オーガニック蒸留酒 の Greenbar は“緑と共生する やさしいお酒” がコンセプト。持続可能な街づくりに取り組む「柏の葉スマートシティ」、自然体で毎日を過ごす人々が集まる、この街の風土にぴったりの世界観ではないでしょうか。

行政書士という肩書を持ちながら、オーガニック蒸留酒 Greenbar(グリーンバー)の輸入元、ロジストファーム株式会社の代表 飯島 直紀さんと、Sustainable Kitchen ROSY(サスティナブルキッチン ロージー)、Sweedeedee(スウィーディーディー)を運営する、株式会社オーガニッククルーの森敏さん。千葉県柏市  柏の葉キャンパスという街で、サステナブルなビジネスを展開しているお二人にお話を伺いました。

Greenbar 名前の由来は“木を植えること”

Greenbar(グリーンバー)蒸留所は禁酒法時代(1920~1933)以降、ロサンゼルスで最初に設立された、米国内でも先駆けて作られたクラフト蒸留所の1つです。古来の蒸留技術と新しい技術を融合して作られるリキュール、ジン、ウォッカ、ウイスキー、ラムなどの製品すべてにオーガニック原材料を採用。Whole Foods MarketのSupplier Awards(Rookie of the Year 2020)も受賞するなど、その高い品質が評価されています。また、カーボンネガティブやリサイクル、植樹など環境問題にも積極的に取り組んでいるエコ・コンシャスな蒸留所としても、注目されています。

Greenbar蒸留所を創設したのは、Litty Mathew(リティー)とMelkon Khosrovian(メルコン)。に南カリフォルニア大学院でジャーナリズムを学んでいました。卒業後はそれぞれの道に進み離れ離れになりましたが、2人はやはり一緒にいたいという思いから、ロサンゼルスに戻って婚約。そのお祝いのパーティで出会った蒸留酒をきっかけに、スピリッツの世界へと導かれました。

2人が原料の生産者と話をする中で、オーガニック原料を育てるためには常に土地や水、空気をきれいに保つ必要があるということを実感します。そこで、蒸留所の生産工程も環境にやさしい仕組みにするべきと判断し、エコへの取り組みを強化しています。Greenbar製品のボトルにはリサイクルされた軽量ガラスを使用、ラベルは再生紙を原料とし、水溶性インクでプリントしています。また、生産地への配慮という観点から、原料に使うフェアトレードのコーヒー、カカオや地元農産物などの生産者のためにシェードを無償で提供するなど、エコやテロワールを意識した方針で蒸留所は運営されています。

また、メルコンの故郷・アルメニアでは、子どもが生まれた時に木を1本植えるという風習があります。それをヒントに、Greenbar蒸留所では、1本のボトルを販売したら、中央アメリカに1本の木を植えるという「ワンボトル ワンツリー」活動を行い、すでに100万本以上の木を植えてきました。1本のボトルを作る時、1~3kgのCo2を生みますが、1本の木は790 kg の Co2 を吸収するので、カーボンネガティブにつながります。この活動がGreenbarという名前の由来になっているのです。

“緑の遺伝子”が繋いだ縁

― はじめに、行政書士でもある飯島さんが、なぜお酒の輸入元になったのか?Greenbarとの出会いを教えてください。

飯島さん:

昔から食の仕事をしていたかというとそうではありません。大学卒業後、金融機関に入社し、上場予備軍の開拓営業などを経験しました。その後、ベンチャーキャピタル会社、リチウムイオン電池関連のベンチャー企業の役員などを経て、独立後はパソコンの周辺機器のEコマースなどにも携わり、依頼によってEコマース・Webマーケティングのコンサルタントなども経験しています。

行政書士という立場でコンサルタントも行っていましたが、あるとき、創業70年以上の会社の「次の数十年」のための、再編プロジェクトに仕事として携わったことで、事業の、そして社会の永続性、継続性に目を向けるようになりました。

実は、行政書士になったのも、公私ともにお世話になった方(亡くなった士業の先生)の“想いを繋ぎたい”と思ったのがきっかけです。

亡き恩師を偲びながら、ふと、その方に「君は性格的に向いているから、行政書士になったら?」とを言われたことを思い出しました。何か恩返しがしたい。その気持ちを行動に変えた結果として、今があります。そんな想いを繋ぎ、行政書士としての道を歩んでいたある日、仕事先でたまたま Greenbar(グリーンバー)が日本での展開に興味があるようだ、という話を耳にしたのです。

色々と詳しく調べてみたら、Greenbarには製品としてだけではなく、その背景に様々なストーリーがあることを知りました。1本のボトル生産につき、中央アメリカに1本の木を植える「ワンボトル ワンツリー」の活動もその一つです。この“緑を増やす”、というサステナブルな取り組みを、日本で繋いできたい。また、彼らの想いを、日本で永続させるような、そんな仕組みが作れないだろうか?

そんなことを頭に巡らせていたときに、ふとよぎったのは家業のこと。

実は、以前母方の実家は造園業を営んでいました。当時、伯父の急な事故死により廃業せざるを得なかったのですが、造園業は、緑の植物を維持管理する仕事です。そんな“緑の遺伝子”が自分にはあるんだなと。家業で繋げなかった想いを別の形でつなぐこと、“緑を増やす取り組みこそ、我が宿命”なのではないかと、直感したのです。

“世界の未来像をつくる街”柏の葉キャンパス

― お二人がビジネスの拠点とされている「柏の葉キャンパス」について教えてください。

飯島さん: 

千葉県柏市、柏の葉スマートシティは、「世界の未来像を創る街」がコンセプト。つくばエクスプレス線の開業を契機に、柏の葉キャンパス駅を中心とする柏の葉地域では、公・民・学連携のまちづくりが進められてきました。本当に何もないところから、ゼロからのまちづくりだったといいます。

「新産業創造」「健康長寿」「環境共生」という3つテーマとして掲げ、土地を整備したり建物を建てるだけでなく、先進的なコミュニティへの取り組みも行なわれています。起業家やクリエイターなど、様々な職種の人が集うコミュニティもあり、起業家や事業者の交流を促進するような施設や、スタートアップなどビジネスを支援するプログラムもあります。

森さん:

もともと調整池だったところを整備してできた「アクアテラス」は、自然も豊か!散歩したりウォーキングしたり、地域の住民たちの憩いの場になっています。この「イノベーションキャンパス地区」には、複合商業施設「KOIL 16 Ichiroku Gate by Mitsuifudosan」「KOIL LINK GARAGE by Mitsuifudosan」があり、カフェやベーカリー、グリーンショップなど、個性的で魅力あふれる店舗が並んでいます。「Sweedeedee」も2022年、ここにオープンしました。

サステナブルな仕組みをつくりたい!想いが出会いを引き寄せる

― 森さんとの出会いは?

飯島さん: 

Greenbarならサステナブルな仕組みがつくれる!と直感したものの、当時はオーガニックに関しての知識などもありませんでした。事業戦略やマーケティング戦略を立てているときに、単純に、お酒を販売するだけでは伝わらない背景などを、既存のお酒の業界だけで実現できるかどうか不安でした。そこで、相談できる方を探していたところ、同じ柏の葉でビジネスをされている森さんを紹介されたのです。

森さん: 

柏の葉キャンパスで Sweedeedeeというお店を開いているのですが、ある時「オーガニックのお酒を扱う人がいる」ということをご紹介されてつながりました。当初は私がここまでオーガニックの道で長くやってる人だとは、飯島さんは思っていなかったかもしれませんよね。

飯島さん: 

オーガニックのことも、業界のこともわからなかったので、最初は少し違った方向でマーケティングしようとしていました。お酒の正面玄関から入ろうとしたんですよね。でも、それだとちょっと難しそうだということが、なんとなく見えてきました。Greenbarの良さはどこかというと、味わいだけでなくオーガニックであること、そしてその背景やメッセージにあります。ここをどうやって、消費者に伝えていけばいいんだろう?って悩みました。そんな時に、同じ柏の葉に住む方に、その方面についてよく知っている方ご存じないでしょうか?とお聞きして、森さんをご紹介いただいたんです。ご縁ですね。でもまさか、こんな近くにいらっしゃるとは!?という感じでした。

森さん: 

飯島さんは、当初オーガニックについてあまりご存じでなかったわけですが、私から見たら、なんと素敵な宝物を持っているんだ!という風に思いました。何もないところから、Greenbarという魅力的なブランドを探して、取引交渉から始めようとしたらとても大変なことだけど、もうこんな近くで、既に輸入されている方がいらっしゃるなんて!

食でつなぐ街のコミュニティーとサステナブルな未来

― オーガニックに長年携わってきた森さん。ポートランドと縁があるとのことですが、レストランをオープンするまでにどんなSTORYがあったのでしょう。

森さん:

私自身は、自分の会社を作って15年たちます。やはり、世界から見て日本のオーガニックの普及の遅れっていう危機感から会社をつくって、オーガニックを広めたいっていう一心でやってきました。

その中で、世界中を回っていく中で、やはりこんな素敵な生産者、作り手の方々を、リスペクトする人たちを、もっともっと世に広めていってあげたいなという想いがありました。

どうしても個人消費だと、例えばオーガニックの人参1本、とか、使う量は少ないけれど、こうやってレストランとして、飲食店として使うことによって、生産者をサポートするという仕組みがつくれるなっていうのを感じています。

もともと食を追いかけて、世界を旅する中、オレゴン州のポートランドを訪れました。そこでたまたま知り合ったJohnさんという方が、「日本でオーガニックを広めることをやっているなら」と、着いた初日に、ポートランドのオーガニックファームに連れて行ってくれたんです。実は、Johnさんはnavarre(ナヴァー)というオーガニックレストランのシェフだったのですが、それは後から知ることになります。

その夜に、彼の店に食べに行ったらすごく素敵なレストランで!地元のオーガニックファームでとれた旬の野菜を使い、食材の魅力を最大限引き出すため味付けはシンプル。“Farm to Table”のスタイルで提供される美味しい料理に、こんな素敵なコンセプトでフィロソフィーがある。Johnの考え方や人柄にも惚れこみました。

「いつか日本でこのレストランをやってみたいな」と冗談で話していたのですが、その後運命のように、とんとん拍子に話が進み、原宿のど真ん中でナヴァーというレストランをやらせてもらいました。そこからがポートランドとの縁の始まりです。

毎年、年に2回ぐらい行き来しながらポートランドで暮らしてみたりすると、より生活の中に、密接した中でこういうサステナブルな街づくりっていうのが行われているのが見えてくる。住んでいる人たちが、やはり寛容で、観光の人も受け入れるし、地元で、地域で消費する、地産地消ということが、実際にもう行わている街だなとすごく感じました。

― 柏の葉にお店をオープンしたきっかけは?

森さん:

実は柏の葉という街は、ポートランドをモデルに街づくりをしていきたいということで、実際にポートランドの設計会社も参加しているんですね。このSweedeedeeっていうお店も、ポートランドで人気のカフェなんです。柏の葉の街づくりの中に私も入らせてもらっている中で、このお店をオープンさせるというストーリーを描きました。

柏の葉はすごく自然との距離も近いし、ポートランドもやっぱり30分圏内にオーガニックファームがいっぱいあるんですね。千葉は、オーガニックファームがたくさんあり、地産地消を実際に再現できる、実践できる、距離感の場所だなとすごく思っています。

Co2を減らすためにポートランドが何をやったかというと、車に乗る人を減らしていこうということで、徒歩だったり自転車で通勤する人が多い。まさしく柏の葉も、こうやって徒歩で散歩している方が多かったり。そういえば、飯島さんも自転車で毎日通勤していますよね?

通勤で1時間、1時間半かかるところで、毎日ストレスを抱えながら満員電車に乗って・・・という暮らし方ではなく、住む街で子育てもしながら、仕事もしながら、伝えたいメッセージを発していくというのは、すごく大事なことだなと思っています。

やはり、オーガニックってライフスタイル。サステナビリティーって、自然な暮らしの中で実践していくことだと思うんです。自分自身が実践するということと、変化の担い手を育てていく、という部分では、消費者に環境問題っていう難しい問いを投げるのではなくて、楽しく食事をしながら、楽しくお酒を飲みながら、そういったコミュニティーを育んでいく、ということがすごく大事かなと思います。

飯島さん、森さん、お2人に聞く、Greenbarの魅力とは?

森さん:

まず、このパッケージ!エチケット(ラベルデザイン)がウキウキできるじゃないですか。やっぱり自然食品とかオーガニックってなると、茶系のイメージで環境にやさしいという感じが多い。それがこれだけ、ポップに、かわいらしく、エチケットができている?のも素敵だなと思います。

日本のデザインではあまりない。やっぱり、アメリカ、ポートランドもそうですが、ひとつアートでの表現というのも大事なキーワードだなと思います。

お酒のストーリー、オーナー夫婦が、結婚式でおもてなしをするために開発していたお酒っていうところから始まっているというのも素敵ですよね。大量生産大量消費で売れるものを作るということではなくて、大切な人に届けたい、というモノ作りからはじまっている。そういうことがすごく大事だなと思います。

飲む人のことを考えて作ったお酒、さらにその取り組みとして、木を植えているっていうのがすごいメッセージ!緑を増やしていくことはCO2削減につながりますので。Greenbarを飲んでいただくことが、個人でできる、気候変動に対する、CO2削減の取り組みになりますね。マイバッグ、マイボトルを持つ、エコバッグ使う、そして、Greenbarで今日よっぱらっちゃた!?なんて、素敵だなと思いませんか?

飯島さん:

創設者が生まれ育った場所で、代々受け継がれてきた風習“子どもが生まれると木を植える”から着想を得たという「ONE BOTTLE TREE」の活動に、とても共感しています。

将来世代のために我慢しましょうとか、大事なことだけれど、そうではなくて自然とサステナブルな取り組みにつながってたらうれしいですよね。お酒って飲んだら楽しいし、それで会話がはずんだりしたらさらに楽しいじゃないですか。そもそも 味わいがダメなら意味がないですが、かつてない やさしく、風味豊かなお酒で、とてもおいしいですから。しかもオーガニック!

森さん:

お酒を飲むことによって、会話が生まれて、コミュニティが生まれて、えーそんなことが世界で起こっているんだ!って知るきっかけになると思う。何も知らないことが一番恥ずかしいことで、知った以上、何かアクションしていきたいよねっていう、その会話の一歩を、Greenbarが作ってくれると思うので。これから日本でどういったストーリーが発展していくのかな?っていうのがすごく楽しみだなと思っています。

コロナ禍で世界が変わってきている中、ESG投資という視点の中で、やはり持続可能な開発、消費の在り方、エシカル消費も含めてここにシフトしてきています。しかも急速に。Greenbarは海洋プラスチック問題、人権、気候変動の中で圧倒的に気候変動に直結しているものづくり。ネーミングもメッセージもそのままですしね!今、伝えるべき、社会課題を解決していく逸品なのではないかと思います。

日本で、緑を増やすという取り組み

― これからの日本での取り組みについて教えてください。

飯島さん:

緑の遺伝子ですから。(笑)

例えば、緑を増やす活動として私が1本1本、木を植えていくこともひとつの方法かもしれませんが、でもそれって限界があって。個人でやっていても限界があるので、多くの人へどうやって影響を与える仕組みをどうやって考えたらいいんだろう?と。

森さんはお店を通じて、私だったらGreenbarを通して表現をして、たくさんの人に見ていただいてどう影響を与えるかって、そっちの方がたぶん重要なんだと思います。たくさんの人に、少しでも意識を、1mmでもいいから変えてもらえれば、それがこう積み重なっていく。個人でやっていても限界があるので、多くの人へどうやって影響を与える仕組みをどうやって考えたらいいか?という視点が、森さんと共通するところかもしれませんね。


売り上げの一部から、植樹、植林をする取り組みは、すでにスタートしています。Greenbar公式オンラインショップでボトルをお買い上げの方に、「花とみどりのギフト券」プレゼントも1月からスタートしました。

ガーデンショップと連携し、お店でお酒を飲んだら緑が増える仕組みも予定です。例えば、対象店でお買い上げ、または、カクテルをご注文のお客様に、ポイントをプレゼント。一定のポイントがたまったお客様は、提携ガーデンショップなどで、苗木がもらえる、とか、SweedeedeeさんでGreenbarをオーダーしていただいたお客様に、近くのお花屋さんで苗木など、対象のグリーンをもらって帰れるようなプロモーションなど。

1本のボトル生産につき、中央アメリカに1本の木を植える「ワンボトル・ワンツリー」活動も既にありますが、日本らしい伝え方をこれからも考えていきます。

Greenbar

オーガニック蒸留酒 の Greenbar は、“緑と共生する やさしいお酒” がコンセプト。リキュール、ジン、ウォッカ、ウイスキー、ラムなどの製品すべてにオーガニック原材料を採用し、USDA認証を取得のオーガニック蒸留酒です。1本のボトル生産につき、中央アメリカに1本の木を植える「ワンボトル ワンツリー」活動や、原料生産地の保全支援など、SDGsに取り組んでいます。リサイクル軽量ガラスボトルや、再生紙のラベルを採用。エコやテロワールを意識した方針で蒸留所は運営されています。

▽Greenbar
https://greenbar.ablmarket.com/

Sweedeedee

自然と共生するサステナブルな街、アメリカオレゴン州ポートランド。そのノースエリアにある心地の良いカジュアルなレストラン「スウィーディーディー」は、柏の葉キャンパス近郊で暮らす地域の方々と、未来をともに育てるコミュニティレストランとして美味しくて健康な料理やデザートを提供しています。ブランチ・LUNCH・カフェ・デザート・DINNERと、毎日のライフスタイルにあわせたご利用をお楽しみください。テラス席は、ペットとご一緒に食をお楽しみ頂けます。

▽Sweedeedee
http://www.sweedeedee.jp/

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