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発芽させた「タネ」の恵み – Sprouted Grains and Seeds

2008 / 11 / 20特集コラム


スプラウトLiving Food (リビングフード)、Raw Food(ローフード)に使われる食材としても認知されているスプラウト(sprouts)は、もやしやかいわれ大根、豆苗やそば芽などに代表される種子や豆から発芽した植物の「新芽」を指す。

最近ではアルファルファやブロッコリー、マスタードのスプラウトなど、今やスーパーでも普通に販売されるようになったので、もう広く認知されている。このスプラウト、ベジタリアンの方やローフーディスト(raw foodists)たちの間で、種の状態から発芽させる「スプラウティング」もじわりと人気上昇中だ。

海外では、さらにその一歩先を行っているようだ。なんと、スプラウテッドシード(sprouted seeds)、発芽種子を使った食品があるのだ。しかも、RAW FOODで、ORGANICで、だ。

なんともマニアックかつチャレンジングな商品で、面白い。

そういえば、日本でも「発芽玄米」というものがある。玄米は、脱穀によって取り離した種子(籾)の一番外側の籾殻を除去したもの。籾殻を取り除いてしまっても、種として玄米は生きており、水と温度を加えると芽が出てくる。この玄米に水分を含ませわずかに発芽させた発芽玄米は、酵素が活性化しビタミンやミネラルなどの栄養価が高くなるとともに、通常の玄米よりも軟らかくなり食べやすさも増す。

実は家庭でも「生きた玄米」ならば、水に1~3日浸せば、発芽玄米は簡単にできる。しかしながら、水に浸すということは腐りやすくもなり、またいったん発芽すればその後どんどん成長を続けていくもので、そのままの状態をキープすることは大変難しい。そこで、時間をかけずいつでも簡単に炊けるよう、加工された「発芽玄米」が商品化され販売されるようになったのだ。

スプラウテッドシードRAW BAR

この発芽玄米同様、栄養価を高め、柔らかくして消化吸収力を高めることを目的に、南瓜の種、ヒマワリの種、亜麻仁種子などの種子類を発芽させた「スプラウテッドシード(sprouted seeds)」を、RAWのままバーにしたりホールの状態のまま、商品化されているものがある。

RAWだから、菌の繁殖や発酵が進んだり、腐敗や変質がしやすく、製品化すること、通常の流通にのせることは極めて難しいものと思う。製品を輸入すること自体、もしかしたら難しいかも。

近いうちに日本でも、スプラウテッドシードが注目されるようになる?だろうか。

スプラウテッドシード(sprouted seeds)

Sprouted Organic Sesame Seeds(オーガニックのごまを発芽させたもの)を使ったRAWクッキー

 

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佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

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