小さなお子様のおやつ、いわゆるポン菓子やポンせんといったものや、雷おこしに代表される和菓子など、昔から日本で親しまれてきた“ポン菓子”や“おこし”。海外では、玄米や白米を使った「Puffed Rice Cakes」が、小麦粉を使ったクッキーやビスケットの代わりに、グルテンフリーのスナックとして認知されており、すいぶん前から流通していた。1cmくらいの厚さで大きめの丸い形、そのままか、シンプルに塩で味付けされたものを良く見かける。

今回のNatural Products Expo West 2023 に出展されてていたFriendly Grains Crunchy Rollers はロールタイプで、ぽんせんというよりも、おこしに近い感じの味付けと食感。日本のおこしに比べて軽めで甘さも控えめ。ねっとりと歯にくっつく感じもあまりないので、バー感覚で食べられる。


フレーバーは、ORIGINAL BROWN RICEの他、CARAMEL SEA SALT、CINNAMON CHURRO、MIXED BERRY、APPLE CINNAMON、など、日本のおこし的発想にはないラインナップ。

USDAオーガニック認証、GLUTEN FREE、VEGAN、NON-GMO。

原材料は、全粒玄米、玄米シロップ、きび糖、寒天がベースになっている。

マクロビ的なおやつとしても◎

※Crunchy Rice Rollers Original Brown Rice
INGREDIENTS:ORGANIC WHOLE GRAIN BROWN RICE, ORGANIC BROWN RICE SYRUP, ORGANIC CANE SUGAR, AGAR.


パッケージには“FREE FROM THE BIG 8 ALLERGEN”とあり、(HPではBIG9)Peanuts・Tree Nuts・Milk・Eggs・Wheat・Soybeans・Fish・Shellfish・Sesame(ピーナッツ・木の実・牛乳・卵・小麦・大豆・魚・貝類・ゴマ)のアレルゲンがフリー。グルテンフリーおよびアレルゲンフリーの専用施設で、グルテンフリーおよびアレルゲンフリーの専用機器を使用して製造。個別包装されているので、食物アレルギーのお子様等が学校に持っていくのにも便利。ピーナッツ等の重篤なアレルギーを引き起こしやすいものが含まれたおやつを、学校に持ち込んでしまうリスクも軽減できる。

パッケージにあったQRコードもさりげなく♡のデザインになっていて、可愛い!

日本では、有機認証を取得するだけでも大変で、さらにアレルゲンフリーというのは、現段階でなかなか難しいかもしれないが、おこし製造メーカーさんも、こういった新たなフレーバーや形状の開発にチャレンジしてみては?日本茶に合う和菓子としてやお土産需要としてだけではなく、新たな層への需要を喚起できるかも。国産有機玄米を使ったグルテンフリーのバーなど、日本で商品化できそう。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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