2022年3月8日(火)~11日(金)開催された、アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2022」。今回の展示ブースの中で、素敵な取り組みだなと感じたのが、「木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアム」。今もなお木桶仕込みによる醤油づくりを続けている25社の蔵元による合同出展で、小豆島から運んできたという、本物の木桶(新桶)も展示されていました。圧倒的なインパクトで存在感もバツグン!
一般の消費者の方が直接目にする機会は少ない、諸味(もろみ)。
その場で諸味を圧搾しするデモンストレーションも、リアルの展示会ならでは。なかなか日常では出会えない絞りたての生醤油に、来場者も興味津々。FOODEX JAPANは業界関係、食品関連のバイヤー向け展示会のため、一般消費者に向けたプロモーションではありませんが、販売者にまずは認知してもらうことも、とても大事だと思います。
オーガニック醤油もあり、有機JASのみならずUSDA認証など海外の認証を取得している製品も。
展示されているパネルやPOP、フライヤーなども英語版が用意されており、しっかりと世界に向けたアピールをしていたのも素晴らしいです。
和食の広がりで世界的に認知されつつある、日本の代表的な調味料「醤油」ですが、伝統的な醤油づくりや木桶仕込みの文化は、まだほとんど知られていないのが現状です。
近年は、海外で味噌や納豆などをはじめとする発酵食品が注目されており、日本の伝統的な製法による“発酵調味料”としての「醤油」の魅力を、今一度世界に伝えるチャンスでもあります。コロナ禍の展示会により、今回は海外からの出展社や来場者が以前より少なかったかもしれませんが、是非、継続してPRに取り組んでいってほしいですね。
あの大きな木桶を海外にもっていくのは、なかなか難しいかもしれませんが、海外の展示会などでも情報発信していただきたいなと思います。
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。