平成31年度 農林水産省 有機農産物安定供給体制構築事業(有機農業等に対する消費者・実需者等理解増進活動支援事業)の一環として、有機農産物生産地を訪問取材し制作された普及動画を公開しています。今回は2019年7〜8月生産地を訪問取材させていただいた3地域をご紹介させていただきます。

有機農家さんへのインタビュー

1.なぜ有機農業を始めたのか
2.有機農法で気を遣うことは
3.有機加工食品を製造するにあたっての難しさは
4.有機JAS認証を取得したメリット
5.有機野菜について知ってほしいことは
6.有機農業の将来と、望むことは

案内人は、マスターオーガニックコーディネーターの中村 泉さん。
「最初に、有機とオーガニックは同じ意味であります。あくまでも農業生産に由来する環境への負荷をできるだけ抑えた栽培方法なのです。そしてその事を第三者機関が検査したという証が有機JAS認証マークであります。」(中村さん)

さんぶ野菜ネットワーク

首都圏への有機野菜の供給源である千葉県北総地区。都心から1時間程ですが水田と畑が広がる環境です。2019年7月24日ちょうど梅雨が明けた日に訪問しました。雨が続いた場合は畑の作業もできない、日照不足による収穫の影響ということも聞けました。撮影当日は昨日までの雨が上がり好天で真夏の天気でした。ハウス内での作業は室温もうなぎ上り。生産者の作業の大変さを少しですが知ることができました。

さんぶ野菜ネットワーク 長竹 信明さん(千葉県)

「味がまったく違う、自分がここに来て有機野菜をやるようになって、明らかにほとんどの作物の味がスーパーで買ったのと比べるのですが全く違いますね。」(長竹さん)

多可町有機農業推進協議会

神戸市から車でなら約1時間の多可町は田園風景の広がる山間のまち。酒米の山田錦発祥を知るだけで訪れましたが手漉き和紙の杉原紙、敬老の日の発祥の町と文化歴史を知ることとなりました。町内の学校給食やカフェ・チャッタナの森、まちの駅への有機野菜の提供など熱心な活動が見れました。現在は有機農業の生産者はわずかであると聞けましたが、町では新規就農者受入れにも期待を持っていることなど注目すべき生産地です。

多可町有機農業推進協議会 藤本 勝巳さん(兵庫県)

「第一番は環境、いままで壊されてきた環境を元へ戻したい。それが一番でしたね。
注意するのは、有機JAS認証制度の法令違反は絶対しない、できないというところです。欧米並に消費者の方の認識も高まって、生産者の認識も高まるというふうに持って行かないと有機の割合は増えて行かないと思います。消費者の理解というのがかなりのウェイトを占めるのではないかと思いますね。」(藤本さん)

農産工房 金沢大地

金沢市郊外に広がる河北潟干拓地で有機農業を営む金沢大地の主要作物は有機の大麦、小麦、大豆、米。みずから育てた原材料で製造した加工品と農産物を販売もされています。野菜ハウス、大豆畑に堆肥作りを取材。ぶどう栽培を手掛けワインを製造する金沢ワイナリーも訪問。インタビューで聞けた様にこだわりの有機農業だけでなく味や外観品質も良くし気軽に安価で安心して買える様な、オーガニックが当たり前になる時代になれば良いなと思いました。

農産工房 金沢大地 井村 辰二郎さん(石川県)

「有機JAS認証というのは、生産工程をきちっと、禁止の物を使っていないとか見ていく良い面があります。まずはカジュアルに、みんなの物になってほしくて、気軽に、当たり前じゃないかという風に、実際アメリカやヨーロッパでは当たり前になってきていますね、そんな特別に有機だと言うのではなくて。なるべく有機の物が町にあふれていて、スーパーマーケットに行こうが、ネット通販であろうが、消費者の人が気軽に安価で安心して買える様なそういう時代になれば良いなと思いますね。」(井村さん)

b t o c . c o m とは
Business to Consumer の略で事業者(Business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態のことです。有機農業に関わる生産者、有機農産物・加工品を作られる生産者、加工業者。その商品を流通させ販売する小売業、通販業。これからの分野としてレストランなどの飲食分野での有機農産物・加工品を使ったメニュー提供する側を(Business)対象とし、一般消費者(Consumer)に、消費者側に立ちより良く分かり易く伝えるために始めました。 本サイトは2020年3月迄、有機農産物安定供給体制構築事業(有機農業等に対する消費者・実需者等理解増進活動支援事業)によって運営されます。

https://organic-btoc.com/

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