2018年5月24日から26日の3日間、中国・上海で開催されたオーガニックの見本市「BIOFACH CHINA 2018」。有機野菜の宅配業者や生産者も、多数出展していた。

およそ7年前に上海を訪れた際に、食品売場の有機野菜コーナーですべての野菜が袋詰め、ラップされていたのに衝撃を受けたことを覚えている。あれから時間が経ち、その後どうなっているかな?と気になっていたのだが、今もまだ状況は変わっていないようだ。

また、宅配野菜もまるでギフト!?のよう。しっかりとした素敵な箱に詰められているのが一般的らしい。

“オーガニック=高級品”なのだ。

欧米のオーガニックショップのように野菜の裸売り、量り売りが根付かない日本でも、まるごとの南瓜などは直接値段のシールをつける程度だが、ぴったりラップをしてからシールを貼るのが中国流だ。

トレイにのせてからラップ、というのもよくあるパターン。

玉ねぎは、何故かしっかり茶色の皮を剥いてからラップされる。そのままの方が日持ちするのに・・・

展示会だけでなく、実際にスーパーの売り場も見てきたが、やはり袋入り、ラップされている。じゃがいもや人参、ゴボウのように、日本では袋入りの方が主流だが、トレイに乗せた野菜をラップしてシール。見栄えを重視しているということもあるが、クリーンであること、ひと手間かけて大切に販売されているイメージが、「高級野菜」の販売では必須なのだろう。

気になる鮮度だが、あまり良くないものが多い。収穫から日にちが経っている可能性もあるが、この袋やラップの素材がいまいち良くないことが原因のひとつのように思う。特に葉物野菜の鮮度は悪く、呼吸できずに水滴ができてしまっているものやクタッとしおれてしまっているもの、白菜などはラップの下で溶け出しているものも並んでいた。

カット野菜やサラダもオーガニック認証のものが登場。サラダのパッケージはなかなか素敵!

オーガニックのドレッシングやフォークが一緒に入っているのは、コンビニなどでは販売者も購入者も嬉しいと思う方も多いかもしれない。一方で、好みでない味のドレッシングは必要ない。使わないフォークはもったいないしゴミが増える、という見方もできる。

環境やエコの観点からもコストや手間を考えても、ラップやトレイ、ビニール袋などはできるだけ無くしていきたいもの。他国との比較によって自国の現状にも目を向けてみると、普段はあたりまえと思っていた自国での行動や特徴などを改めて認識させられる。

日本もまだまだ、改善すべきことがたくさんありそうだ。

この記事を書いた人

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。