ここ10年ほどの間、海外では続々と日本のラーメン屋さんが進出し、世界各地で日本のラーメンが食されるようになった。ひとつの料理のジャンルとしてもすっかり定着した、日本式ラーメン。ニューヨークなどではオーガニックやマクロビオティックのラーメン店なども登場するほどだ。そして、日本から始まったという即席ラーメンもまた、ノンフライ、無かんすい、無添加、ナチュラルから「オーガニックラーメン」へ、そして「ヴィーガンラーメン」「グルテンフリーラーメン」へと、海外では更なる進化を遂げている。

ドイツのインスタントビオラーメン。この製品は、原料となる麦がビオ(オーガニック)であることはもちろん、Dinkel(ディンケル・スペルト小麦)で作られたもの。他に全粒粉のもの、玉子麺タイプなどが販売されている。麺のみでスープなし。EU認証マーク付き。

通常ラーメンというと、主な原材料は「小麦粉」となるわけだが、GLUTEN FREE(グルテンフリー)ニーズの高まりから、アメリカでは米粉を使った麺が人気だ。今まで米麺というと、ベトナムのフォーやパッタイに使う平麺の形状のライスヌードルが使われていたが、最近はより味も見た目もインスタントラーメンに近づけた、ちぢれ麺状になっているものまで登場している。粉末スープも一緒に入っていて、より簡単に、手軽に、即席ラーメンとして消費者のニーズをしっかりとらえた商品開発が進んでいるようだ。

アメリカで販売されている、オーガニックの米粉で作られたラーメン。ローファット、グルテンフリー、オーガニック、ヴィーガンがコンセプトで、減塩タイプのスープ(ブロス)の粉末つきだ。日本ではスープのうま味やコクを出すために、鰹節や魚介エキス、ポークやチキンのエキスといったものを使用することが多いが、油脂をはじめ、動物性のものは使用していない。

わかめやシイタケ、紫芋など、米粉ベースに様々なオーガニック食材を練りこむことで、異なる風味や色も楽しめる。

台湾でも、オーガニックのスーパーフードを配合したインスタントラーメンを発見!
※2016年9月追記しました

個包装になっていて、スープの添付はなし。小麦を使ってるのでグルテンフリーではないが、スーパーフードのチアシードを練りこんだものと、キヌアを練りこんだもの。どちらもノンフライで無添加のインスタントラーメンだ。卵など動物性素材は不使用の、純素(ベジタリアン)ヌードルで、台湾のオーガニック認証を取得している。

日本では、実はかなり以前から、一般のものより健康的な工夫を凝らしたインスタントラーメンが、自然食品店などで販売されている。キーワードは「無かんすい」「ノンフライ」「化学調味料不使用」「国産小麦使用」。スープの味も、塩、醤油、味噌、海鮮、、、、など、結構いろいろな種類が販売されている。最近は、有機JAS認証を取得したオーガニックインスタントラーメンも流通するようになった。中には、動物性素材不使用のヴィーガン仕様のものも。

ラーメンに関しては日本の美味しさの追及と技術力の高さはお墨付き。海外でも高く評価されているものの、それは従来品でのこと。添加物を使用せずにコシを出すこと、化学調味料を使わずに旨みのあるスープをつくること、オーガニック原料を使用すること、市場のニーズにあわせてグルテンフリーやヴィーガン対応の製品を作ること、そして、なによりも美味しくて健康的なインスタント食品を開発する力が求められている。オーガニック&ナチュラルなインスタントラーメンの海外市場への展開に、今後期待が高まっている。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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