オーガニックプレスが「オーガニック番付2022」を発表!2022年の1年間を通して話題になった商品やサービス、キーワードをランキング形式でご紹介します。
2021年頃から一気に認知が広がり始めた持続可能な開発目標、SDGs(Sustainable Development Goals)。2022年もTVをはじめ様々なメディアを通じ、サステナブルな社会の実現に向けて行動を起こしていく企業の姿を、たくさん目にした1年でした。
今年の番付の第1位は『プラントベース』。
大手食品メーカーから続々と代替肉(プラントベースミート)やヴィーガンチーズなどが商品化され、より身近な存在になってきました。一般のスーパーでも気軽に購入できるようになってきています。味や食感などはどんどん改良され、美味しく進化。見た目もより本物に近づいています。食品の展示会でも1つのカテゴリーとして大きく展開されました。
また、一般消費者のプラントベースへの関心、認知も広まっています。畜産が与える環境問題への影響が少しでも減らせるといった理由から、プラントベースの食事を取り入れるなど、さまざまな代替食品への関心が高まっています。「肉を食べない」という食の制限ではなく、「植物由来の食事を積極的に取り入れる」という柔軟な食生活、ポジティブな考え方が多くの方に受け入れられています。
第2位は『量り売り』。小売店舗が果たすべき環境への取り組みの1つとして、多くの店舗が試行錯誤しながら、独自の「量り売り」スタイルに取り組んでいます。第3位は『アップサイクル』。いわゆる「規格外野菜」を活用することで、新しい製品として生まれ変わらせる「アップサイクル」に取り組む企業が多くみられました。
いずれも、地球温暖化などに対する危機意識から、環境問題の解決をめざす行動からくるもの。一時のブームで終わらず、来年以降もこの傾向は続きそうです。
【1位】プラントベース / PLANT BASED
2021年のオーガニック番付では【5位】代替肉 / 培養肉、【6位】ヴィーガンバター&チーズ でしたが、2022年は総合的にプラントベースフードが第1位を獲得しました。プラントベースミートの選択肢が増えるとともに、卵、チーズ、代替魚など、様々な代替食品が登場しました。
▽2022年注目のフードトレンドはプラントベース・代替肉 / FOODEX JAPAN 2022
https://organic-press.com/local/local-report/japan_report46/
▽プラントベース・ヴィーガンチーズも続々登場 / FOODEX JAPAN 2022
https://organic-press.com/local/local-report/japan_report47/
▽アメリカ発プラントベースチーズブランド「GOOD PLANeT Foods」スライスチーズ2種が新発売!
https://organic-press.com/news/alishan_news07/
▽2foodsより本格ふわとろプラントベースオムライス「エバーエッグオムライス」発売
https://plantbased.organic-press.com/news/news2022-011/
▽植物性原料のみ使用のアイスクリームを販売「sari sari store(サリサリストア)」OPEN
https://plantbased.organic-press.com/news/news2022-031/
【2位】量り売り
必要なものを、必要な分だけ。量り売りを利用することは、使い切れずに廃棄するなどの食品ロスの削減に。また、購入後には廃棄となってしまうプラスチックなどの容器や袋など、捨てない、ごみを出さない、ということにつながり、環境への負荷軽減へとつながります。
オーガニックプレスが2019年にご紹介したBio c’ Bon(ビオセボン)さんの取り組みは、3年たった今でも多くの方が参考にされており、同じように量り売りを導入するお店が増えてきています。
2022年1月にオープンした「Organic&Co. 」さんは、完全セルフ方式の量り売りではなく、会計時の対面計量を行っています。日本の商慣習にもあわせた量り売りとして、これから広まっていくでしょうか?小売店舗が果たすべき環境への取り組みの1つとして、多くの店舗が試行錯誤しながら、独自の「量り売り」スタイルに取り組んでいます。
▽古くて新しい?量り売りのスタイル。会計時の対面計量「Organic&Co. 」
https://organic-press.com/local/local-report/japan_report44/
▽人と環境に優しいココナッツの魅力を伝える。「sari sari store(サリサリストア)」OPEN
https://organic-press.com/news/cocowell_news04/
▽量り売りコーナーを“ふだん使い”の買い場にするために
https://organic-press.com/local/japan_report36/
▽プラごみゼロへの第一歩。小売店とメーカーのタッグで時代をリードする
https://organic-press.com/local/japan_report35/
【3位】“規格外野菜”の活用 / アップサイクル
形や色、サイズ、ちょっとした傷があるなど出荷の規格を満たしていない、いわゆる「規格外野菜」。それは慣行栽培のみならず、有機野菜でもあることです。それらを、廃棄したり安く販売したりするのではなく、加工食品にしたり、化粧品の原料として活用したり。捨てられてしまう野菜たちを活用することで、新しい製品として生まれ変わらせる「アップサイクル」に取り組む企業が多くみられました。
▽カラフルで楽しい!食べてSDGsにも貢献。野菜シート「オーガニックベジート」が新発売
https://organic-press.com/news/isle_news01/
▽素材が見える自然のお菓子「Biokashi Vege-Cracker(ベジクラッカー)」新発売
https://organic-press.com/news/alphafoodstuffs-news04/
【4位】マザー入り
マザーとは、英語で「お酢の母(mother of vinegar)」と呼ばれ、「酢酸菌」のことです。酢を醸造する過程でうまれる“にごり”成分。ミネラル、たんぱく質、酵素など、身体を健康に保つ栄養成分が多く含まれています。濾過や清澄化をせずにボトリングされるワインに続き、無濾過のお酢にも注目!
▽オーガニックの「飲む酢」!メンガツォーリ社マザー入りビネガー2種が新発売
https://organic-press.com/news/mitoku_news61/
【5位】有機JASへの酒類追加
令和4年10月1日から有機酒類に有機JASマークの表示ができるようになり、「有機」、「オーガニック」等と表示するには有機JAS認証を取得し、有機JASマークを付すことが必要になりました。
▽【農林水産省】有機JASへの酒類追加・外国格付の表示の貼付に係る枠組み整備(令和4年10月1日より施行)
https://organic-press.com/news/administrative_news202210-01/
【6位】缶タイプのノンアルコール・アルコール類
アルコール、ノンアルコール類問わず、リサイクル可能なアルミニウム100%のサスティナブルな「缶」入りに注目。瓶に比べて軽量であることから輸送・配送時のCO2削減にも繋がる、環境に配慮した容器です。
▽缶タイプのノンアルコールワイン「オピア スパーク シャルドネ オーガニック」新発売
https://organic-press.com/news/pacificyoko_news01/
▽アメリカ ロサンゼルス発のオーガニック蒸留酒「Greenbar」が日本初上陸!
https://organic-press.com/news/logistfirm_news01/
【7位】オーガニックヴィレッジ宣言
【8位】デポジット
【9位】固形シャンプー
【10位】CBD
この記事を書いた人
オーガニックプレス編集長 さとうあき
インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。