ヘルマンスドルファーの直売所、Herrmannsdorfer Hofmarkt で購入したドライフルーツ&ナッツMIX。瓶に入ってるタイプは日本で見かけたことがない。ガラスの容器はフィルムに比べてコストが高く、さらに重かったりかさばったりするので物流コストもかかる。そのため、日本ではドライフルーツやナッツのパッケージには、量り売りを除けば、ほぼプラ使用のフィルムタイプを使用している。

ガラス瓶は再利用可能だしリサイクルもできて環境にも良い。デザインも可愛くてしかもオーガニック!色とりどりな中身はカラフルで見た目にも楽しく、お土産やギフトにもいいなと感じて思わず手にとった。

このジャー、再利用可能なガラスであることに加えて、実はデポジット制度の対象となるリターナブル(Returnable)な容器だということに後になって気がついた。

黒くて丸い小さなマークに「mehrweg」の文字が。

通常日本ではガラス瓶は資源ごみとして回収(ワンウェイ容器)され、また新たなガラス製品等にへリサイクルされる。ドイツでは、この「mehrweg」マークのあるガラス瓶は、使用後に回収され、洗浄し、再度中身を充填して何度も再使用(リターナブル)される。

この瓶は上部に凹凸があり、その部分を良く見てみると「MMP」という文字になっているのがわかる。実はこの瓶、もともとはヨーグルトジャーとしても使用されているもの!

このMMP(MACH MEHRWEG POOL)は、Mach Mehrweg Pool e.V.というドイツの団体で、もともとは牛乳瓶のリユース(Milch-Mehrweg-Pool e.V.)からはじまった組織。規格化されたリユース容器(Mehrweg)の普及や推進を目的とし、業界の枠を超えて共通のリユースシステムが構築された。これにより多様な商品メーカーが同じ規格の瓶を利用。牛乳やヨーグルトの容器としてリユースされていたものが、今ではスープやパスタソースのようなもの、ドライフルーツやナッツ、菓子類、コーヒー豆など、幅広い食品に採用されているらしい。

日本では昔は給食の牛乳はリユースされていたし、今でも一部の酒屋ではお酒の一升瓶やビール瓶などを回収し再利用するようなシステムも残っているようだ。とはいえ、スーパーの棚に並ぶ加工食品のほとんどがプラスチックだ。

最近、量り売り、ゼロウェイストを目指すお店が日本でもちらほら出てきているものの、そもそも1社では難しくさらにはメーカーや業界の垣根を超えたヨコ展開、地域全体の仕組みとしていくのはなかなかハードルが高い。

ドイツの事例に倣い、もし日本でデポジット・リターナブルのシステムをうまく機能させるとしたら・・・。日本全国で展開している、コンビニチェーンでの展開に希望が持てるかも?

コンビニのPB商品をリターナブル容器にし、消費者は食べ終わったら容器を最寄りのお店へ返却。その容器を回収してまたPB商品に。返却時には瓶代が還元されてもいいし、ポイント還元にするとか。それができたら、次は日本を代表するコンビニ3社共同の取り組みになったら・・・なんて、夢(妄想)は広がる。笑

現在主流のペットボトル入りミネラルウォーターやジュース、清涼飲料水などを同じ規格のガラス瓶にするところから、まずは始めてみてはどうだろう?

【関連記事】
▽老舗オーガニックジュースブランド発のエナジードリンクは“リターナブル”ガラス瓶を採用
https://organic-press.com/world/world_report139/

▽ドイツのデポジットシステムから学ぶ、リユース重視の循環型社会のつくりかた
https://organic-press.com/column/kohgi_column_vol34/

▽デポジットで社会を変える、ドイツの事例にはヒントが満載
https://organic-press.com/column/kohgi_column_vol35/

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。

関連記事