2022年3月8日(火)~11日(金)の4日間開催された、アジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2022」。「代替食・新食材」のゾーンでは、代替肉を中心に、プラントベース関連の食材が多数紹介されていました。

注目したいのは、グルテンフリー食材。特に小麦粉を使わずに米、豆類などを使った麺類が多くみられました。


イタリアブースでは、様々なタイプのグルテンフリーパスタを紹介。麺以外にも、グルテンフリーのピザ生地、菓子類などとにかく種類が豊富です。

海外ではもう当たり前のように存在している、グルテンフリー食品。本来は、セリアック病(グルテン不耐症)患者のためのグルテン除去食。パンやパスタなど、今では小麦が中心の食文化である欧米を中心に、セリアック病にかかわらず美容や健康のために取り入れてる人もいます。日本ではなぜか「グルテンフリーダイエット」として、一過性のブームのように認知されてしまったため、いまだに定着はしていません。むしろブームの時に比べて店頭で見かけなくなってきたようにも思います。

そんな中、再浮上しそう?な気配を見せているグルテンフリー。以前は米粉を使った麺くらいでしたが、低糖質ブームもあって、たんぱく質の豊富な大豆やひよこ豆、エンドウ豆を使った製品もでてきています。

メイドインジャパンのグルテンフリーラーメンは、日本よりむしろ海外の方がニーズが高い?

こちらはタイのブランド、PERFECT EARTH のオーガニックライスパスタ。有機JASはもちろん、エコサート、USDAの認証もあり、既に海外で展開しています。日本で米粉の麺は存在はしますが、オーガニック認証とまではなかなかいかないようですね。今後、日本の米、米加工食品などで海外市場を目指すなら、オーガニックの認証はマスト!まずは有機米の生産流通量を増やしたいものです。

北米など、生産地の小麦の不作、新型コロナウイルスの影響による輸送の問題、ウクライナ情勢の緊迫化などを背景に、小麦の国際価格が高騰。これを機に、日本人の主食でもある“お米”を改めて見直す動きもでてきています。

また、訪日外国人観光客の受け入れが再開された後には、ヴィーガンやグルテンフリーといった食の多様性への対応が事業者に求められます。

日本の米粉を使った麺類やパン、お菓子など、グルテンフリー食品の開発と売り場展開、準備はできていますか?

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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