今回の「Natural Products Expo West 2023」で、一番と言っていいほど衝撃的だったのが、「WUNDER EGGS」という名のプラントベースエッグ(PLANT-BASED HARD BOILED EGGS)。今までになかった、“茹で卵”の形状で、見た目もさることながら、味も食感もまるで茹で卵。調理不要でそのまま食べられる!という驚きのプラントベースフードだ。

今年の1月頃から、Whole Foods Marketの一部店舗で取り扱いが開始になったそう。前日に訪れた店舗で探しても売り場で見つけることができなかったが、今回のエキスポに出展されていたので、直接目にし、試食することもできた。

まずは、その見た目にびっくり!

どこからどう見ても、茹で卵。黄身の位置や大きさが微妙に違うので、それもまたなんともリアルに感じる。

シンプルに、塩コショウのみでも良いし、お好みのシーズニングなどをかけてアレンジしても◎

カットして、色々な食材と合わせたり、これなら、タルタルソースや、ソイマヨなどと合わせて卵サンドの具材にもなりそう。

白身のプリプリ感、黄身の質感など、かなりリアル。気になる味の方も、まるで、ホンモノ!?付属のブラックソルトをかけているから、卵のあの硫黄のような香りがするので、もし何もかけていない状態だと少し印象や評価が変わる可能性はあるが、とにかく、これがプラントベースとは信じられないほど、完成度が高い。

ヴィーガンの方だけではなく、卵にアレルギーがあって今まで食べるのをあきらめていた人にとって、食の選択肢がまた一つ増えるというのは喜ばしいことだ。

こんなに精巧につくられているので、さぞかし原材料には色々入ってるんだろうなぁ、、、と思って表示を見てみると、意外とシンプル!比較的ナチュラルな製品だったのでそれにも驚いた。将来的にはオーガニック原料での製品化も実現可能そうだし、これなら、日本で作れそう?かも。

SIMPLE INGREDIENTS : Water,Almonds,Cashews,Coconut Milk(Coconuts Water),Contains 2% or less of:Salt,Agar,Yeast,Konjac,Natural Flavor,Rosemary Extract,Color(Turmeric,Annatto)

Sachet Ingredients:Black Salt

原材料: 水、アーモンド、カシューナッツ、ココナッツミルク (ココナッツウォーター)、2% 以下を含む: 塩、アガー(海藻)、イースト(酵母)、こんにゃく、ローズマリーエキス、着色料 (ターメリック、アナトー)。

小袋:ブラックソルト

乳製品、大豆、卵、小麦不使用、遺伝子組み換えフリー、コレステロール0

賞味期限(SHELF LIFE)は120日で、要冷蔵。1/2にカットしたプラントベースエッグが6個入っているので、実質3個分。小売価格は$7.99程度のようなので、仮に1ドル132円として換算すると、約1055円。ホールの卵1個あたり350円、という計算になる。
(※3/15現在公式サイトでは6コンテナ$44.99で販売中)

高い・・・。

鳥インフルエンザやロシア・ウクライナ戦争の影響もあって、日本でも、アメリカでも話題となっているエッグフレーション(Eggflation)。現在はまだかなり価格が高いプラントベースエッグだが、いずれもう少し手ごろな価格になってくるだろう。卵の価格高騰が起きたり入手が困難になった時などに、プラントベースエッグが救世主となってくれる時代がくるのかも?

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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