ホーム > 特集コラム > 海外オーガニック情報 > トレンド > 常温流通も可能なローフードプロダクツ

常温流通も可能なローフードプロダクツ

2013 / 11 / 1特集コラム


ローフードを、添加物を使わずに味や色を一定に保つこと、品質を安定すること、常温で長期保存を可能にすることはとても難しい。
天日で干したドライフルーツや乾物などもローフードだが、ドライフルーツのように糖度が高いものや水分量が少ないものは保存に適しているので、これらは無添加でも常温で保存が可能だ。これが、加工食品となると、また話は変わってくる。

常温流通も可能なローフードプロダクツ常温で一般の流通にのせるのは難しい商品と思われる、ローフードだが、アメリカのオーガニックスーパーでは、RAWタイプのチップスやクッキー、バーなど、常温にて販売可能なスナックやお菓子類が、数多く流通している。なんと、最近ではRAWのビタミンやサプリメントなど、健康食品も登場し始めた。日本でも、RAWタイプのバーなど、一部輸入販売されているものもあるが、まだあまり数は多くない。

ローのクラッカーやチップス系は、日本の乾物の類に入る乾燥野菜や、油で揚げた野菜チップスとは全く異なるものだ。
RAW PRODUCTS ローフードプロダクツ例えばチップスやクラッカーは、細かく刻んだ野菜やシードなどを固めて、ディハイドレーターで乾燥させて作る、いわゆるローブレッドのようなもの。これをもっと軽めのスナックとして食べられるようにしている。ロークッキーやブラウニーなどは、カシューナッツやアーモンド、ココナッツなどにメープルシロップやココナツオイルを加えて、形成し、焼かずに乾燥させている。オーブンで焼くサクサクしたものとは異なり、しっとり柔らかな食感だ。

常温流通も可能なローフードプロダクツこれらの海外のRAW製品を輸入すること自体は可能かもしれない。しかしながら、流通の間の菌の繁殖や品質劣化の不安もある。
海外のRAW製品は、日本までの物流に時間がかかる分、実質の販売期間はさらに短くなる。流通コストや利潤を考えたときの販売価格の設定、最終的に小売価格が現実的なものになるのか・・・などの問題もある。日本では、ローフード自体が一般消費者にまだ広く認知されていないこともあって、輸入や取扱いにはまだ不安があるというのがバイヤーの本音。日本国内のメーカー発のRAWプロダクツが流通されるようになるには、さらに時間がかかりそうだ。

 

***************************************************

佐藤アキ (Aki Sato)プロフィール

大学時代は社会福祉を専攻。老人福祉を学びボランティア等の経験から「健康」「食」「環境」に強い関心を持つようになる。自身が幼少期から現在に至るまでアレルギー体質であることも、自然・健康産業分野に従事するきっかけのひとつとなった。首都圏を中心にオーガニック専門店を展開する企業で経験と実績を積んだ後、健康関連商品を扱う日本最大級の通販サイトへと活躍の場を移す。リアル店舗の現場からE-コマースの分野へと、当時オーガニック業界とは真逆の文化とも言えるであろう、インターネットという未知の世界に飛び込み、それぞれに黎明期とも言われる時代に経験を積んだユニークな経歴を持つ。それぞれの分野で蓄積された知識と経験を活かし、さらに消費者という情報の受け手側に立った視点も加えたソリューションを提供することを決意。業界先駆けとなるオーガニック専門の情報サイト『TOKYO ORGANIC LIFE (東京オーガニックライフ)』、『ORGANIC PRESS (オーガニックプレス)』を立ち上げた。

http://www.organic-press.com/about/