016」を発表!2016年の1年間を通して話題になった商品やサービス、キーワードをランキング形式でご紹介します。今回の番付の第1位は「第1回オーガニックライフスタイルEXPO開催」に決定!展示会の開催は新たなビシネスチャンス発見の機会となるとともに、一般の消費者に幅広く開放することで広い層の消費者にオーガニックの関心や認知度を高めることとなりました。また、2016年はオーガニック&ナチュラル業界への異業種からの参入や、新規に有機食品を取り扱う企業も多くみられました。流通大手のイオンのオーガニック小売流通参入、株式会社ライフコーポレーションによる新業態店舗誕生など、オーガニック&ナチュラル市場拡大への気運はますます高まっています。

【1位】
第1回 オーガニックライフスタイルEXPO 開催 

2016年11月18日(金)~19日(土)の2日間、有楽町の東京国際フォーラムにて「第1回ORGANIC FORUM JAPAN-オーガニックライフスタイルEXPO」が開催された。業界関係者に消費者も巻き込む、BtoBtoCの展示会。主催者発表によると、総合来場者数:19,790名、出展社:193社となり、大盛況のうちに閉幕。セミナー&イベントでは、国際的なセミナーから日本のオーガニック小売について、オーガニックコスメ認証、エシカルファッションショーなど、バラエティーに富み充実した内容が多く、ビジネスと一般、双方の関心を呼んだ。

【2位】
仏オーガニックスーパーBio c’ Bon(ビオセボン)日本初上陸! 

流通大手のイオンがオーガニック小売流通に参入。仏オーガニックスーパーBio c’ Bon社を傘下に持つ、Marne & Finance Europe社との合弁会社設立のニュースが5月に発表された。その後12月には日本で第1号店となる「Bio c’ Bon 麻布十番店」がオープン!リリース掲載から、オーガニック業界内でも大きな話題となり、また、一般消費者からも多くの期待の声が寄せられた。

「環境にやさしい買い物スタイル」となる有機野菜の量り売りやドライフルーツなどの量り売りバルクコーナー、直輸入のオーガニックワインやチーズ、BIO製品の数々。オーガニック、エコに対する日本の消費者の認識向上、市場の拡大につながっていくことが期待されている。また、新規出店の動き、品揃えやサービスの変化など今後の動きにも注目。

【3位】
ライフコーポレーション新業態店舗「BIO-RAL(ビオラル)靭店

スーパーマーケットチェーン「ライフ」の店舗を展開する、株式会社ライフコーポレーションによる新業態店舗「BIO-RAL(ビオラル)」が誕生。2016年6月25日(土)、大阪市西区に第1号店となる「ビオラル靭店」がオープンした。時代が安全安心・健康志向に変化している今、一般の大手食品スーパーによる取り組みとして、オーガニックや自然派の製品を豊富に揃えた店舗の先陣を切る格好となった。

BIO-RAL(ビオラル)は、『素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット』がコンセプト。「オーガニック・ローカル・ヘルシー」と「安心・トレンド・高質」を意識した商品を取りそろえる。

【4位】
「コールドプレスジュース」専門店・取扱店が増加 

欧米の流行から少し遅れて、日本でもコールドプレスジュースブームが到来。ジュース専門店、オーガニックコスメショップに併設されたジュースバーなど、取扱い店舗が急増。また、海外のモデル、ハリウッドセレブの間でも人気の「ジュースクレンズ」を、美容や健康のために取り入れる女性も。家庭用のジューサーも低速で圧縮搾りタイプのものが続々登場した。

【5位】
Bean to bar ブーム!オーガニックチョコレートも多種多様に 

カカオ豆を買い付けするところから焙煎、チョコレートになるまで、製造工程を一貫して行う、bean to bar(ビーントゥーバー)がブームに。カカオ生産地の児童労働の問題等、チョコレートの裏側にある問題がここ数年メディアなどでも取り上げられることが多く、ここ数年フェアトレードチョコレートの市場は拡大している。これに伴いオーガニックチョコレートのラインナップも充実。様々な国やブランドの製品が年々増え、高カカオチョコや、VEGAN、RAW、など、多種多様に。

【6位】
美容系「食べるオイル」でインナービューティー 

新食習慣として「食べるオイル」が流行。亜麻仁油、チアシードオイル、しそ油などのオメガ3を中心に、オメガ6、オメガ9等も注目を浴びる。体の内側からキレイをつくる美容系オイルが、健康志向の若い女性の間でも話題に。前年流行したココナッツオイルが火付け役となり、油=カロリーが高い、体に悪い、というイメージが一新した。

【7位】
オーガニック認証レストラン 

オーガニック認証レストランが2016年本格始動。第3者機関「日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)」と「リーファース」により誕生した、オーガニック認証レストラン「クレヨンハウス レストラン広場(JONA)」、「ナプレ 各店舗 / 株式会社ベラヴィータ (リーファース認証レストラン)」を皮切りに、オーガニック食品を使用した料理を提供する飲食店の認証取得が増え、日本におけるオーガニック食品の普及、消費者の認識がより深まるっていくことが期待される。

【8位】
「GLUTEN FREE グルテンフリー」流行の兆し 

欧米に遅れること数年。グルテンフリー製品が日本でもじわり増加中だ。オーガニックやヴィーガン、ローフードを展開する飲食店などでは、既にグルテンフリースイーツを提供している感度の高いお店もあったが、まだほんの一部だった。2016年になり、輸入の菓子類、グルテンフリーパスタなど、品ぞろえが徐々に増えてきている。また、小麦の代わりに米粉で作ったパンなども増えてきた。売場でグルテンフリーコーナーを展開する店舗も。2017年、いよいよ日本でもグルテンフリーが普及し、身近な存在となっていきそうな予感!?

【9位】
「チアシード」「キヌア」再燃 / スーパーフードブーム続く 

10年ほど前の健康情報番組などの影響により、雑穀ブームの中で注目された「キヌア」や、ダイエット、満腹感を得るものとして注目された「チアシード」などが、再び注目を浴びた。今回のブームの背景には「スーパーフード」人気の影響が大きい。ビタミン剤をはじめとするカプセルやタブレット、エキスなど、いわゆるサプリメントや健康食品的な摂取の仕方から、特定の有効成分の含有量が高く、栄養成分を効率的にとれる食材(いわゆるスーパーフード)を積極的に普段の食事やおやつに取り入れるスタイルへとシフトしてきた。

【10位】
「エシカル」がキーワード。ファッション・コスメからエシカル消費へ

「エシカルファッション」「エシカルコスメ」といった「エシカル」をキーワードとした言葉が多く飛び交った2016年。エシカルや社会貢献という概念が、ここ数年で若者や女性の間で急加速し、テレビや雑誌での特集などでも頻繁に目にする1年となった。環境や途上国支援などの社会的課題に配慮したフェアトレード、そして、広義の意味で「オーガニック」食品を消費することも、倫理的、道徳的な買い物「エシカル消費」であると捉えられ、業界の活性化に繋がっている。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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