オーガニックチーズやオーガニック海藻をヨーロッパから輸入している古屋です。令和になってヴィーガンチョコレートを太平洋諸島の国から引っ張り始めたことをきっかけに、カカオに興味を持ちました。オルメカ、メソアメリカ、マヤ文明と花開いたカカオの現在に至る4000年近い歴史の上ではずせないメキシコに惹かれ訪れてみました。
首都メキシコシティは、2020年1月よりスーパーなど小売店でのプラスチックバックの配布が禁止になり、提供したお店は罰金なのでマイバック必須です。日本は7月1日からレジ袋有料義務化ですが、思い切って極端に禁止にしてみて欲しいなと個人的には思います。
さて、首都ということもあり、オーガニックショップがメキシコシティ中心部だけでもいくつもありましたので紹介します。
コヨアカン店やセントロ店などメキシコシティの中に数店舗お店を構えています。それぞれグロッサリーのみのお店や、レストランも併設されているところなど様々です。今回はローマ地区の店舗に伺いました。メキシコの代官山とも呼ばれる場所で整った並木と閑静な住宅地の中にあり、店頭のグリーンも雰囲気がとてもお洒落。
お店のこちらのオーガニックショップだけでなく、営業時間が朝7時半から22時半までなど、日本に比べてメキシコはスーパーマーケットの開始時間が早いです。
お店に入るとすぐ割引セールの商品があり、とってもエコだと思います。お買い物最後のレジ前のお買い得アイテムかお店に入ったすぐの場所、人間の心理的にどちらがいいのか気になりました。小売店さんも廃棄を減らすために売り場の流れは大事ですし考えるべきことの一つかもしれません。また、量り売りはシャンプーなど液体物以外に、石鹸を切って好きな大きさにできるものなどありました。
Nori(海苔)など海藻はメキシコ産。ジャマイカなどでもアイリッシュモスがとれてドリングに使われるなど中南米で肥満に対する少しブームだそうです。
青果は果物など外の気温でも大丈夫なもの以外は気候的に冷蔵庫の中に並んでいました。ヨーロッパの量り売りでは電子の測り機会に商品番号を入れると価格印字シールが出てきますが、こちらは商品に㎏あたりの価格が書かれていますが、写真奥にあるぶら下げ型の秤を使ってお客さんは重さを把握して、お店の人が価格を付けます。
メキシコならではと言えば、サボテンも食べられるのでオーガニック認証付のものがありましたよ。認証はUSDAやユーロ―リーフに加えてメキシコのオーガニック認証が付いているものもあります。
こちらもメキシコシティに数店舗店舗を構えています。カフェ付きのこちらの店舗では立ち寄った人の多くがその場で作るスムージーやフレッシュジュースを頼んでいて、ずっとお店にミキサーの音がなっていましたよ。
青果にはぶら下げの味のある量り売りの機械がありました。
スーパーフードやシリアル、クラッカーなどのオーガニック商品は全て手に入ります。
タコスの生地は冷蔵コーナーですが、トスターダという揚げたりトーストしたトルティーヤはも棚にあり、伝統的にコーンベースなのでグルテンフリーですね。
植物性ドリンクもアップルやオレンジジュースもこの可愛い顔がマークのGUDがメキシコのオーガニックビバレッジ大手なのか独占状態でした。
アムステルダム通りにあるお店です。
上記で紹介したOrígenes OrgánicosのPBクッキーもありました。
量り売りで驚いたのは、写真中央の青色、スピルリナパウダーまであることです。アメリカのホールフーズなどもドライフルーツやナッツ、豆類だけでなくビーワックスなど豊富な量り売りの展開でしたがハイプライスな粉製品まで量り売りにしてしまうのはすごいですね。
メキシコの高級デパートの一つ。
一見、スペインから輸入されたsantiveri社のオーガニック商品が多かったのですが、中にはメキシコの商品も。アガベイヌリンファイバーやアガベシュガーを見ていたらステビアもお勧めされました。
同じくデパートの赤のフクロウマークのSanbornsやLiverpoolも店舗によっては食品コーナーがあり、オーガニック商品があるようです。
その他
中心地の近く、タクシーを乗っていたらふとSuper Naturistaという名前が!チラッと店内を車から覗くくらいですがナチュラルな商品が見えたので帰って調べるとオーガニックスーパーでした。
今回はいけませんでしたがメキシコシティにはTienda Orgánica Santa María La Riberaというお店や他にもいくつかオーガニックショップが点在しているようで流石世界都市ですね。オーガニックショップだけでなくヴィーガンレストランも沢山あって、スーパーフードを使ったタコスなどを提供してます!
まとめ
メキシコはスペイン語ということもあり、そのまま並べてお客さんが字を読むことが出来るので近いアメリカからだけでなくスペインからの輸入商品も多い印象でした。しかし、それは全体のおおよそ1~2割ほどの体感で、オーガニックショップはローカルを大事にする思想があるからかもしれませんが野菜も加工品も洗剤などもメキシコ産商品が大半を占めていていました。メキシコは土地も大きく寒暖差も場所で様々、資源に恵まれた素敵な国で日本とほぼ同じ人口ということで日本の有機も負けてられませんね!
この記事を書いた人
GnR 代表 古屋 真衣
大学時代にオランダの友人実家のオーガニックチーズに出会い、輸入をスタート。今ではALGARAN社のオーガニック海藻を輸入しながら、多種多様なオーガニック食材の認知を日本で深めようとしている