オーガニックプレスが「オーガニック番付2017」を発表!2017年の1年間を通して話題になった商品やサービス、キーワードをランキング形式でご紹介します。今回の番付の第1位は「ギルトフリー」(罪悪感なし)というキーワードに決定!ここ数年続く糖質制限ダイエットブームの影響も後押しし、コンビニやスーパーなどでも健康的なスイーツや食品に注目が集まっています。オーガニック業界のトレンドは一般小売流通市場へと、今後さらなるブームの波及も予想されます。
また、2017年はインスタグラムの流行により、SNSの「フォトジェニック」「インスタ映え」も重視され、この流れはオーガニック業界にも影響を与えました。どちらかといえばデザイン性は二の次にしてきた印象のあるオーガニック食品の世界。品質や味だけでなく、トレンドに敏感な女性な心をとらえるデザインや見た目も大事な要素、という認識が広まりました。
【1位】ギルトフリー
2017年は「ギルトフリースイーツ」が続々と登場!ちょっと小腹が空いたとき、ダイエットは気になるけど甘いものが食べたい!というときにうれしい、ギルトフリー(罪悪感なし)で食べられる甘いものやスイーツ。もともとオーガニック&ナチュラルの製品は「添加物」「人工甘味料」「化学調味料」などを使用しないことを基本としているので、これに加え、主に「精製糖を使用していない(シュガーフリー)」「小麦粉を使用していない(グルテンフリー)」「動物性素材を使用していない(VEGAN)」である、といった健康的なスイーツがヒットしました。
【2位】グルテンフリー (Gluten Free)
昨年の番付8位「GLUTEN FREE グルテンフリー」流行の兆しから、2017年はグルテンフリー本格的ブームへ。グルテンフリーのパスタもラインナップが増え、米粉を使用した麺、パン、グルテンフリーのパンケーキミックス、グラノーラ、バーなど、続々と製品が登場。味付けに使うお醤油も小麦不使用にしたグルテンフリーのおせんべいや、小麦粉不使用のカレーペーストなども!食品関連の展示会などでも、日本の主食「米」を使ったグルテンフリー食品が多く見られました。
【3位】グラスフェッド (Grass Fed)
昨年のオイルブームの流れから、アーユルヴェーダで馴染み深い、バターから作られるオイル「ギー」がブームに。そこからグラスフェッドバターから作られる「オーガニックギー」が流通したことで「グラスフェッド」というキーワードが広く知られることに。グラスフェッド(牧草飼育)の健康な牛の肉、牛乳やバターなどの乳製品にも注目が集まりました。これをきっかけに牛の飼育方法を知り、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」といったテーマへと一般消費者の関心が高まることを期待したいですね。
【4位】BIO SAKE
2017年8月の「国際オーガニックEXPO 2017」にて、オーガニックヴィレッジジャパン(OVJ)による企画、有機米を使用したオーガニックの日本酒を一堂に集めたパビリオン「Bio SAKE ヴィレッジ」セミナー&試飲会が行われました。海外における日本食レストランの増加、和食ブームということも背景にあり、ここ数年で急速に輸出量を増やしているという日本酒、「SAKE」への注目度が高まっているようです。日本酒もオーガニックの時代へ。
お酒は「国税庁」の管轄の為、農林水産省の有機JAS制度には該当せず、有機JASマークの対象外。「酒類における有機の表示基準」が定められており、これに準拠しているものは酒類の容器や包装に「有機」又は「オーガニック」の表示をすることが可能です。
【5位】女性のためのケア製品
オーガニックの生理用品をはじめ、女性のための衛生用品、ケア製品などが増加。機能性にもすぐれたオーガニックコットン使用の生理用紙ナプキンの選択肢が増えたり、専用のボディケア用品などがオーガニックコスメのラインナップとして、登場しています。
【6位】オーガニックフレグランス
オーガニック原料のフレグランス(香水)が続々登場。柔軟剤や消臭剤、ルームフレグランスなどに多い合成香料ではなく、天然の香りが選ばれています。有機認証を取得した海外のオーガニックフレグランスをはじめ、国産のフレグランスも登場。奥行きが深く複雑な香りを表現した調香など、ボトルも香りも上質でホンモノ志向に。香水もオーガニックの時代へと突入。
【7位】オーガニック×ジャンクフード
ハンバーガーやフライドポテト、コーラやソーダなど、いわゆるファストフード、「ジャンクフード」といわれるカテゴリーのものがオーガニックに。原料にオーガニックを使用するだけでなく、添加物を使用しないこと、ヴィーガンやグルテンフリーなど選択肢があるメニューを展開するカフェやレストランが増えました。
【8位】オーガニック×フォトジェニック
オーガニック&ナチュラルもインスタ映え。フォトジェニックな製品が続々登場。
【9位】SDGs (Sustainable Development Goals)
「SDGs」とは、「持続可能な開発目標」を意味するSustainable Development Goalsの略。SDGsへの取組み開始から2年目となる2017年7月に、国連がSDGs2017年進捗レポートを発表。2030年までに目標を達成するために、日本でも企業のSDGsへの取り組み、具体的かつ積極的な対応が迫られています。2017年、オーガニック業界内でもたびたび「SDGs」関連のセミナーなどが開催されました。
【10位】カカオ100%チョコレート
スーパーフードからの流れ、「高カカオ」「高ポリフェノール」チョコレート人気から、ついに「カカオ100%」のオーガニックチョコレートが登場しました!
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。