アメリカのオーガニックスーパーで販売されていた、USDAオーガニック認証を受けたハム。原材料表示は、ORGANIC PORK, WATER. CONTAINS LESS THAN 2% OF THE FOLLOWING: SEA SALT, ORGANIC HONEY, ORGANIC CANE SUGAR, CELERY POWDER.
抗生物質不使用。動物性飼料不使用、ストレスフリーで育てられた豚のお肉を使用し、食品添加物も一切使用していない。GLUTEN &CASEIN FREE(グルテンフリー&カゼインフリー)
日本では、飼育環境やエサにこだわった健康的な肉を使った無添加ハムはあるものの、残念ながらオーガニック認証の国産ハムは今のところない。オーガニックの認証マークは消費者にとってわかりやすい指標であり、製品購入の際の判断基準の1つにもなる。マークの有無にとらわれる必要はないのだが、海外同様、食肉や食肉加工品についても日本のオーガニック認証製品の登場を期待している。
さて、ハムといえば、日本でよくあるあのピタッ!とハムの丸いかたちそのまんま、きれいに凸になっている真空になったパッケージがおなじみ。開封するとき開けにくいとか、1度で使いきれず再度冷蔵庫に保管する際にひと手間増える、ごみが増える・・・などと思ったことはないだろうか?
このオーガニックハム。よく見るとジップファスナー、チャック式になっている。もちろん、日本のよくあるパッケージ同様真空の状態になっている為、ファスナー側から少々力を入れながら袋を開く。なんといっても嬉しいのが、開封後一度で食べきれなかったら、そのままファスナーを閉めて冷蔵保存すればよいこと。日本でよくあるパッケージは、一度開けてしまうとそのまま閉じられず、容器に移し替えるなりラップなどで巻くなどしないと衛生的に保存できないのが難点。簡単なことでも、なかなかすぐに改善できないのが日本のメーカー事情だが・・・。また、ファスナーつき真空のパッケージの、上部にはフック用の穴が開けてあり、吊り下げ陳列が可能となっている。
そして、このオーガニックハムの遊び心ある「バーコード」にも注目してほしい。なんと、可愛い豚舎のイメージにデザインがされている。その横にはブタのイラストに「We’re ANTI-antibiotics」(抗生物質は投与されていないという意味)の文字が!
消費者としてはこのような便利なパッケージの工夫や、ユーモアあふれる楽しいパッケージなど、ちょっとしたことがうれしいもの。日本のメーカーさんにも、是非、見習ってほしいところだ。
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。