株式会社アーバンリサーチ、一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパン、株式会社ファーメンステーションの3社による協働で、東北の未利用資源を活用したナチュラルコスメ「KAISO」が誕生しました。本企画は、株式会社アーバンリサーチが日本各地に住む人たちとともに地域の魅力を発信する「JAPAN MADE PROJECT」の一環。によるもの。ファーメンステーションは、自社のアップサイクル原料を活かした商品開発を支援。脱プラ、パームフリー処方など、環境に配慮した仕様での商品化を実現しました。本製品の売り上げの一部は、一般社団法人 フィッシャーマン・ジャパンの海を守る活動に使用されます。

「KAISO」のプロダクト

宮城県石巻市の磯焼け対策用昆布から抽出したエキスと、岩手県奥州市のオーガニック米もろみ粕エキスを配合。爽やかなシトラスウッドの香りには、青森のヒバから抽出したエッセンシャルオイルを使用しています。大人から子供まで使うことができ、手だけでなく顔や身体など全身にお使いいただけます。

◎天然由来成分 98%以上
◎高保湿。デリケートなお肌に柔らかさと潤いを与える
◎子供から大人までご使用可能
◎パーム油、合成香料、合成着色料、パラベン、シリコン、動物性原料、石油由来界面活性剤不使用

販売開始日:2023年11月3日(金)
販売店舗:アーバンリサーチ オンラインストア
※実店舗の取り扱いは11月3日(金)以降、商品ページの「店舗在庫を見る」よりご確認いただけます。

フィッシャーマン・ジャパンが取り組む「ISOP」とは?

「Ishinomaki Save the Ocean Project(=ISOP)」は、消えかけている海の森を次世代に続く海へとつくり変えるプロジェクトです。今、海では磯焼けが起きています。磯焼けとは、何らかの原因で海藻が減り、生えなくなってしまう現象のこと。その原因の一つは、海藻を食べ尽くすウニだとされています。そこで以下の取り組みを行うことで、海を守り、ウニと人を育てていきます。

①海に潜り、ウニを駆除。
②駆除した場所に海藻を移植。
③漁師をダイバーとして育成。
④駆除したウニを、陸上で身入りをよくしてから出荷。
⑤子どもたちが海のことを知れる学びの機会をつくる。

磯焼け対策事業をビジネス・人づくりにつなげ、情報発信にも力を入れることで、地域経済に循環を生み出します。

▽Ishinomaki Save the Ocean Project
https://fishermanjapan.com/project/isop-ishinomaki-save-the-ocean-project/

「KAISO」のコンセプト

海と生きる、山と生きる、手が活きる。

海と山とともに生きる人たちの手で私たちの生活は包まれています。

優しく力強いその手を、海と山の恵みで包みたい。そのような想いからハンドケア製品を企画しました。

また、KAISOは環境課題解決への貢献を目指した企画でもあります。

宮城県石巻市を拠点として持続可能な水産業を目指し活動するフィッシャーマン・ジャパンは、日本中の海でおきている海藻がなくなる「磯焼け」という現象に対して、海の環境をまもるために昆布をつかって人工的に海藻の森をつくる研究活動「ISOP」をおこなっています。

ファーメンステーションは、岩手県奥州市にて休耕田を再生させ、オーガニック米を栽培、エタノールなどのアップサイクル原料を製造しています。エタノール製造時に出る発酵粕も化粧品の原料や鶏・牛の餌に活用し、さらにその鶏糞や牛糞は畑や田んぼの肥料にするなど、ごみを出さないサステナブルな循環を地域コミュニティーと一緒に作っています。

KAISOには、石巻市のISOPの活動で役目を終えた昆布と、奥州市の循環の仕組みの中で生まれた米もろみ粕を使用しています。

日本の海と陸の営みを守るためのそれぞれの活動が、「KAISO」を通して繋がりました。

アーバンリサーチとフィッシャーマン・ジャパンは2015年より、水産業の担い手を増やすために活動を共にしてきましたが、今回の企画では、海の環境課題への貢献を目指しています。

サステナブルなファーメンステーションの取り組み

ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップ。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのサステナブル原料を化粧品・ライフスタイル製品の原料として化粧品メーカー・原料卸に販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っています。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでいます。

エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでいます。

▽ファーメンステーション
https://www.fermenstation.jp/

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