2015年2月11日~14日、ドイツ・ニュルンベルグ(NURUNBERG MESSE)にて開催された、オーガニックの見本市BIOFACH(ビオファ)2015。同時開催のナチュラルパーソナルケア展示会VIVANESSに出展していた、ドイツオーガニックコスメのリーディングカンパニー「LOGONA」(ロゴコスグループ)のブースで大々的にPRされていたのが、昨年秋に新発売となった、世界初となる認証取得のナチュラルネイルカラーだ。ブース内にはネイリストによるネイルカラー体験コーナーも設置され、どこよりも多くの方で賑わっていた。
ヘアケアやボディケア、オーラルケアなどのパーソナルケア製品から、基礎化粧品、メイクアップまで、ありとあらゆるナチュラル&オーガニックの製品が存在する中、今までどこにもなかったオーガニックネイルカラー。
ロゴナの姉妹ブランドで同グループのSANTEのネイルカラーからスタートしておよそ15年。一番難しかったのは色素で、天然色素をどのように爪の上で固め安定させるかが課題だった。何年もの試行錯誤の研究開発を経てようやく「ホンモノのナチュラルネイルカラー」を世に送り出すことが出来たという。100%ナチュラルな成分だけでは作ることが難しいと言われてきた、オーガニックネイルカラーが誕生した。
一般的なネイルカラーは、ニトロセルロースやアクリルといった「合成樹脂」に、トルエンやアセトンに代表される「有機溶剤」に「可塑剤(かそざい)」からなっている。今回、LOGONAが開発したナチュラルネイルカラーは、ナチュラルな樹脂状物質である「セラック」に、溶剤には「オーガニックアルコール」を。その他グリセリンやシリカ、マルチデキストリンなどの天然由来成分を配合。
「ホルムアルデヒド」「トルエン」「ホルムアルデヒドを含む樹脂」「カンフル」「フタル酸ジブチル」は不使用。それに加え、世界的なナチュラル&オーガニック認証である「ネイトゥルー(NaTrue)」、「BDIH」 をダブルで取得。世界初のオーガニック認証ネイルカラーだ。
一般のネイルにある、あの独特なツンとするニオイも気にならず、テクスチャーや仕上がりも遜色ない。カラーも、ベーシックなピンク(01 soft rose)やクラッシックレッド(03 classic red)に加え、シックで都会的なカラーも用意されており、現代女性のニーズに合ったファッション性も兼ね備えているのは嬉しい限り。
2015年3月現在は日本未発売。今後の日本上陸が期待される。販売されれば、オーガニックコスメショップのみならず、美容院やサロンなどでも、オーガニック製品を使ったトータルビューティーの提案が可能となる。いつかオーガニックネイルサロンが日本で登場!?という日がくるかも?
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。