1997年に設立されたドイツの老舗オーガニックスーパーマーケットチェーンのひとつ、Basic (ベーシック)が、2022年12月ミュンヘン地方裁判所に破産保護手続きを申請したというニュースが入ってきた。Basic社は、食品価格の高騰による需要の減少を破産申請の理由のひとつとして挙げている。さらに物価指数連動型の賃料やエネルギー費用の上昇によるコスト増も経営を圧迫。また、Basic社は利用者の15%が他の小売店に乗り換えており、高インフレのために購入を控えているということも認めていると、記事は伝えている。
Lebensmittel Zeitung (LZ) によると、ウクライナ戦争以降、オーガニック小売業界全体が売上減少に苦しんでおり、オーガニック商品の価格高騰を理由に、顧客がディスカウントストアやドラッグストアのより安価な商品に流れていると分析。
Basicに限らず、オーガニック食品小売業者の間では経営難に陥るケースが増えている。堅調に推移してきたように見えるドイツのオーガニック市場も、物価高が長期化する中で苦しんでいる。

※Basic (20店舗)は手続き期間中も当面の間、営業を続ける予定とのこと。
【参照】
▽Biohändler Basic beantragt Insolvenz in Eigenverwaltung(20.12.2022)
https://www.lebensmittelzeitung.net/handel/nachrichten/insolvenz-basic-ist-ein-sanierungsfall-168664
▽Biomarkt-Pionier insolvent: Supermarktkette beantragt Schutzschirmverfahren in München (21.12.2022)
merkur.de/verbraucher/biomarkt-pionier-insolvent-basic-supermarktkette-schutzschirmverfahren-muenchen-beantragung-91988187.html
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。