「緑と共生する やさしいお酒」がコンセプトのオーガニック蒸留酒「Greenbar」。それを輸入販売するロジストファームの拠点である柏の葉キャンパスに、日頃からエシカルな活動に取り組んでおられる皆さまをお招きしてご案内。Tea Room & Wine Bar 「THE GARDEN」にて、Greenbarを楽しみながら交流していただきました。

参加者はバイオベンチャー企業の広報でワールドワイドな環境問題に取り組んでいる徳竹暢子さん、古着を通してサステナブルな活動に取り組む原友哉さん、ビーチクリーンから環境問題に向き合うようになったという「アップサイクル大学」運営事務局の富野沙希さん、同じくビーチクリーン活動から海ゴミ問題を提起するサスティナブルファッションブランド『アフターブルー』を運営する渡邉駿さん、ゼロウェイストショップ「Violetti」を立ち上げ、「エシカルHOUSE」を運営する梶原美樹さん。

ファシリテーターはロジストファーム株式会社代表の飯島直紀です。

皆さんのプロフィールなどはスマートシティを歩いてみた【前編】はこちらをご覧ください。

まずはGreenbarを飲んでみましょう!

飯島:皆さん、今日は柏の葉スマートシティを歩いてGreenbarを楽しむ会にご参加いただきありがとうございました。午前中はこのアクアテラスの湖畔を歩いていただいて、スマートシティの一部を見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか?あとで柏の葉についての感想もいただけると嬉しいです。

Greenbarは、アメリカ ロサンゼルス発のオーガニック蒸留酒ですが、アメリカでの「ワンボトル・ワンツリー」活動を日本でも引き継いで、 Greenbar公式ショップなどの売り上げを原資として、栃木県馬頭農村塾、宮城県復興祈念公園で植樹を実施しています。

最近ではSDG‘sについて国内でも認知が進んでいますが、日ごろからエシカルな暮らしを意識している方だけでなく、普通の暮らしの中での小さな行動が、地球環境にかかわる取り組みとなることを、「緑と共生する やさしいお酒」をコンセプトととするGreenbarを通して、多くの方に周知していきたいと考えております。

早速ですが、Greenbarを飲んでいただいて忌憚のないご意見をいただければと。

最初は…人気のハイビスカスリキュールですが、いかがですか?

梶原さん:ハイビスカスって珍しいですね。あっ、紅茶の香りがする!

飯島:ハイビスカスリキュールは、ハイビスカスフラワーだけでなく、レモンや紅茶、ジャスミン、ブラックベリーなどが含まれています。糖キビを精製した蜜の自然でミネラルを感じる甘さで、合成香料は一切使わず、材料は有機農産物しか使っていません。

富野さん:オーガニックならではの香りなんですね。ソーダで割ってもスッキリとして飲みやすい!

原さん:ハイビスカスのリキュールって、僕は他で見たことないです。これ、取引先の飲食店に勧めたいです。

梶原さん:おいしい!いいですね、ぜひ私のお店にも入れたいです。

飯島:皆さん、日本でこういうお酒に出合ったことはありますか?

皆さん:
ないですね。

渡邉さん:知らずに飲んでたら、実はオーガニックだったということはあります。

富野さん:コンビニにはまず置いていないので、出合えないですね。

徳武さん:確かに、オーガニックの野菜を使ったスムージーとかはあるけど、それもどこまでオーガニックなのかなとか思いながら飲んでしまうことがあります。GreenbarはUSDA(米農務省)認証オーガニックということなので信頼できますね。アメリカのオーガニック認証は基準が高いので。

富野さん:こちらは…ガーデンウォッカ、良い名前!

原:おお、爽やか、ハーブの香りがお酒ぽくないですね。

渡邉さん:これは好みが分かれそうかな?この前に甘いハイビスカスを飲んだ後だから、ドライな感じがするのかもしれない。

徳武さん:あー、なるほど、セロリとかグリーンな感じ。

原さん:これ使ってカクテルだったらなにをつくろうかな?炭酸で割るのがいいかな?

渡邉さん:こっちのジンもいい香りですよ。

原さん:スパイス効いてますね。後からふわっと香りが来ますね。

Greenbarで広げるエシカルな考え方

飯島:難しいと思われがちなエシカルな活動ですが、なぜそう思われてしまうんでしょうね?

徳武さん:そういう背景の一つに、何かに我慢を強いられるとか、めんどうくさいというイメージがあるのではないでしょうか?なので、すでに意識して行動している人との格差は広がっていくばかりですよね。エシカルやってる人からは、むしろなんでやらないんだろう?って思っちゃいます。例えば、「めんどうくさい」をゲーム感覚に変えてしまうアイデアとか。そういうクリエイティブな試みが必要かもしれませんね。

梶原さん:実際に「量り売り」という体験は、皆さんにとってハードルが低いと思います。エコだと感じるよりも、「便利だな」、と思うことで拡がる可能性はあるかなと。あと、Greenbarのようなお酒も、エシカルなコンセプトを打ち出すことで一種「お酒を飲む」という罪悪感を取り除けるような感じですよね。

飯島:「エシカルだからいいんです!」とエシカルそのものを押し付けるのではなく、別の良い効果を感じることで広まっていって、実はそれがエシカルな行動だったと後でわかるのでもいいわけですね。

徳武さん:そうそう。エシカルを押し付けるような偏った派閥ができないほうがいいんですよ。

富野さん:Greenbarを1本買うことで木が植えられるから、買うだけでエシカルな活動に自動的に参加できるのもいいですよね。逆に、買ってから後でそのコンセプトを知る人もいると思いますが、それはそれでエシカルを意識してない人が活動を知るきっかけになればいいのではないかと思います。例えば、渋谷のバーのチョークアートで、「緑の香りのするお酒です」など紹介されていたら、あれ?どんなものかな?って興味を持ってもらうとか。そういうアプローチは自然じゃないでしょうか?

飯島:エコやエシカルって、サステナビリティの問題もありますよね。例えば、Greenbarのシリーズで、レモンウォッカという、カリフォルニアの指定農場で育てられた完熟ユーレカレモン2,000個から採取したフレーバーが、1つの樽に投入されています。アメリカだとこの特別栽培した大量のレモンを、継続的に仕入れることができるから作れるのですが、日本だと有機栽培している生産者の数に限界があるとか、規模が小さいため、継続的に供給するのは難しいのではないかと。

徳武さん:確かに大量に生産できるようになれば単価も下がっていくので、地球規模で産業を変えていくしかないですね。あと、確かにオーガニックとして売られている野菜の価格は一般のものに比べて高く感じます。でも、実際にその生産過程を見るとすごい作業量なんですよ。なので、供給量を増やしてもっと多くの人に届くにはどうしたらいいのかと思うんです。

原さん:僕はオーガニックの製品は、ランクがあった方がいいのではないかと思います。100%か0%じゃなくて。まずは20%とか30%とか。「頑張って20%は有機をやってます」という風に、今できるところ、できているところを明確にしておける基準があると、料金もその割合に沿った値付けができるから、手に取りやすい価格のオーガニック製品を売ることができるようになるんじゃないかなとおもいます。

柏の葉スマートシティってこんな街なんです

 

飯島:ちなみに柏の葉には千葉大の柏の葉キャンパスがありまして、環境健康フィールド科学センターや植物工場など、「環境・健康・食」をキーワードとして、持続的社会の創生に関わる研究に取り組んでいます。千葉大と地域の店舗や住民が連携してアップサイクルに取り組んでいる例もいくつもあって、柏の葉スマートシティならではだなと思っています。

皆さん:へぇー!そうなんですね。どんなことがされているんですか?

飯島:千葉大で作った野菜を地域の店舗で定期的に定量仕入れて、サラダなどの料理として出しています。また、野菜や果物をジュースにした搾りかすをブリュワリーがもらってビールの仕込みに使い、さらにそのビールの絞りかすを千葉大が肥料に使うなど…面白いサイクルが生まれています。

富野さん:地産地消になっているんですね。もともと畑が多い地域だからやりやすいとかもあるんでしょうか?

飯島:そういうこともあるかもしれませんが、やはり千葉大の存在は大きいですね。

徳武さん:このサイクルはどこかが仕組んだとかではないんですか?

飯島:仕組まれたことではなくて、店同士、あるいは店と千葉大が自主的につながっていったみたいです。

徳武さん:理想的な横の連携ができてるんですね。

飯島:ポートランドを見習ったまちづくりをしてきているので、そもそも意識の高い店舗が入居しているということは、こういう活動につながった要因になっているのかもしれませんね。

徳武さん:コラボレーションすることで思わぬ何かができたというのが素敵ですね。

飯島:はい、Greenbarもまさにそのサイクルの中の一つになろうとしています。

Greenbarの可能性を考えてもらいました

富野さん:Greenbarを飲みながらお話しする会をもっと都内でもやりたいですね。スタンディングのバーとかでも面白そう。あと、ビーガンカフェとかもいいかも。

原さん:企業のCSR活動などでも何かできたらいいですね。木を植えるとか再生ボトルとか、こういう内容の話を聞きたい人もいるので、エシカルに触れるきっかけになればいいかなと。

飯島:そうですね。実はこのハートマークとかも創業者のご夫妻の愛とい意味が合ったり、ラベルも再生紙でできているんです。

梶原さん:日本でもボトルは回収しているんですか?

飯島:アメリカでは独自で回収しているんですが、さすがに日本から船で持っていくのは二酸化炭素を使うので、それはちょっと主旨と違うと思いまして。なので、今はそれぞれの自治体の資源回収に出していただいています。今後は回収手段など開発できたらと考えています。

梶原さん:あと、少量の瓶に詰め替えができたら嬉しいですね。

飯島:マルシェに出す時は100ml 単位で量り売りしていますので、酒販免許があればできますよ。あと、インスタをみるとカクテルレシピがありますので、いろんな楽しみ方をしていただけます。

富野さん:こうしてみんなで集まって話しながら飲むと楽しいですね。

梶原さん:種類もたくさんあるから見ているだけでも楽しいです。

富野さん:缶のラムコークも飲みやすかったです。

飯島:もし、こういう商品があると知る機会があれば、やっぱりオーガニックのものを選ぶんですか?

徳武さん:味がおいしければオーガニックの方を選ぶと思います。お店に置くならなおさらですよね。お店のコンセプトに合っているならそこにくるお客さんの傾向に合っているし。優しい味のお料理と一緒に飲んでいただきたいですね。

飯島:皆さん、貴重なご意見をありがとうございました!またいろんなところで試飲会を開くので、ぜひまたお会いしましょう。そして、これからもエシカルな暮らしを楽しみましょう!

Greenbar

オーガニック蒸留酒 の Greenbar は、“緑と共生する やさしいお酒” がコンセプト。リキュール、ジン、ウォッカ、ウイスキー、ラムなどの製品すべてにオーガニック原材料を採用し、USDA認証を取得のオーガニック蒸留酒です。1本のボトル生産につき、中央アメリカに1本の木を植える「ワンボトル ワンツリー」活動や、原料生産地の保全支援など、SDGsに取り組んでいます。リサイクル軽量ガラスボトルや、再生紙のラベルを採用。エコやテロワールを意識した方針で蒸留所は運営されています。

▽Greenbar
https://greenbar.ablmarket.com/

関連記事