プロテインといえば、アスリートが筋肉増強の目的に飲むイメージがあるが、近年は健康意識の高い人たちの間で、美容や健康維持のためにプロテインを摂取する動きが加速している。従来から流通しているドリンクして摂るための粉末状のものからサプリメント、スナック感覚で食べられるプロテインバーが主流。ベジタリアンやヴィーガン人口の増加で、植物性プロテイン商品は大豆プロテインから、ヘンプやピープロテイン(えんどう豆)など、選択肢も増えている。

その他にも日常の食からプロテインを補給できるアイディア商品も生まれている。面白いなと思ったのが、豆を主原料にしてつくられたライス風の食品だ。

昔から、米のように食する、デュラムセモリナ小麦のパスタで米粒の形をしたリゾーニと似ているが、グルテンフリーで小麦粉は使用しておらず、主原料は豆。レンズ豆粉、ヒヨコマメ粉、エンドウ豆ファイバー、米粉、ヒマワリ油、海塩で作られている。

また、お米を炊いたりパスタを茹でるなど調理の時間がかからず、熱湯を注いで10分ほど蒸すだけで食べられる。出来上がりの食感も、ちゃんともちっとした弾力もあってお米に近い。ハーブやスパイスで味付けをしたものもあるのでおかず無しでも楽しめるし、サラダのトッピングにするなどアレンジも楽しめそうだ。

1食(50g)あたり、たんぱく質は10g、食物繊維は5g摂れる。一般的な白米(50g)に比べ、たんぱく質は2倍以上だが炭水化物は3割以上減。5倍の食物繊維で低GIというのもうれしいポイントだ。高たんぱく、低GI、グルテンフリー、ヴィーガン、といったトレンドをしっかりおさえている。

たんぱく質の補給だけでなく、糖質を控えたい方の食事にも◎いざというときの非常食にも利用できるかも?レトルトではないお湯を注ぐインスタント食品は、今まで麺類やスープがほとんどだったが、オートミールに続き、カップタイプのライス(風)が出てくるかも?

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

関連記事