NATURAL PRODUCTS EXPO WEST2008

NATURAL PRODUCTS EXPO WEST (ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ウエスト)は健康食品・自然食品の総合展示会としてアメリカ最大規模を誇るトレードショーだ。
2008年3月13日〜16日にアナハイムコンベンションセンターで開催されたNATURAL PRODUCTS EXPO WEST 2008は、開催後の発表では、出展社数3,392社、来場者数は昨年を上回り、11%増の52,000人以上だったそうだ。

健康食品のフロアでは、オーガニックスーパーでもよく目にするサプリメントメーカーー、Nature’s Answer 、Country Life 、Twinlab、Natrolなど有名なメーカーをはじめ、こだわりの製品を手掛ける中小のサプリメントメーカーが、一堂に集まっている。数年後には、もしかしたら日本のトレンドとなるものがここに数多く集まっているので、ここにきたら、米国のサプリメント市場の今のトレンドをしっかりチェックしておきたい。

健康食品もナチュラルからオーガニックへ

NATURAL PRODUCTS EXPO WEST 2008 では、数年前に比べ、オーガニックの健康食品がだいぶ増えてきたということを実感した。合成ビタミンではなく天然ビタミンのサプリメントはすでに定着しているので言うまでもない。天然由来のビタミンやミネラルはもう当たり前の世界。原材料に有機栽培の果物や野菜、種子、豆、スプラウトなどを由来とした成分を使用するなど、ビタミンにオーガニック由来のものを使うことはもう珍しいことではなくなっている。

また。100%グリーンフードのもの、ホールフードサプリメントなども人気のようだ。オーガニック志向の消費者にはベジタリアンやヴィーガンの方も多く、カプセルも動物由来のものを使用しないベジカプセルを使うサプリメントが増えた。さらには、錠剤からパウダータイプのものへと、素材だけでなく形状もよりナチュラルなものを求める傾向にあるようだ。

「天然由来」から「オーガニック」へ。「抽出」から「丸ごと」へ。サプリメントも素材そのものにこだわる時代がきている。

ナチュラル サプリメントのトレンド2008

NATURAL PRODUCTS EXPOのサプリメントブースにおいては、Omega-3(特にFISH OIL)、Probiotics(プロバイオティクス)、Enzyme(酵素)等の存在がひときわ際立っていた。

Omega-3はトレンドとしてここ数年君臨している。Omega-3は生臭さいと感じて、オイルのままでは摂り難いものだが、そのようなことも感じさせずに美味しく食べられるもの、グミタイプのもの、バーやスナック菓子、ドリンクなどに配合して日常の食品として取り入れるものが人気だ。Kid’s用の食品にもたくさん利用されている。
従来のカプセルやタブレットのものよりも、より食事に取り入れやすかったり、おやつ感覚で不足しがちな栄養素を補給するようなタイプものにシフトしてきている。

日本では「ビフィズス菌」「ケフィア菌」「アシドフィルス菌」といった乳酸菌が定番だが、特定の菌株をメインにしているものより、複合的なプロバイオティクス(Probiotics)と、その働きを補完する目的の成分をプラスするなど、各メーカーが工夫をこらした独自配合のものが多くみられる。また、植物由来のプロバイオティクスにも注目が集まっている。

Enzymeは、日本語で「酵素」を意味するが、私たちの古くからなじみがある、野菜を果物を発酵させた液体やペースト状のものではなく、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ラクターゼなどを配合したサプリメントタイプの消化酵素が注目されているようだ。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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