テンペ(Tempeh)は、大豆などを発酵させてつくられるインドネシアの伝統的な発酵食品。日本の納豆に少し似ているが、納豆菌ではなく、Rhizopus Oligosporusというテンペ菌を用いて発酵。納豆のような粘りはなく、大豆の粒がしっかり残った状態で塊になっている。匂いも味もクセが無いので調理もしやすく、焼いたり油で揚げたりなどして食べられている。

日本でも販売されていて、たいていは豆腐や納豆の売り場で見つけることができるが、まだまだ認知はされていない。そんなテンペが、欧米のベジタリアンやヴィーガンの間で人気だ。テンペは低カロリー高たんぱく。食物繊維も豊富で、発酵食品ならではの腸内環境を整える働きもある。プラントベースと発酵食品のブームとともに、健康的な食材として今年はさらに人気が拡大していくと予想される。

オーガニックの大豆を使ったTEMPEHもある。

一般的には原材料は大豆とテンペ菌だが、こちらのテンペには大豆、玄米、ミレット(雑穀)のミックスタイプ。日本のお味噌には、豆味噌、麦味噌、麹味噌などの違いがあったり、大豆以外にひよこ豆などを使ったアレンジがある。納豆も、大豆以外に黒豆を使ったものがある。そのうち、原料をアレンジしたテンペが出てくるのかも。

他にも、手軽に食べられる調理されたテンペのオーガニック冷凍食品があったり、お菓子があったり。自家製テンペのためのテンペ菌も販売されていた。

エキスポ内で出展されていた、インドネシアのテンペチップス!

今後さらにフレーバーが増えたり、オーガニックのテンペチップスが出てきたりしそうな予感。オーガニックでノンフライのテンペチップスがあったら、うれしいかも!

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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