全米で住みたい街ナンバーワンとも言われ、環境に優しい自転車通勤が根付いて、ランナーからも人気の高いオレゴン州の都市ポートランド。
オレゴン発のスポーツブランド ナイキと共同して生まれナイキバイクとも言われて愛されていた自転車乗り捨てレンタルBIKETOWNも利用されている方を見かけますが、圧倒的に今年の春に出たLime-SやBIRDなど電動スクーターを利用している人が多く、荷物を載せたりすることを考えればナイキバイクがすぐに取って代わられることはないと思いますが、特に若者はこっちがスタイリッシュで人気なようです。
今回もオーガニックに関係するフードやコスメのマーケットの、トレンドや雰囲気を見てきました。
Shemanski Farmer’s Market
水曜に開催されるファーマーズマーケットです。
オーガニックを主張するより、ローカル産を意識されてます。ハンドメイドなパン屋やチーズ、クラフトチョコ、CBDオイルまで揃っていました。
new seasons market
ポートランドで有名なオーガニックスーパーと言えばこちら。オレゴン州に18店舗、シアトルと北カリフォルニアに1店舗ほどと、全米には展開せず、ほとんどポートランドのローカルに特化した立地展開です。木造の平屋スタイルのナチュラルでお洒落な外観。
お米ベースの日本と違ってグルテンフリーが重要視されるアメリカ。どこでもGFをオススメしています。
「LOCAL FAVES OREGON」の地元愛表記がいたるところにあります。
青果ではアメリカでも若い人が料理をする時間がないのか、こちらだけでなくどのスーパーでもカット野菜の需要はすごく高いようです。
海藻は乾物タイプではアメリカでおなじみのgimMeはじめオーガニック海藻ブランドが並んでいましたが、収穫は韓国または中国の養殖ですね。
アイルランドのAlgAran社のように収穫から生産まで現地で一貫したワイルドなオーガニック海藻の貴重さが分かります。
驚いたのは乾物だけでなく鮮魚コーナーに生のワカメが陳列されています!こちらの方はこの千切りタイプをサラダに入れて食べられるのを見かけるようになり、ヘルシーな食の選択肢としてゆっくりと根付いてきている感じがします。
PMS対策や女性用ナプキンのオーガニック商品もバラエティに富んでいます。
個人的にこちらのコスメエリアの店員の方の知識の豊富さに驚きました。スキンケア成分からベビーアイテムに至るまで質問したことに全て完璧に答える、それも男性です!スタッフの対応力ってお店のレベルと言えるくらい大事ですよね。
echo natural beauty
エステ店に厳選されたオーガニックやナチュラルコスメが揃います。ちょうど接客してくださったJennifer さんもメイクアップアーティストなので丁寧に小売店より時間がゆったりした雰囲気で詳しく教えてくださります。
ポーランド発のalima pureやアメリカのコスメが多いですが一部ヨーロッパのブランドも置いてあります。
world foods
echo naturalさんに訪れた際に偶然近くの角にあったお店がこちら。ポートランドに行くまで知らなかったのですが、ハイエンドな商品はじめセレクト力が素晴らしいです。
オレゴン州立大学が研究しているダルスもあります。
ポートランドのローカルなチョコレートはじめ、パケ買いしそうなチョコたちがこの通りの右左に所狭しと並びます。
バンブーのスプーンやトレーなどがUSDAオーガニック認証付きです。
こちらのお店ではないですが、猫の遊ぶコットン製のおもちゃにもUSDAオーガニック認証がつけられていて、一瞬食べ物でない物に付いていると違和感もありますがカトラリーやおもちゃも口に触れるものなので選ぶ方が増えているのですね。
コンブチャはどのお店にも豊富すぎるラインナップで、こちらにはブリュワリーのように注げるタイプも用意されています。炭酸飲料を好んで飲むアメリカの方は代替えにコンブチャを選ぶのでしょうが、日本では普段からコーラを飲んでいないでしょうし反対に無理して飲むと糖分を取ってしまいそうで難しいところですね。
青果コーナーは当たり前のように袋入りの野菜は見かけられません。ウィートグラスなどはプランター付きで売られています。
ちなみに、レジのお兄さんは日本語を学んでいて、日本人にもとてもフレンドリーですよ
Elephants Delicatessen
写真を撮り忘れてしまいましたが、ローカル色の高いここにしかないようなプロダクトやオーガニック商品も揃い、world foodsほど洗練されていないけどアットホームな雰囲気でトレンドなアイテムが手に入ります。
ポートランドの空港内にもお店があるので時間がない方も寄ってみてはいかがでしょうか。デリは市内の店舗が充実しています。
ほかには、日本でも知名度が高いwhole foodsやTrader’s Joeなどは隣のアイダホ州にあるような大きな敷地ではないですが、中心地にコンビニほどの大きさの店舗がありますよ。
最後に
ポートランド在住の日本人の方曰く、近年人気が高くなっているため人口が増えて渋滞や土地の価格が上がるなど少しここ数年は変化が激しいようです。法人税や所得税が高いけれど消費税がないなど、ヒッピーのような方には優しいけれどお金を持っている人は税金をたくさん持っていかれるので少しコミュニズムな雰囲気を感じるようです。
ただ、オーガニックは当たり前に根付いていることは間違いなく、さらに今はサスティナブルやローカルを意識しています。日本もオーガニック商品がお店に置いてあるのは当たり前、選択肢もないお店は不思議くらいになるといいですね。
この記事を書いた人
GnR 代表 古屋 真衣
大学時代にオランダの友人実家のオーガニックチーズに出会い、輸入をスタート。今ではALGARAN社のオーガニック海藻を輸入しながら、多種多様なオーガニック食材の認知を日本で深めようとしている。