Brendan Hoare氏によるNew Zealand Organic Market Report「ニュージーランドのオーガニックマーケットレポート」で印象に残ったキーワード、「GenY(ジェネレーションY)」。ジェネレーションYとは、いわゆる20代の若い世代で、独身もしくは小さい子供がいる若い家族、都会に住んでいて、ビジネスでも決定権のあるフルタイムで働いている・・・いった世代のこと。

Under 30 years old (Gen Y)
◎Single and without kids or young families
◎Urban
◎Key decision makers for businesses
◎Full time workers

そんなニュージーランドのGenY(ジェネレーションY)世代は、積極的にオーガニックやフェアトレードを購入しており、オーガニック購入者の増加率は、他のどの世代よりも高い。彼らGenYの消費行動は急速に変化し、いわゆる「エシカル消費」へとシフトしている。

オーガニックを選ぶ人たちは、そうでない人たちに比べて、リサイクル素材、リユース可能な容器、省エネへの取り組み、輸入品より地産地消のもの、、、など、オーガニックであることだけでなくその製品のエシカル度も重視する傾向が強い。そして、

「何故オーガニックを選ぶのか?」と言われたら、健康、自分と家族が一番の理由である。価格と価値と健康のバランスが整って初めて、買いたいと思う。

◎価格とそれに見合った価値
◎製品やサービスのクオリティ
◎自分や家族にとって健康的かどうか?

これらのバランスを総合的に判断して、購入する。

Brendan Hoare氏は、
「この数年で急激に消費の仕方の変化が起こっている。そして、これから先の10年、今のGenY(ジェネレーションY)世代が30代、40代となったら・・・さらなる変化が起こり、オーガニック市場も大きく影響を受けるのではないだろうか。我々業界は、そのニーズにこたえる必要がある。そしてこれからに向けて早急に準備しなければならない。」
そう語った。

■Brendan Hoare(ブレンダン・ホアレ)氏プロフィール 
Long Breath Farm(4haの有機認定農場)経営。Buy Pure New Zealand
経営ディレクターとしてオーガニック・ナチュラル・フェアトレードのビジネスをアジア・オセアニア 圏でサポートしている。Organic AotearoaNew Zealand 最高経営責任者として、国内の有機農業、有機食品の業界の声を政府に届ける役目を果たしている。前IFOAM世界理事。2014年国連家族農業年国際コンサル委員会オセアニア地域代表。 東アジアオーガニックフォーラム前理事(現IFOAMASIA)。オーガニックの専門情報誌OrganicSystemを創立。有機農業や食品業界へマーケット情報やPGS(参加型認証システム)の導入・有機認証についての情報など正しい情報、新しい情報を伝え続けている。

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