3月に開催された、ナチュラルプロダクツエキスポ「Natural Products Expo West 2016」にて、とにかく多くの出展・展示が見られたのがオーガニックのピーナッツバターやアーモンドバター関連商材だ。日本では、国産の落花生を使った無添加のピーナッツバターが存在はするが、まだまだ少数派。国産かつ有機JAS認証の製品は、今のところまだ出会っていない。(海外製品で認証されたものは流通している)

ピーナッツバター大好きな国アメリカでは、手ごろな価格で大量販売されているピーナッツ関連商品が山ほど流通している一方で、NON-GMO(非遺伝子組み換え)、無添加、ナチュラル、オーガニックのピーナッツバターも、もうあたり前のように多くのメーカーにより販売されている。ピーナッツ以外のナッツバターも豊富にある。そんなピーナッツバターのトレンドに最近変化が!?今回のエキスポで特に目立っていたのが、パウダータイプのピーナッツバター(POWDERED PEANUT BUTTER)だ。

粉末にすることで、製品によっては通常のピーナッツバターに比べて85%から90%ほど脂肪分が大幅にカットされて低カロリーに。オリジナルのものをはじめ、チョコやバニラ味があったり、中にはフラックスシード・チアシード入りなんていうものまで。少量の水で溶いて、ペースト状にしてパンに塗って食べたり、パウダータイプだからこそ、プロテインのようにミルクやスムージー、シリアル類のトッピングなどにもできる。また、ケーキやクッキーなどの焼き菓子の原料にしたり、料理にコクを出すために加えるなどしてもいいかもしれない。

ピーナッツ大好きな人が多いアメリカでは、ピーナッツアレルギーに悩む人が多いのも事実。そんな方のために、ナッツフリーのピーナッツバター風スプレッドなども登場。もちろん、ちゃんとUSDA認証マーク付き。ピーナッツの代わりにローストした大豆を使っているので、もはやピーナッツバターとは言えないが・・・。

アメリカでは定番の人気商品、大手チョコレートメーカーの「ピーナッツバターカップ」は、オーガニックでもナチュラルでもないジャンクなお菓子だが、ナチュラルピーナッツバターメーカーのJustin’s (ジャスティンズ)社から、USDA認証のオーガニックピーナッツバターカップが新発売となった。

グルメ通をもうならせる美味しさ!

高カロリーでジャンクなイメージのあるピーナッツやピーナッツ菓子だが、オーガニックでヘルシーに進化した製品が続々と登場。オーガニック&ナチュラルメーカーが、消費者の嗜好やライフスタイルに合わせた商品の開発に力を入れている。

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

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