3年前のNatural Products Expo West 2016で見かけた「KIMCHI SHOT」というプロバイオティクスに着目したショットドリンク。確かにPROBIOTICS(プロバイオティクス)は、ここ10年以上アメリカでは不動の人気健康素材ではあるが、さすがに漬物液をドリンクとして取り入れるという、日本ではちょっと考えつかない斬新な商品に、まさか3年後にも製品として残っているとは、この時思っていなかった。

Natural Products Expo West 2016にて

今回のNatural Products Expo West 2019では、他ブランドからもキムチをベースにしたショットドリンクが紹介されていた。そのほか、キャベツの漬物、ザワークラウトの漬け液をベースにしたものも登場。むしろ、定着し広がっているようだった。海外では植物性の乳酸菌の健康効果に着目し、漬物がプロバイオティクスのひとつとして注目されている。


ピクルスを販売しているブースでは、漬け液を水で薄めたものをおすすめしていた。メインのピクルスよりも試飲用のドリンクサーバーの方がむしろ目立っている!実際に試飲してみたところ、水で割ることで漬け液の塩分も薄まっているうえ、ローズマリーやディルなどのハーブの香りもして、思っているよりも飲みやすい。夏場の塩分補給、熱中症対策としても良さそうな気がした。


キムチ、ザワークラウト、きゅうりのピクルスに加え、ビーツの漬物などもラインナップ。ターメリックやジンジャー、ハラペーニョなどをプラスしているものなどもある。カラフルなので、そのままショットドリンクとしてはもちろん、スムージーや野菜ジュースなどに加えたり、ドレッシングなどの料理にも活用できそうだ。


また、面白いなと思ったのが、これらのピクルス液を利用して味付けをし、プロバイオティクスをプラスして機能性を高めたスナック菓子だ。ポテトチップスのサワークリーム味のようで、これはなかなか美味しい。しかもUSDAのオーガニック認証!

パン食や麺食が増え、また最近の糖質制限ブームなどから日本人の米離れが進んでいる。日本でも、すぐき漬けや柴漬けなどの伝統的な乳酸発酵漬物はたくさんあるのに、ご飯の最強のお供である「漬物」離れは進行し、若い世代も、そしてシニア世代までもが漬物を食べなくなっている。

一方のアメリカでは、漬物の機能性や発酵食品の魅力に注目が集まっている。手軽におやつ感覚で食べられるパッケージにした、スナッキングピクルスなども紹介されていた。


そのまま白いごはんと一緒に食べるためのものではなく、この事例のように漬け汁を利用したり、パッケージングの工夫、新たな食べ方を提案するような商品開発をすることで、新たな漬物の魅力発見、価値の創出となるかも?もちろん、昔ながらの乳酸発酵によるものでなければ意味がない。発酵させていない添加物だらけの漬物の汁を飲んでも、「プロバイオティクス」の健康機能は得られないのでご注意を。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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