ロサンゼルスのセレブやモデルの間でも人気のスムージショップ。日本でも昔からデパートの地下食品売り場や、駅の構内、青果店の一角などに、いわゆる「生ジューススタンド」はあったが、いまひとつ「カッコよさ」に欠ける、ちょっと近づきにくい独特の雰囲気があった。海外ではお洒落なお店がたくさんあるのに、どうして日本にできないんだろう?と思ったものだ。
いわゆる路面店で専門店、ともなると、夏と冬の売り上げの格差が大きくなることの想像はつく。 それは寒い冬の日や冷たい雨の日でもある程度の集客が見込めるから。日本でなかなか路面の専門店ができないのは、気候風土によるところも1つあるかと思う。
スタイリッシュさ云々に関してはまた別の話。
※Ingredients : greentea,orangejuice,ginger,echinacea,vitamin c,zinc,raw agave
冬でも暖かい気候の地域ならばともかく、寒さが厳しい地域でもスムージーやジュースバーは年間を通して営業してるのか?と気になるところだが、冬のニューヨークでは、冬ならではのあたたかいメニューや、スープやマフィンなどの軽食なども用意され、通年営業されている。
気になる冬メニューだが、「Juice Farmacy」と称した生のフルーツにハーブやスパイスを使ったホットドリンク。フレッシュオレンジにジンジャー、エキナセア、ビタミンCやZINKをブースとした、風邪対策のドリンク「ホットスムージー」だ。昔から風邪を引いた時にお母さんが作ってくれるような、ホットオレンジジュースをベースにしたような、オリジナルレシピ。ちょっと調子が悪いかな?寒くなってきたかな?と思った時に気軽に立ち寄り栄養をチャージできる、レスキュードリンクだ。
美味しい、ヘルシー、野菜不足解消、などに加え、そのもう一歩先へ。美容や健康に関心の高いニューヨーカーたちが、健康を積極的に増進していくための場所であること。年間を通して利用されるジュースショップの秘密はそこにあるかもしれない。日本でオーガニックジュース専門店を成功させるためのヒントが、ここにある。
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。